「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2020 愛知Ⅰ(初日・後半)

ダラダラと渥美半島の太平洋岸を西進し、到着したのは何だか良く分からん砂浜。
砂に埋もれかけた巨岩が点在する「一色の磯」です。

あ~、ようやくちょっと青空が見えて来ましたね。
他は九十九里浜のように延々と砂浜が広がってる中、ここだけこうして大きな岩がゴロゴロ。
しかしながら、これといってサイキックな雰囲気もありません。
このオリンパス、とにかくEVは低目にするとこんな風に抜群に雰囲気のある絵が撮れます。
遠くに散らばってる点々はサーファー。

この一帯は中京地区でのサーフィンのメッカみたいです。
う~む、今一歩空模様がヌケきらないっすねぇ~。
外海に面しながら潮の干満差はあるのか、カメノテがびっしり。
見た目はグロいんですけど、これ、味噌汁にするとスゴく良い出汁が取れます。
「キモッ!キショク悪っ!」とか言ってます。
あ!太陽出た!
遅すぎるわ~!

もぉかなり夕方近い、こんな時間になってようやく晴れました。
やっぱ晴れると色彩感が急に出て来る気がしますねぇ。
それにしても何でここにだけこんなに岩が転がってるのかが謎。
津波石とかの類でなければ良いんですけどね。

ともあれ一言、一言だけ言いたい・・・・・・「こんなん名所にすなっ!」(笑)。
・・・・・・え!?撮影?

近くであんなによぉさんサーファーがプカプカ浮いてたらムリっすよ。
そうこうする内に半島先端までやって来ました。
渥美半島と言えば伊良湖岬、伊良湖岬と言えば島崎藤村・「椰子の実」・・・・・・ってーか、それくらいしかウリがない(笑)。
今更ここで快晴になられてもなぁ~・・・・・・夕方とは申せそれなりに観光客大石内蔵助。
高台に見えるのはこの辺ではいっちゃん大きな「伊良湖ビューホテル」。
ともあれ海岸沿いの遊歩道を歩いて行くと・・・・・・・
「日出の石門」に到着。

「ひので」ではなく、「ひじ」と読むそうです。
西日も随分傾いて、太陽の陰になってしまいました。
あ!見えた。

要するに海蝕洞っちゅうヤツっすね。
これはナカナカにトリッキーな風景ではあります。
穴はいくつか開いてました。
近付いてみると、ぶっちゃけそこまでの奇勝かなぁ~?って気もしますね。

海岸線にイマイチ特徴のない渥美半島だから名所になれたような気がしないでもない・・・・・・。
額縁構図で。

MFTは暗部がダメとか言われますけど、ぶっちゃけそこまでヒドいとは思えないんだよなぁ~。
面白い写真撮れそうなロケーションではあるんですが、如何せん上のホテルから丸見えでは、いくらなんでも躊躇ってしまいます。
まぁ、良いんです。

今回はとにかく渥美半島を回ってみる、ってのが目的なんで。
実はこれまで渥美半島に来たことなかったんですよ。

だって温泉ないし、これといって名所もないし。
でも、まだカメラにもあんまし慣れてないし、あまり気合い入れずにユル~く観光旅行ってのでも良いかな?と。
調べてみるとやはりそこは愛知、岩石祭祀のスポットはそれなりにあるようなんで、ジックリ回る価値はあるのかも知れません。
それにしても12-100/F4は使いやすいなぁ~。

自分の頻用する焦点距離をほぼほぼカバーしてくれてます。
肝心の伊良湖岬はアッサリ通り過ぎて、今夜の宿に到着。

---名も知らぬ遠き島より
  流れ寄る椰子の実一つ
  故郷の岸を離れて
  汝はそも波に幾月
実はこの港、伊勢湾をショートカットする鳥羽へのフェリーが出ており、伊勢湾岸道が整備されるまではたいへん賑わってたそうです。
今でも篠島や日真賀島、愛知のもう一つの半島である知多方面に向けてのローカルフェリーの拠点になってます。

便数は随分減ったものの、現在も鳥羽に渡ることは出来ます。
遠くに見えるのが篠島ですね。
それなりに堅調に釣り客や夏の海水浴客は来るようですが、往年の賑わいはないみたい。

最近はこうして最初から蒲団敷いてる宿が増えた気がします。
まずは風呂に入ることにしましょう。

建物の屋上の離れ、とでも言えば良いのか、すごく変わった場所にある大浴場へ。
思えばここしか浴室なかったかも。

っちゅうことは混浴なのかな?(笑)
あ、残念ながら温泉ぢゃないですけどね。
浴室内は濛々たる湯気で撮影できませんでした。

・・・・・・って、特にこれといって特徴のない細長い湯舟があるだけでしたが。
そうそう、私も最近少し痩せて引き締まって来たんです。

・・・・・・誰もそんなモン、知りとぉないわっっ!ってね(笑)。
シーズンオフで旅館内は静まり返ってます。

あとのお客さんは大型バイクでソロツーリングのオッサンと、釣り客と思しき二人連れのオッサン。
蔵興寺で貰ったダルマ飴で接写の練習。

マクロ代わりにも使える恐ろしいレンズですよ。
楽器博物館で買ったココナッツのカリンバ。

これで”Lark’s Tongues In Aspic Part One”のイントロもどきなんざピロポロ弾いてるうちに・・・・・・
・・・・・・夕食の時間になりました。

海老の塩焼き・・・・・・って、実はケッコー勿体ない海老の食い方ではないか?って気がしてるんですけどね(笑)。
モズクの酢の物。
カレイとアジの活け造り二種盛り。
海辺の宿はやっぱしこうでなくっちゃ。
アジもピカピカで美味そう。
オーソドックスに鍋はすき焼き。
メバルの煮付け。

昔からすると煮魚はホント、大好物になったかも。
フグの唐揚げ。

まぁキス釣りの外道で掛かるサバフグなんですが、個人的にはキスより好き。オンナの子とのキスならもっと好き。
茶碗蒸し。
最近は私と変わらないくらいシッカリ食べます。
ツヤツヤの真っ赤なイチゴ。

渥美半島は温暖な気候に支えられて、野菜・果物・花卉の生産がとても盛んな地域です。
漬物は自家製っぽくて好感が持てました。

これが如何にも市販品のつぼ漬けとかだと、ちょと白けるんですよ。
吸い物はひじょうにシンプル。
海の幸尽くしって、少々ボリューミーでも胃に凭れないのが好いですね。

いや~、どれも素材そのものが新鮮で美味かった!

料理目当てに宿を選ぶなら海の近くでしょうね、ヤッパシ八ッ橋。
・・・・・・達筆過ぎて分からん。
伊良湖の欠点・・・・・・出歩くトコが何もない!

要はフェリーターミナルってだけで、街そのものは岬の先端の何もないちょっとばかし寂れ気味の漁村なんですな。
部屋の入り口側に冷蔵庫や鏡台があるのは珍しいよなぁ~・・・・・・なんて思ってるうちに酔いが回って寝てしまいました。

明日は半島の北側を戻って行きます。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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