2019 東北Ⅰ(初日・後半) |
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続いてやって来たのは鹿折(ししおり)金山跡。
当初は大谷鉱山跡を候補に挙げてみたものの、如何せん時間が押し気味で泣く泣くパスしてこちらの方へ。 |
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この鹿折金山、戦時中の金山整理令で閉山になってるんで、あんまし遺構とかがないんですな。 |
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小さな資料館が坂道を上がったところに建ってました。 |
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まぁ、こぉゆうトコにありがちな道具の数々が展示されてます。 |
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規模的にはそれほど大きくなかったみたいですね。 |
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俗に「気仙沼金」と呼ばれる数多くの鉱山が、この一帯にはかつて点在していました。 |
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そしてなにより鹿折金山の名を世に知らしめたのは、明治37年に採掘された「モンスターナゲット」と呼ばれた巨大自然金。 |
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2.25kgの塊に、実に品位83%っちゅう金が含まれていたのです。
今の金相場で言うとザックリ1100万円相当、そんなんが坑道から僅か24m入ったところで見付かった・・・・・・と。 |
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それがココ。
ただ・・・・・・個人的にはこの話、いささか疑ってるんですよ。余りにもデキ過ぎてる気がする。自然凝集の金塊がボコッと1個だけ採れるなんて。
そしてそれをタイミングよくアメリカ万博に出品するなんて。 |
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大体、目で見て分かるような金が採れる所って、実はヤマ全体での品位は低くて、鉱脈もそれほど大きくないんですな。
・・・・・・あ、いそいそと着込むの図(笑)。 |
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この鹿折から比較的近い玉山金山なんて、未だに金山投資詐欺の舞台になったりしてますもんね。 |
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ガチかフェイクかはともかく、この巨大ナゲットを抵当に、海外からの資金調達を目論んだ、ってのが正解なんぢゃないかと思ってます。 |
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雑草が生い茂る駅に到着。
構内はそれでも草刈りがされてるみたいですが・・・・・・。 |
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大船渡線の上鹿折駅です。
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた路線の一つですね。この駅から海に下ると、あの陸前高田に出ます。 |
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現状は一応「休止中」の扱い。
並走する道路を今はBRT扱いのバス、って意味不明な方式で、要するにバスが代行輸送を行ってます。
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ちなみにこの訪問の数ヶ月後、この区間の正式な廃止が決定されました。 |
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しかし、そうしてバス転換された地方で、今やそのバス路線の廃止が相次いでるってのが日本の地方の現状。 |
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場面は急に切り替わって旅館に到着。
いや、実はかなり時間が押してて後は一気に宿まで来たんですよ。 |
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温泉なんですけど、日帰り客も広く受け入れており、大浴場の内部は撮影できませんでした。 |
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あ、ココどこやねん!?ってね。
大船渡温泉って、震災以降に開業した宿みたいです。旅館名も何もなくただ「大船渡温泉」とだけ名乗るのは、今時かなり少ないネーミング。 |
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建物が真東を向いてるんで、日の出が見られるみたいです。
ちなみにこの辺りは大船渡市街からは少し南で高台になってたおかげで、津波の被害は少なかった模様。 |
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ただ、申し訳ないですけど、温泉宿としての情緒は皆無と申せましょう。 |
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ロビーの奥に湯上り客が集まってます。 |
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そのうちゾロゾロと黄色いTシャツ集団が登場。 |
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大阪の箕面自由学園高校の吹奏楽部のメンバーで、この後、演奏が始まりました。 |
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驚異的に狭い客室。
この狭さはこれまで泊った中では一番かも。ぶっちゃけコールマンのテントの方がよっぽど床面積は広かった!(笑)。 |
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何とも中途半端なタイミングで一枚(笑)。 |
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それにしても強烈に狭い。多分、180×270の3畳くらい。まるで飯場。
卓袱台の小ささとチープさがこれまた泣かせますな。 |
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・・・・・まぁ、寝れたら何でも構わんのですけど。
ロビーとかはゆったり作ってあるんで、震災特需での建設関連とかの長期滞在が収まれば、客室の壁ブチ抜いてリニューアルする気なのかも知れません。 |
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夕食の時間になりました。 |
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朝から何だかんだで600kmくらい走ってるんで、おなかも減れば疲れもするわ、と。 |
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まずは三陸っちゃコレ!のめかぶ。
私はモズクの方が好きなんですが、ヨメはめかぶの方が好き。 |
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これは大変珍しい、マンボウの湯引き。 |
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三陸の夏を代表する味、ホヤ。
見た目はキモいけど、美味いんですよ、コレ。 |
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鮪・平目・甘エビ・・・・・・奥に見えるのが鮑、の刺身4種盛。 |
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ホタテの貝殻蒸し。 |
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心太。 |
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鰆の幽庵焼。 |
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天麩羅盛り合わせは至極オーソドックス。 |
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名物というカジキマグロの兜煮。
ワゴンサービスでお代わり自由なんですけど、これはムチャクチャに美味かった!
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脂の乗りがスゴいんですが、火が通ってるので意外にアッサリしてます。
ビールによく合う味ですね。 |
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浅蜊の味噌汁。 |
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意外な伏兵の漬物。
何てことない沢庵なんですが、メチャクチャ美味かった。 |
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ご飯。 |
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メロンと葡萄。 |
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・・・・・・箸とお手拭き(笑)。 |
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陸前高田の醤油蔵は、海から少し離れてたおかげで助かったみたいです。 |
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大分酔っぱらってきました。
最近では私より飲む機会は多かったりして。 |
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完食!
余りあれこれと手を加えず、シンプルな作りなのが如何にも漁師町っぽい料理の数々でした。 |
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復興のための観光誘致で町はかなり必死なんでしょうね。 |
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見たことのないゆるキャラ、「おおふなトン」。
海産物系かと思ったら、腹の模様がサンマってだけで、ダルマとブタがベースのモチーフらしい。 |
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顔出しとしてはひじょうにシュール。
アイデアとしては面白いかも。 |
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へぇ~!「2018温泉総選挙」で絶景部門の第5位だったんだ・・・・・・組織票動かしたんだろうなぁ~(笑)。
・・・・・・ってな感じで初日は終了。明日は遠野方面を目指します。 |
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