2020 埼玉Ⅰ(後半) |
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続いては川越市街に移動。
・・・・・・っちゅうか、そもそもは「川越の鰻を食いに行こう」から、前後にあれこれくっ付けて今日の行程組み立てたんです。 |
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重厚な洋風造りってやっぱ良いですよね。 |
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「埼玉の小江戸」とも称される町並み。
ちょっと屋根の角度や軒の深さ等が重すぎな印象を与えるって、個人的には思ってますが。 |
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こぉゆう町には最近判で捺したように人力車ありますよね?
その性根は「UberEats」と変わらんやん、って思いますけど。 |
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関東平野で冬の空っ風で火事が多かったせいなんでしょうか、どの建物も土蔵っぽい雰囲気があります。 |
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これなんてほぼ蔵ですやん。 |
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有名な時計台。 |
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まぁ時計っちゅうても、鐘を衝いて鳴らすんですけどね。 |
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現代のアルミ軽量材が普及する以前の、鉄でできた例えば窓の手すりや駐車場の差掛屋根のトラスの意匠なんかに最近強く惹かれてます。 |
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ちなみに川越の町は、木綿の集散地として随分栄えたみたいです。 |
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メインストリート以外もちょっと歩くと、古い街らしい景色がそこかしこに残ってます。 |
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駄菓子屋横丁までやって来ました。 |
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麩菓子の美味さって未だに良く分かりません。 |
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サンドイッチパーラーは今でもやってるんかな?
今はパーラーっちゅうたらパチンコ屋だと思う人が大半でしょうね。 |
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家の中に手押しトロッコの線路が残る商家。 |
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ボケのテスト。
自然な感じでエエっすやん。 |
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思えばこの頃はコロナっちゅうても、まだそこまでみんなヒステリックにはなってなかった気がします。 |
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マスクしてないと白眼視されるようになったのは、この翌月くらいからだったかな?
ホンマ日本人って、右に倣えに忠実ですよね。 |
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そろそろ予約した時刻が迫って来ました。
いや、何か店頭の名簿に名前書いとくと、スマホにそろそろだよ~、って通知してくれるんですわ。 |
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本日は、川越を代表する老舗の一つ「小川菊(おがぎく)」へ。 |
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激シブな佇まい。
ちょっと神田の蕎麦の名店、「まつや」を想い出しました。 |
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川越は入間川と荒川に三方を囲まれたような場所だったせいか、鰻屋が多い。 |
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そんな中でここ「小川菊」は「いちのや」と並ぶ老舗。
ちなみに暖簾分けした「小川藤」ってお店もあります。 |
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朱塗りのお重はワリと少数派かも。 |
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この、フタを開ける瞬間が鰻の愉しみの一つ。 |
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ナカナカに端正で上品なヴィジュアルっすね。 |
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輪ゴムみたいな食感がイヤだ、って人もいますが私は肝吸いも大好物。
ヨメは前者なので、いっつも貰ってます(笑)。 |
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あと、鰻屋の美味い不味いって、この香の物も大きく影響してるって思います。
これが不味いとミョーにガッカリする。 |
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・・・・・・いざ実食。 |
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串打った跡もシュッとした感じ。 |
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小川菊、実に上品かつ丁寧で、隅々まで行き届いた印象の味でした。 |
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おなか一杯になったんで再び散策開始。 |
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この町の特徴として、古い江戸時代からの商家と、明治から大正くらいのレトロモダンな洋館建築が良い具合に混在してるコトが挙げられると思います。 |
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逆に言えば昭和以降は一気に衰えて行ったのかも知れませんね。 |
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要はここもまた廃市の一つだったワケです。 |
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フォントがめっちゃレトロ。
下の「ダンス」もビミョーに踊ってる感があります。 |
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そんな通りの一番奥に見えるのが蓮馨寺。 |
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「男梅」みたいに真っ赤っ赤な賓頭盧さん。
みんな撫でくり回してツルツルに摩耗するのを防ぐためでしょう。 |
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歩いてたら何となく辿り着いちゃった、ってなカンジですね。
如何にも散策ですわ。 |
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境内の片隅には団子屋があったりするんで、祭の時はそれなりに賑わう寺なんでしょうね。 |
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鰻でお腹いっぱいなんで2串だけ購入。 |
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そろそろクルマ停めた方に戻って行きます。 |
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何てーか、、観光地化しながらもまだチャンと地元民の生活がすぐ近くにある感じですね。
京都なんかもぉ、一般市民がフツーに暮らせなくなって来てますもん。 |
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うわ!ビックリした! |
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それに観光地化してるのは一部分だけで、大半はこのように旧市街らしくくすんだ風景が広がってます。 |
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まさか本物ぢゃないですよね? |
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ひじょうに手の込んだステンドグラスの入ったココは何だったけかなぁ? |
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あんまし予習してこなかったんで、今度はもちょっと綿密にリサーチして回ってみることにしましょう。 |
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町を外れると、いきなりこんな感じの店が目立ってきます。
もちょっと日本は景観保全ってコトに真剣に取り組まんとアカンように思います。 |
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御朱印が霊験あらたかなんで欲しい、っちゅうてやって来たのが川越氷川神社。
ナカナカ立派な神社です。 |
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しっかしホント、12-100/F4は人をダメにする悪魔のレンズかも。
とにかく使いやすいですわ、コレ。 |
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こぉゆうコトはマメにやってますよねぇ。
信仰心自体はないのに(笑)。 |
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タイ釣り御守はピンクヴァージョンのワゴンもありました。 |
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満開の桜は実は切り花。 |
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これもか?っちゅうくらいにメデタイメデタイ。 |
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朝よりは随分春めいた空になって来ました。 |
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この氷川神社、隣に結婚式場を備えた巨大会館ビルまで持ってて、かなりな鼻息の荒さです。 |
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ちなみに接写もこの通り。
ワイ端だと何とレンズ前1.5cmまで寄れるんで、ちょっとしたマクロ撮影も楽勝。 |
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テレ端でも27cm。
35mm換算200mmでそこまで寄れるのってないですよね。 |
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もうすぐしたら桜も満開になるんでしょう。
・・・・・・・と、気付くとちょと川越に長居し過ぎました。次のスポットを目指すことにします。 |
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そうしてやって来たのが、八高線・毛呂駅近くにある出雲伊波比神社。 |
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まぁ、フツーに立派な神社です。 |
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あれ!?おっかしいなぁ~・・・・・・。 |
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ひじょうに珍しい焼き物で出来た燈籠。 |
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ついでに夫婦円満・家庭安泰も祈願しときゃ良かったって、今頃深く反省してるんぢゃないでしょうかね(笑)。 |
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あ~っ!これか!ネコがいなかったのは。 |
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いやね、実はこの神社、ネコ神社としてメッチャ有名だったんっすよ。
そんな無慈悲に追っ払わないで、ここの名物として大事にすりゃ良かったのに。 |
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いささかの世知辛さを感じながら次のスポットに到着。
久須美白髭神社です。 |
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まぁ、どこにでもあるような村の鎮守、っちゅうか路傍の神社なんですけどね。 |
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本殿脇にはナカナカ立派な磐座が聳えてます。 |
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これが山の中で苔むして神錆びたロケーションならともかく・・・・・・ |
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フツーにデンッとあるだけなんで、あんましサイキックな雰囲気はありません。 |
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何か近所の子供たちの遊び場になってるような雰囲気です。 |
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それを神さんが良しとするかどうかは私には分かりませんけどね。 |
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さらに奥に向かって走って富士浅間神社。 |
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すんげぇアバウトな案内図。
どうやら嫗ヶ嶽って裏山に登って行くみたいです。 |
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・・・・・・っていきなりこれはナカナカの雰囲気ですやん。 |
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磐座信仰と滝信仰が一緒くたになったような場所ですね。 |
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取り敢えずはパンパンと手を合わせて・・・・・・ |
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名物という巨大タブの木まで登りました。 |
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しかし、これと言って巨石らしきモノは見当たらず。 |
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仕方なく撮影練習。
それにしてもスローシャッターに強いカメラやな~。 |
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これなんて思わず息を呑むような精細さで撮れました。 |
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富士だとか浅間を名乗る神社は後方の山自体を神聖視してるコトが多く、実はそれほど巨石がどぉこぉってのは少ないのかも知れません。 |
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結局登り口近くのこの辺がいっちゃん岩々してました。 |
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思うんですが、岩石祭祀ったって実はそんなに上代まで遡るケースは実は少ないんぢゃないでしょうかね。
江戸時代くらいから盛んになった修験ブームの中で、ケッコー思い付きで仕立てられたトコも多いんぢゃないかと・・・・・・。 |
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大分陽も傾いてまいりました。
鰻食うだけがケッコーあれこれ膨らませてしまいましたね。 |
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梅か桜か?と言われると、梅の方が好きかも知れません。 |
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そんなこんなで本日の最後の目的地、岩井観音堂に到着。
西武の飯能までは2kmほどのトコなんですが、メッチャ田舎・・・・・・まぁ、飯能がそもそも田舎か(笑)。 |
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降りて行くんですかね。 |
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意外なくらいに深い淵の側に出ました。
「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」・・・・・・なんちって。 |
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何のこっちゃない、下った以上にえっちらおっちら上って到着。 |
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猫の額のような平場に観音堂が建ってます。 |
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ウソかマコトか、浅草の観音さんの本尊は1500年前、ココから流れてったのが漁師に拾われたとかナントカ。
・・・・・・って、絶対にウソですけどね。大体、仏教伝来より前に観音堂が存在してて本尊が流されるワケがない。 |
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てっぺんは明らかに磐座と思われます。
観音はともかく、ココが何かしら古い歴史のある祭祀の場であったのは間違いないかも。 |
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あるいは川っぺりの高台なんで、狼煙場とか通信拠点としての機能があったのかも。 |
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ガーッ!
初めから階段の方を上がっときゃ良かった! |
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そんなこんなで日も暮れて、日帰りにしてはエラく中身の濃いショートトリップも終わり。
後はそのまま帰宅しました。 |
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