「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
記録という作品/作品という記録・・・・・・あるいは小心者の弁解


無人の公園も大好きなモチーフだけど、これは凡庸なカットになってしまった・・・・・・。

 ブログやトップページでご案内差し上げてる通り、何年ぶりかでメニューを新たに追加した。

 増加を続けるファイル数に、今のプラットフォームではサイト管理が厳しくなってる中、まずやるべきことはそこの改良ちゃうんか!?って思いあぐねてる中でやらかしちゃったので、ホント、これからますます収拾がつかなくなりそうだ。こっちはこっちで早く何とかしなくちゃいけない。

 いろいろ検討した結果、パスワード制にさせてもらったんで、そのまま単純には開けないようになってる。まぁ、ITのプロみたいな人からすりゃぁカンタンにクラッキングできるような内容で、まことにお寒い仕様なんだろうけど、無いよりはマシだろうし、自分の中での線引きのために敢えて構えさせてもらった。
 さほどニーズがあるとは思ってなかったんだけど、それでもポツポツとあちこちから引き合いのメールが来て、そのたんびに毎度まいど返信に同じようなコト書いてる。それもちょっと大変になって来たんで、言い訳がてらまとめて書き連ねてみることにする・・・・・・っちゅうのが今回の趣旨である。なもんで、これから申込みされる方は基本、パスワードしか送りませんのでゴメンしてね(笑)。それと、いい加減だったり気に食わん内容のメールだったりするとシカトすることもあるのでそれもゴメンしてね(笑)。

 ・・・・・・あ、その前にこれ忘れたらアカンがな!お申込みいただいたみなさまには、一言お礼を申し上げておかねばならない。こんな拙い作品に興味を持っていただき、過分なまでのお褒めの言葉まで賜り、本当にありがとうございます。

 しかし、おれもこんなんネタにして膨らまして一話まとめちゃおう、ってんだからセコいな〜(笑)。

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 ともあれ分かっちゃいるんですよ。誘われて何となく買ったデジイチなんだけど、それにハマッてすぐに2台目買って、ほいでもってヘタの横好きが嵩じてって、アテもなくバシバシ撮りためたのがアッちゅう間に万単位に増えてったこと。見返してみると我田引水ながら、そんなに悪くないぢゃん、って思えるようなものも、あくまで偶然の結果とはいえタマには混じってること・・・・・・その結果の、作品レベルとしてはかなり無謀な習作集みたいなものであること。そしてそれが、素人が日曜大工で建てた家をさらにゴチャゴチャと増改築して悦に入ってるような行為であることを。

 思えば、これまでずっと一貫して「体験や身辺雑記はそれだけで表現行為としての価値を持ちうるか?記録は作品として記録以上の価値を持ちうるか?」みたいなことをウダウダ考えながらやって来た。そしてこの点だけはまずまず正直にやって来たと思う・・・・・・ん!?まずまず?
 何がしかのパクリ、剽窃の類があったワケではない。正直でなかったのは唯一、そのコンセプトそのものだろう。小心者ゆえのペダントリーがそんな風に思わせぶりに言わせてた部分がなかったと言えばウソになる。つまり、一方でこれらは作品であると主張しつつ、作品としてのクオリティに対する逃げ口上っちゅうか、批判されても「いやいやいやいや、これは畢竟、雑駁で下世話な記録なんですよぉ〜」とどこか言い訳の余地を拵えてたような気がするのだ。

 そりゃまぁ、旅の記録を時系列に沿って列挙したり、買った道具を開陳したりはとても気楽なんだけど、それだけでは生活臭いっちゅうか、ベタっちゅうか、華がないっちゅうか、やはり何か不足する点があるなぁ〜、と分かってはいたのだった。「記録という作品」はそれはそれで「あり」で決して間違っちゃないし、個性的な切り口だとも思うんだけど、作品と称するには実は却って難解なコトも事実だろう。
 一言でいうとフツーの人がパッと見た場合、残念ながらスナップショットはどこまで行ったってスナップショットなのですよ、やっぱし。それを作品として見てもらえるのはアラーキーくらいだろう。デジイチで撮った空気感のある画像を、構図に拘り、光に拘り、ボケに拘りして大判でポンと載せた方が、出来栄えの巧拙はともかく、一個の作品としては見てもらえやすいんですわ。。
 それこそが自己満足と自己顕示欲の顕現なんだよ、オメェよぉ〜!と言われるとミもフタもないんだけれど・・・・・・。

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 取り敢えず、画像はこれまでとは比べ物にならない大きさの720×480のサイズにした。面積では従来の4倍以上ある。4:3にトリミングすればさらに大きな720×540まで出来るんだけど、今のところはそこまではやってない。見せ方としてはフラッシュ使ってる。メンテナンス性も含めて気の利いたプラグインがあればいいんだけど、ナカナカ良いと思えるのがないので、今のところは最も単純なスライドショーがループするだけにしてある。一枚一枚が独立した作品と言って貰えるよう、これまでにないくらい注意深く選定し、手間暇をかけてシャープネスや発色、明度や彩度といったものも丁寧に調整してるつもりだ。

 ちなみにハダカだけ期待されてはちょと困る。どだいそれだけ見たいんなら、世の中には無数にあるんだし、敢えて好き好んでこんなマイナーなトコに来る必要もなかろう。ひじょうに努力して、絶対に実年齢には見られないほどに頑張ってるとはいえ、元来ヨメはプロポーションもそんな他人に抽んでてもいないのだし(ハリ倒されるな・・・・・・笑)。自分の中では他に、モチーフとして大好きな花や寂しい公園、渓谷、廃墟なんかも少しづつ拡充して行く予定だけど、どうなるかはこれからの気分次第なんで何とも言えない。
 言えることは、文章や音楽はともかく、写真についてはおれは、どこまで行ってもやはり「私写真」からは出ないだろう、否、出られないだろう、ってコトだろう。ならばつまり、これからやろうとしてるのは「作品という記録」なのかも知れない。

 ・・・・・・え!?"Sounds"はどぉなってんだ!?って!?

 ヘヘヘ、お父っつぁん、それは言わない約束でしょ。ぶっちゃけ音楽を一人でシコシコ作るのには時間が恐ろしく掛かるんですよ。打ち込みのタイコとか拘りだすともぉ果てしない。たとえ即興ノイズ一発だってハンパなく時間が掛かる・・・・・・ま、そんなんでこれは老後の楽しみにしておきますわ(笑)。

2013.07.08

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