「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2020 岐阜~愛知(二日目・特別編)

ここからしばらくはあまりに画像が多過ぎるので、特別編として独立させてみました。

以前から一度は訪ねたかったトコが続きます。
犬山の珍迷所としてあまりにも有名な「桃太郎神社」。

「コンクリート仏師」としてその名を馳せる浅野祥雲の作品が並んでます。
これら全部、その人の作品。
詳しくはWikipediaで調べてみてください。
あと、「コンクリート魂」(大竹敏之)という本もありますんで、もし今でも入手可能なら是非読んでみてください。
・・・・・・と盛り上がる私をヨソに、ちょっと引き気味(笑)。
しかしココ、思ってた以上にチャンと観光地してました。
浅野祥雲の作品の特徴として稚拙ながらリアルでどこかユーモラス、そして「一つの場所に大量に存在する」ってのが挙げられるそうです。
この桃太郎神社もそうで、桃太郎・イヌ・サル・キジ・鬼がしつこいほど何体も点在しています。
恐らく浅野祥雲以前に作られたと思しき鬼の像。
全然そうは見えないけど桃太郎。
恐らく、石像でチマチマ彫ってちゃラチが開かないんで、一気呵成にアトラクションを増やすために浅野祥雲に依頼したのではないかと。
パッカァ~ンと桃が割れて桃太郎誕生。
「長命ももくぐり」・・・・・・って何やねん?
・・・・・・律義に潜ってみましたけど(笑)。
階段の滑り台部分は使用禁止。

たしかにかなり風化して表面は卸し金状態ですもん。
史実に基づき(!?)、チャンと柴を背負ってます。
ちなみに社務所裏の宝物殿は別料金。
鬼ヶ島で成敗したあたりでしょうか?
「やさしい鬼です。背中へどうぞ」って・・・・・・後方には強奪した戦利品を運ぶ一行の姿も見えます。
かなりプレミア度が高いっすね。
最近、エラく御朱印集めにハマッてるヨメ。
「茅の輪くぐり」ならぬ、「桃輪くぐり」。

何だか巨大な蹄鉄にも見えますけど。
そぉいや、「ボクのおとうさんは桃太郎というやつに殺されました」って広告があったっけ。
そぉゆうことをあまり深く考えずに行けた時代は長閑でしたねぇ。
少しマジメな話をすると、「桃太郎」の話って実は明治以降に昔話の形で創作された、というのが正解のようです。
もちろんそれは西欧の列強に追い付け追い越せの富国強兵政策の中での、幼児期からの巧妙なプロパガンダでした。
浅野祥雲先生がそこまで知ってたかどうかは定かではありませんが・・・・・・。
ムッチャクチャなストーリーやなぁ~(笑)。
神社そのものはしかし、ワリとフツーかも。
千円で名前出してくれるんなら、寄進した方が良かったかな?
この神社で注目すべきは、拝殿の裏のココ。

どう考えてもそもそもの御神体はこれ。明らかに磐座ですよね。
この地に元々桃太郎伝説があったかどうかは知りませんが、恐らくは昭和の初め頃、この地に遷座した時にフォークロアは生まれたんでしょう。
すぐ向こうに多数の観光客がいるため、ここでは撮影敢行不能。
「凶のお御籤はこのサルに食べさせてください」だそうです。

「悪運はサル」って・・・・・・(笑)。
ちなみにこれら浅野祥雲作品は、定期的に塗り直しが行われてるみたいです。
何か妙に疲れるっちゅうか、パワーの要る拝観でした。
あくまで私の想像ですが、木曽川左岸のこの一帯は北端に山が迫ってどん詰まりで、鉄道も対岸を通って発展から取り残され気味だったので、こうした仕掛けで打って出たのではないでしょうか。
その試みはまぁ、それなりに功を奏したと申せましょう。
「EP-4」のジャケットみたい。
そんなこんなで桃太郎神社、ひじょうにナナメな愉しみ方が出来ました。
もちょっと南にはモンキーパークとか寂光院とかあるんですけど、ここから先へ行く人は少ないようです。
「もみじ」と「でんがく」っちゅうのもシュールな取り合わせですな。
MFTは真っ赤に意外に強い。
さて、朝に旅館で地域クーポン券貰ったものの使える店がなくて、役立たずなアプリで必死で探して到着したのがココ。
全然知らんかったんですが、かなり有名なハム屋さんのようです。
直売所の店内にはサインが一杯。
ケーキ屋さんのような陳列ケースには美味しそうなハム・ソーセージが並んでます。
岐阜が近いってコトで「鶏ちゃん」もありました。
続いてちょっと南下して到着したのは「大縣神社」。
ひじょうに立派な神社です。
チャンと苔も生してますねぇ。
普段私たちが訪ね歩く神社からすると、ものすごく立派。
あまり他の人が写り込ないように撮ってますけど、参拝客も多数。
チェーンソーアートは21世紀の浅野祥雲、あるいは円空・木食仏なんでしょうか。最近寺社仏閣で良く見る気がします。
この神社しかし、がめついっちゅうか何ちゅうか、至る所にお金を落とさせる仕掛けがある印象。

これは「姫之宮」。
あまりにあちこちに「初穂料**円」っちゅうのも如何なモノかと・・・・・・。
ハンパない数の奉納薦樽。
そんなんはまぁテキトーにスルーしながら、ようやく 目的のポイントが見えて参りました。
これこそがこの神社の御神体である「姫石」・・・・・・要はマンコ石。

毎年春に行われる豊年祭は別名「於祖々祭」と言われ、ナカナカにアダルトな山車が引き回されます。
それにしても儲かってるのか、境内のあちこちで拡張/整備工事中。
これは「むすび池」。先ほどの姫之宮の裏手にあるところからすると、明らかにマンコのアナロジーですね。
あ、これが300円の人型串ってヤツっすな。
絵馬はナカナカ独特のポップセンスが感じられます。
ちょっと呆れ顔で次へGO!・・・・・・次もなんですが(笑)
すぐ南にある田縣神社に到着。

それにしても冴えない空模様ですねぇ。
先程よりも道路沿いにあって森閑とした雰囲気には乏しいものの、こちらもかなり立派な神社です。
・・・・・・で、マンといやぁチンで、こっちはひたすらもぉチンポまみれ。
ピカピカに黒光りして巨大なのも、文字通り鎮座してます。
境内には全国から寄進されたチンマンな石がいくつも置かれてあります。

こんなんしかし、天然にそぉ上手いことあるんですかねぇ?
最早何が何だか分からないフォルムのもあります。

ダリのチンマン?(笑)
奥宮にもリッパなのがデーンとありました。
咥えたり舐めたりしたらバチ当たりますかねぇ?
奥に並ぶのもすべてチンコの張り型。

中には実用可能なサイズのもありました(笑)。
奥まったトコにある石積みのココは「珍宝窟」。

言うだけ野暮ってモンでしょうが、手前に並ぶのはもちろん金玉です。  
当然中にあるのはチンコ。
擬宝珠ではなく擬珍宝なんでしょうね。
ちょっと萎え気味のもあったりします(笑)。
先ほどの神社とこの神社はもちろん対の存在で、件の豊年祭は要は両社が「ヤル」ことで今年の豊作を祈願するワケです。
何と!木とはいえ300kg近くあるんですね。
イタズラに性的なモノを遠ざける現代人は、恐らくとても寒々として不毛な時代に生きてるってコトが良く分かります。

大分時間が押してきましたが、あと1ヶ所寄ってから宿に向かうことにします。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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