「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2020 岐阜~愛知(初日・前半)

秋のある日、コロナ騒ぎもちょっと一段落したので、久しぶりに泊まり掛けで出掛けることにしました。

最初にお断りいたしますと、今回の旅、天気がとにかくパッとせず、画像の発色がイマイチだったりします。。
さて、秋と言えば中津川の栗きんとん!個人的には最高のスィーツの一つではないかと・・・・・・。

ってなワケで、今回は中央道を諏訪から回り込んで・・・・・・これが結構遠いんですよ。
恵那ICで下りて19号を南下、さらに外れて旧・中山道を行きます。

説明されないと昔の街道筋だって分からないような道ですね。
所々、こんな風に旧街道であることを示す看板が立てられてたりします。
そんな道からいきなりの山登り開始!

向かうは権現山って山のてっぺん近くにあるという苅安神社。
地元からも大分忘れられかけてるっちゅうか、地元自体が過疎化で消滅しかかってるっちゅうか・・・・・・。
まぁ山道はつべこべ言わず、黙って登るしかないんですけどね。

ちなみに私たちはこうしたルートの場合、まず上まで登ってしまい、下りながら撮影することが多いです。
ひたすら登ること約15分、見えて参りました。
大分寂れて荒れた感じですねぇ・・・・・・舞楽殿の屋根もシートで覆われたままだし。

やはり修繕費用が地元だけでは工面出来ないんでしょう。
この苅安神社、元は苅安城という山城だったみたいです。
取り敢えずはキチンとお参り。

「敬虔な不信心者」と呼んで下さい(笑)。
拝殿の後方に聳えるのが「烏帽子岩」。

ナカナカ立派なんですけど、地形からして人工的に切り出して出来たモノではないか?って気がしました。
あぁ、苔の写真も良く撮るなぁ~・・・・・・好きなんですよ。
最近知ったんですが、こうした無住の寺社仏閣って今や日本に2万ヶ所以上あるらしいっすね。
5円や10円、賽銭入れたくらいぢゃぁ、もぉどぉにもなりませんわ。
キノコも好きなモノの一つ。

カロリーゼロなのに出汁になったり、すんげぇ毒持ってたり、不老長寿の薬になったりワケが分からないのが良い。
山を下って19号に戻り、続いては釜戸神明神社。

路傍の神社で撮影敢行はムリっすね。
まずは律義にお参りから。

基本お騒がせなコトが多いですし(笑)。
合理的っちゃぁ合理的ですが、塩ビパイプはあじけないかも・・・・・・。
ここは拝殿の隣に巨石群があります。

御神体ではないけどまぁ大切、ってこってすかね?
単に大きいだけでなく、見る角度によって全然別の岩に見えるのがここの特徴。
裏に回るとこのように累々と積み重なってるし・・・・・・
横の方はアブストラクトな紋様を描くようにヒビ割れてるし・・・・・・
ちょっと人通りが多過ぎましたね。

そらまぁ、ナンボ田舎っちゅうても二ケタ国道の脇ですモンね。
この釜戸地区は狭い範囲に巨石・磐座物件が密集してます。

ちなみに釜戸温泉「水月館」って一軒宿の鉱泉もありますが、時間早過ぎてパス。
彼岸花の赤にも色飽和を起こさないのはナカナカかも。
続いては中切八幡神社。

あまりに狭い道に迷って、何か横から入ってしまいました。
ただの広場っぽい境内。

鉄のヤグラの舞楽殿ってのは初めて見たかも。
そんな奥に巨石群があります。
ただ、拝殿とは全然別のトコにあって特に注連縄もなく、磐座かどうかと言われるとちょっと分かりません。

いささか撮影に熱中し過ぎてフツーのスナップショットが少な過ぎました・・・・・・反省。
続いてはやはりすぐ近く、名滝稲荷神社に到着。
ここの舞楽殿は立派ですね。

こんなトコ借りてサイキックでリチュアルな轟音ノイズのライブやってみたいもんです。
一方の拝殿は再建されたモノみたいでめっちゃショボい(笑)。
・・・・・・って、ここは奥に入って行くとスゴいらしいんです。
こ、これはナカナカですやん!

左下に人工的な石積みがあるトコからすると、かつてはココに何らかのお社があったんでしょうね。
さらに上がると巨石群。

エラい奥に入ったように見えますが、実は下から上がって来た道がすぐ目の前に見えてたりして(笑)。
不思議と巨石祭祀の跡はお稲荷さんになってるケースが多い気がします。
そんなに広くない境内なんですが、変化に富んでる気がします。
もちろんココでも大量に撮影敢行。

そら撮りますわな、そのために来てるんだから(笑)。
何かな?と思ってみたら、村からの出征兵士の慰霊碑でした。
ちなみにこの名滝稲荷神社、以前訪ねた白虎温泉のちょうど対岸辺りにあります。

思えばおれも随分巨石・磐座関係に詳しくなったな、と自画自賛。
舞楽殿の中。

説明によると、江戸時代終わりくらいのモノみたいです。木造は長持ちしますね。
実はこの後、「屏風山神社」ってトコに行こうとしたんですが、結局分からないまま、エラい目に遭いました。

そんなんで気を取り直して、昼食に。
瑞浪駅前の名店「加登屋食堂」です・・・・・・っちゅうか駅前で開いてる店、それくらいだったりして(笑)。
昭和の駅前食堂の雰囲気が濃厚に感じられますね。

「麺類・丼物・定食一式」なんて昔はよく看板に書いてありました。
頼むのはもちろんこの名物である「あんかけかつ丼」!
ケッコーTVの取材なんかもあるみたいですね。
到着!

大盛りにしたら何だか中華玉子スープみたいなヴィジュアル。
要するに片栗粉の餡でトロミ付けたのがカツの上に掛かってる、と。

見た目はコテコテしいんですが、食べるとダシは利きつつもアッサリしてました。
ヨメは中京方面ではポピュラーと言われる「ころうどん」にしました。漢字で書くと「香露」だそうです。

まぁ、要するに「冷やしぶっかけうどん」ですな。
そんなこんなでおなか一杯。
しっかしまぁ、駅前の寂れ方はハンパないっすね。

ゆるキャラ「窯之助」も頑張ってんですけどね~・・・・・・って、ソリューションとして全然ラジカルぢゃないですよ。こんなんただの金のムダ。
地方が甦るためには、まず駅前を甦らせることではないか?って気がします。

後半は再び山に分け入って、旧中山道を御嵩方面に下る予定です。
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