「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2019 東北Ⅰ(四日目)

翌朝。

ありゃりゃ~!白砂青松を期待してたのに天気がイマイチっぽいっすね~。
「The曇天」ってな空模様の中、朝のお散歩に出掛けます。
マジでこの宿、強く推奨やと思いました。

とにかく浴室のクオリティが高い・・・・・・温泉ではないっちゅうだけで。
旅館全景。
これ、自分的にはとても気に入った一枚。

も少しアンダーに撮っても良かったかな?
漁網って、写真のモチーフにしやすいものの一つかも。
何か意味ありげに写りますよね?
ちなみにこの辺は殆ど津波被害はなかったそうです。
それでも港の奥辺りはちょっとやられたのか、少し更地が広がっていました。

新築されたばかりっぽいカキ小屋。
これくらいのボケなら自然な遠近感があって好き。

花の写真とかで良くありがちな、もぉ何写ってるのか分からんようなのはあまり好きではありません。
しっかし日差しがないと何だかパッとしませんなぁ~・・・・・・。

ピーカンがやっぱエエッす、ワタシ。
この辺は崖の上を東北本線、海沿いを仙石線が通っています。

仙石線も東日本大震災では甚大な被害を蒙り、全線復旧までは4年以上掛かりました。
う~む、これぢゃ分かりまへんがな。
陸前浜田駅は殆ど被害はなかったみたいです。
ちなみに仙石線は、かつて旧型電車の上にムリヤリ新型電車の箱を載せ替えたアコモデーションカーっちゅうので知られてたような・・・・・・。
あ!そうそう!

道路の反対側に同じ名前でこんなのもあって、昨日は間違えて入りそうになったんだった。
・・・・・・こっちで良かったぁ~(笑)。
もっかい入ろうとしたら先客がいました。
しまったなぁ~。

昨日のうちに入っとけば良かったかも。
・・・・・・で、いきなり朝食タイム。
土産物屋の宣伝を兼ねたうに椎茸。

チャンと器に商品名が入ってるトコが面白い。気に入ったら買ってね、と。
サラダ。
ヒジキの炒め煮。
小松菜のお浸し。
漬物はつぼ漬けですね。
イカ刺し。

東北方面ではイカ刺しを朝食で出すことが多い気がします。
海苔。
仙台の近くらしく笹かま、玉子焼、タラコ、昆布巻。
肉厚の鮭は味噌漬けでした。
味噌汁は割とシンプル。
何と朝からデザート付き。
そして箸袋(笑)。
もぉおなか一杯っす。
旅館名もあってかウミガメの剥製が目立ちますね。
早く観光客が戻って来ると良いですね。
ホント、ワケの分からん外国の団体に頼らず、国内旅行がもっと復調することが日本経済のためにもなると私は思ってます。
最終日の今日の予定は松島観光のみ。

駐車場にクルマを放り込んでまずは「五大力堂」ってのに行ってみることにします。
何てことないお堂ですやん。

相変わらず水平がヘタだなぁ~・・・・・・。
あぁ松島や、松島や、松島やったら松島や。
そんな落っこちるほどスケスケではなかったですけど。
松島は全国的に見ても珍しい海際に広がる霊場です。
本丸である瑞巌寺に向かうことにします。
ウミネコは鳥とちゃうんかいな?(笑)
・・・・・・と、いつの間にか瑞巌寺の境内。
さすが古刹だけあって一朝一夕には醸し出せない空気感がありますね。
寺の南東側の崖は「瑞巌寺洞窟遺跡群」と呼ばれる、まるで鎌倉か房総かと言いたくなるゴリゴリ系の穴だらけ。

恐らくは鎌倉と同じくこれらは「やぐら」で、それが段々と寺になったのではないかって気がしました。
ちょっと岩盤を支えるには削り過ぎちゃうか?ってなトコもあります。
ひっそりとココにも東日本大震災の記憶が。
伊達家の庇護を受けて大発展した寺は、まるでお侍の屋敷のような感じ。
・・・・・・だそうです。

道理でなんか木が少ないな~、って思ってました。
中も拝観しましたが、やはりあんまし寺ってカンジがしませんでした。

多分、有事の際はココを城にするつもりだったんでしょうね。
そのまま今度は雄島に向かうことにします。
ナントカ院ってな塔頭が点在しており、ちょと京都っぽい。
この辺もそこそこ津波は来てたんですね。
哀れ、看板は軒下に放り込まれちゃってます。
そうこうする内に雄島到着。
ここは瑞巌寺の奥ノ院に当たるそうで、狭い島の中はやぐらだらけ。
まぁ最近都内で流行ってる墓のマンションみたいな納骨堂と大体同じな気がします。
あ、島はまだもちょっと先でした。

この橋も震災で流されて再建したもの。
な~んかカメラ構えた若いニーチャンネーチャンが多いなと思ったら、写真部の合宿で来てるとのコトでした。
風化がかなり進んでおり、ちょっとヤバくね!?って言いたいくらい柱が細い。
撮影敢行はちょとムリっすね~。
まぁ歴史的に見てあんまし辛気臭いトコは、ロケーションにする気もありませんけど。
それにしても天気がこれだとあきまへんわ。
写真部のニーチャンに撮ってもらいました。構図がチャンと三分割になってますね。

東京理科大、っちゅうてたかな?
もっと広い島かと思ってましたが、意外に狭い。

タテ150m、ヨコ30mってトコでしょうか。
とにかく狭い島の中のいたるところに写真部。

まぁ、ロケーションを限定して工夫して撮るって勉強になるって言いますからね。
島の北端近くが最も見どころと申せましょう。
かつては彼岸の島であり、多くの僧がココで修業したと言われてます。

なるだけ入らないように撮ってるんですが、この時も周囲は学生さんだらけ。
写真部って人気なんですかね。

修行も兼ねた実践的ハメ撮りとかしたらもっと面白いと思いますけど(笑)。
最大の見どころである見仏堂跡。

半円状にやぐらが囲む圧巻の光景。
何かマンションとか団地の廃墟っぽいですが。
素掘りトンネルもありました。
これらの造作も鎌倉や房総とひじょうに似てます。
抜けたらポロッと元の橋の袂近くに出ました。
そのまま港近くに戻って遊覧船のチケットを購入。

お!ちょっと晴れて来ましたね。
出航までの時間、和菓子屋を覗いてみます。
遊覧船は大中小、いろんなサイズ・コースがあります。
良く考えると私たち、遊覧船が好きなのかも知れません。
あ~、また曇っちゃったな。
そうそう、東日本大震災で松島周辺の津波被害が少なかったのは、こうして湾内に無数に点在する小島が天然の防波堤となって波の力を弱めたからだそうです。
そのため崩れて形が変わっちゃった島もかなりあるみたいです。
スリップストリームに入られました(笑)。
まぁ平日でこれだけ賑わってるんだから、松島にはそこそこ観光客は戻りつつあるんでしょう。
約小一時間の船旅は終了。
返す返すも天気の悪さが惜しまれます。
まぁ、取り敢えず日本三景の一つをクリアした、ってコトで・・・・・・。
お昼はあらかじめ狙いを定めてた、ちょっと北に上がったトコにあるこのお店へ。
まぁ要するに爆盛り系っすわ。
ヨメはハゼと穴子の天ぷら定食。
写真だと分かりにくいですが、ハゼは肉厚、穴子もナカナカの大きさ。
私は穴子天重にしてみました。

実態はそこまで爆盛りでもなく、丁度いい感じのバランス。
実は海老天より穴子天のほうが好きなんですよ。
何だかんだでヨメのもかなり手伝ったんで油分摂取過多。
地元密着のお店ってやっぱし良いですね。
あ、お店の名前を紹介するのを忘れてましたね。「天ぷらの店 大漁」です。

この後は満腹で眠くなるのを我慢しながら往路と同じ常磐道ルートで東京に戻りました。

たいへん長尺の旅のレポート、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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