「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2020 西東京~埼玉(後半)

続いてやって来たのは旧・南川小学校跡。

集落の片隅にかなり綺麗な状態で木造校舎が保存されてます。
現在は地元の公民館として、またロケ用にフィルムコミッションが結構誘致してるみたいです。

こちらは何と明治37年に建てられたそうです。築120年くらいですな。
校舎は2棟あって、こちらは新しい方・・・・・・っちゅうても昭和12年に建てられたモノみたいですが。
しかし、木造校舎ってなんでこんなに美しいんだろう。
どこをどう撮っても絵になるような気がします。
廃校になったのは平成5年・・・・・・何や!つい最近やん!って思ったら、もう30年近く前です。
エラく山の中の学校に見えますが、すぐ横を秩父に向かう国道299号が通ってます。

中二階の渡り廊下はそちらからの入口。
いや~、撮影敢行したかったんですけどね。
なんかNPOだかボランティアだか、色々出入りして作業してはるんですわ。
まぁしゃ~ないっすね、これだけは。
こうした木造校舎・・・・・・ってーか木造建築全般に言えることは、シッカリ手入れさえすれば驚くほど長持ちするってコトでしょう。
ただ、自治体も勿体ぶって文化財指定するだけで、肝心の予算付けなかったりするんで、結局保全は地域住民任せになってたりするんですが。
まぁ、飯能市は最近ムーミンやらなんやら税収も上がってるみたいなんで、是非とも頑張って欲しいと思います。
ひじょうに珍しい、完全に個人経営なガソリンスタンドの廃墟。

昔は田舎に行くと、こうして自宅の敷地をスタンドにしてるトコがたまにありました。
続いては旧・北川小学校。
今は「山の迎賓館」なんて名前が付けられてます。
この校舎も先ほどの旧・南川小学校と同じ、明治37年建立。

全体的な作りもだから似てます。
校庭の片隅にはなぜかコンクリート製のラクダ。
以前は横にさらに古い、明治7年に建てられた校舎があったようですが、解体されちゃってました。
こちらも色んな映画・ドラマ・PVのロケ地として使われてるみたいです。
風雨に晒され、プライがベリベリに剥がれた机。

質感が好いカンジに撮れました。
ここも撮影敢行したかったんですけどねぇ~・・・・・・。
横が民家で、フツーに人居てはりましたから(笑)。
廃校でのピン浅写真の定番①・・・・・・蛇口(笑)。

いやホンマ、ネット上でもやたら見掛けます。
廃校でのピン浅写真の定番②・・・・・・鉄棒(笑)。

紋切り型とは申せ、ホンマこの12-100/F4は使えますわ。
予想より大幅に遅れて、ここだけは絶対外したくなかったスポットに到着。

見ての通り「岩殿観音窟石龕」ってトコに向かいます。
吾野の駅がすぐ近くに見えてます。

線路の左あたりにある法光寺ってお寺の奥ノ院です。
幟が立ってるんで迷うことはなさそう。
これもつい撮ってしまう紋切り型・・・・・・「強く陽が当たって陰影の濃い落ち葉」。
殆ど読めない案内看板。

あまり訪ねる人もいないんでしょうね。
付近一帯は石灰鉱山で、これは古い何かの施設跡。
日当たりの悪い何だか陰気な山道をひたすら登って行きます。
まずは「宝生の滝」に到着・・・・・・って、見事に枯れちゃってますがな。
その隣は「弘法の爪書き不動」。

洞窟の内部はほぼ真っ暗で、良く分かりませんでした。
そいでもって岩殿観音に到着。
朝の貴志嶋神社同様、小規模な鍾乳洞が神聖視されたものですね。

こっちも真っ暗です。
一番奥には観音が祀られてありました。
上の方は如何にも鍾乳洞なカンジになってます。

小規模なモノまで含めたらこの辺一帯いくつあるんでしょうね、鍾乳洞。
さらに上に行くと「弘法の硯石」・「畠山重忠の馬蹄跡」っちゅうのがあるみたいなんで上がってみました。
・・・・・・結局良く分からず。
ちなみに苦労して山道登ったのに、岩殿観音の隣は石灰鉱山の敷地で、多数ダンプやブルドーザーが停まってました。
関東三大岩殿観音の一つだそうですが、あと二つってどこなんでしょうね。
弘法の爪書き不動まで下って来ました。
そぉ言われれば何か刻まれてるような、いないような?
ホントはショボいのにムリヤリ色んな由来を拵えた感じですねぇ。
・・・・・・あ、もちろんここでは撮影敢行(笑)。
この石垣も用途がサッパリ分かりません。

インクラインの跡かも?って思いましたが。
塀にしてはミョーに頑丈に作ってあります。
ドンドン薄暗くなって来て、LEDライト当てたら夜みたい。
脱いだり着たりマメなやっちゃなぁ~・・・・・・と(笑)。
・・・・・・ねぇ!?ゲコゲコ♪
登り口に戻って来ました。予想以上に距離ありました・・・・・・って、道草が多過ぎたからですが(笑)。
ちなみに分岐を左に上がると、廃石灰鉱山の巨大貯蔵タンクが並んでるみたいなんですが、路面はもぉガタガタの廃道状態で、時間も遅いので断念。

後は一路、東京に戻りました。

結果的には渋滞に足取られつつも、まずまず盛り沢山に回れてメデタシメデタシな一日となりました。
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