「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2020 栃木(三日目)

翌朝。

昨日の那須連峰が良く見えます。
階下には別棟になった日帰りスーパー銭湯が見えます。
部屋は最近の建物だけあってコンセントが沢山あって助かりました。

いや~、最近はヨメと私でスマホ2台、電子タバコ、デジカメの充電器・・・・・・と沢山使うんで。

三つ又になった充電ケーブルとかもあるんですけどね。
・・・・・・って、いつもの単焦点散歩に出てないことに気付かれた方は、拙サイトの常連さんですね。
この旅館、周囲になぁ~んも無いんっすよ、マジで那珂川が流れてるだけ。
そんなんで朝風呂入っていきなり朝食。

パッと見からして極めてオーソドックスであることが分かります。
サバの塩焼。

右下は昆布の佃煮。
サラダ・・・・・・っちゅうか生野菜ですな、これは。
五目ひじきはちょと仕入っぽい。
千切り大根もこれまた仕入っぽい。
浅漬けに梅干し。
納豆。

洗い物が増えるのを避けるためか、ミニカップ納豆を出すトコが多いんですけど、個人的には量が少し物足りない。
味付海苔。
朝からこの演出をする旅館って、すごくこの20年で増えた気がします。
いやまぁ、中身はフツーにベーコンエッグでしたけど。
揚げとワカメの味噌汁のネギって、こぉして斜め削ぎ切りが合うような気がします。

小口切りだとただの薬味になっちゃう。
量も適量で大満足。
そんなこんなで早目に出発。

「美玉の湯」・・・・・・観光スポットに乏しい立地に負けず、頑張って欲しいと思います。
そうこうして到着したのは、GoogleMapをウロウロして見付けた烏山町のこのスポット。

ネット上にも殆ど情報ないんで、もぉ行って、実際に見るしかないな、と。
何だかただの山間の集落で不安になりますが。
秋も深まって枯葉の積もった山道を上がること数分・・・・・・
ん!?険しいんかな?
うぉ~!こりゃメッケモンやおまへんか!
懸崖造りと呼ぶには厳しいですけど、メリ込み系のナカナカなお堂ですやん!
褪せて殆ど読めない由緒書きの看板。
洞窟は結構深く、マイナーな存在なのが不思議なくらいです。
名前はめっちゃベタですねぇ~。
実はこの辺一帯は標高は低いものの、古い石切り場等が多かったりするんで、こうした岩壁系は探せばまだ見付かる気がしてます。
あ、もちろんここでは大量に撮影。

ただ、こうしたロケーションって陰影差が難しいんですよね。
しかし朝ってこともあって、寒かったなぁ~。
名もない花を撮るのは結構好きです。
MFTって紫系の色もワリと正確に出る気がします。

この色合いってデジカメは苦手にしてるコトが多いんですよね。
続いては茂木町の菅原神社に到着。

確証はなかったんですけど、磐座系の可能性があるかな?と・・・・・・。
だって「境内には奇岩怪石突兀として古松生ひ茂り四顧洞達眼下に那珂の清流を下瞰する等絶景なり」なんてあったんで。
いやもうただの素っ気ない社と露岩がチョロッとあるだけでした。

あるいは那珂川の方に少し下ると何かあったのかも。
続いては市貝町の第一級廃墟物件と言われるココ。
・・・・・・通称「S医院」。

心霊スポットだのなんだの言われてますけど、実際は近所に移転して、古いココは解体するのがめんどくさくて放置されてるだけのようです。
いや、ここは本当に素晴らしい。

あらゆるものが時が止まったかのようにそのままになって残ってます。
敢えてここでは補助光を使わず、自然な暗さで撮ってます。
こぉゆう場所のマストアイテム、四つ足の白黒テレビ。
恐らく表通りに面しているコト、隣に民家があることからヤンキーに破壊されることなく今に至れたのかな?と。
差し込む光に浮かび上がる色んな医療器具類の美しさ。
ちなみにヨメはさっきの菅原神社でヘソ曲げて、ここは不参加。

ホント、外すやっちゃで・・・・・・まぁまた来よう、っと。
すべてが何十年もそのままになって残ってることが分かりますね。
廃墟ってやっぱし美しいわ~。
ただ、確実に進んでいるであろう荒廃は如何ともしがたく、床があちこちで抜けててヒジョ―に怖い。
なもんでこっちは表から入り直しました。

多分、入院患者も受け入れてて病室だったんかな?・・・・・・と。
この辺も室内はもぉ、ちょっとヤバかったと思います。
少し離れたトコには蔵もあります。

最近、蔵のある家が欲しいってちょっと思ってたりして・・・・・・いや、爆音鳴らすのに。

SMプレイも良いかな?谷崎潤一郎や江戸川乱歩みたいで。
懐かしい手回し脱水機の付いた洗濯機。

絞り方がユルいんで、冬は凍ったりするんですよね。
座屈して倒壊しちゃってる箇所もあります。
S医院・・・・・・次回はシッカリ脱いでもらいましょう!(笑)。
続いては伊許山園地って寂れたキャンプ場の近くの御嶽山神社。
鉄の門の付いた鳥居が珍しい。
いや、ここも磐座ではないかと睨んで来たんですけど・・・・・・
・・・・・・ダダスベリでした。

どうやら古墳の上に出来た神社みたいですね。
続いてはさらに南下して益子町のココ。
「益子世間遺産№42・黒石の巨石群」だそぉっす(←棒読み)。
「シバくぞ!ヴォケッ!」って叫びたくなりましたけど、かつては鳥居もあって何らかの岩石祭祀の跡であったことは間違いないようです。
あまりにあっけなく終わったんで、仕方なくその手前の旧・小宅小学校に寄ってみます。
調べてみると2007年に廃校になったみたいですね。
こんな立派な建物が荒れるに任されてるっちゅうのは実に勿体ない。
台座から崩れ落ちたニノキン。剥がれた顔面は本の上に。

本読みながら歩いててクルマに轢かれたワケではなく、東日本大震災で壊れたのだとか。
う~ん、コンクリート校舎は熟成が進みにくいっすね。
中に入れたらもうちょっと写真になったんでしょうけど。
白々とした陽光の下の廃校、ってのも一度ロケーションにしてみたいかも。
まぁ、素材としてはともかく、北関東のこの辺りでさえ地方は溶けてってるってコトが分かります。
いや、セカンドライフに地方への移住を考えてんですが、20年後は商業・医療施設、行政機関なんかも成り立たなくなるんとちゃいますかね?
ホント、壊滅的な地震等で首都圏移転とか分散とかやらん限り、地方の存立はムリなんちゃいますか?
益子に来たらやっぱし陶器でしょ!?ってなワケで瀬戸物屋に寄ります。
結構あれこれ買いました。
さらに南下して真岡へ。

門前焼きそば&餃子の店として名高い立花屋に寄ったら、タイムオーバーでアウト!残念!!
仕方なく・・・・・・っちゅうたら申し訳ないですけど、安定・安心の「みんみん」へ。
そらもぉ、焼・水・揚フルコンプは当然でんがな。
「焼」が到着。

個人的には「正嗣」の方が上だと思ってますが、決して「みんみん」がマズいワケぢゃありません。
「水」も到着。

この値段でこのボリュームでこの味ですから。
「揚」も到着。

人によってはこのコワコワした食感が嫌いって言いますけど、これはこれでオヤツっぽくて好き。
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おなかも一杯になって、ヨメの機嫌も治ったところで、いささか最後は中途半端に今回の旅行はお仕舞い。

ちょっと夜に用事があるんで、後は一路東京に戻りました。お粗末様でした。
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