2019 東北Ⅰ(初日・前半) |
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夏のある日、晴れた朝の常磐道・楢葉PAで小休止。
見上げてるのは・・・・・・ |
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・・・・・・線量計。
0.1μSv/hを示しています。 |
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ここからすぐ先、大熊あたりでいきなりポンと2.6にまで上がります。ヒジョーに気味悪い。
・・・・・・ですが、これがどれくらいヤバいか?っちゅうと、例えばCTスキャンが2500~7000くらいなんで、実はそこまでではなかったりする。 |
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亘理~閖上と震災の記憶の残る街を北上して、一気に石巻までやって来ました。やっぱ東北はアプローチが長いっす!
河北ICでようやく高速を降り、「上品の郷」って道の駅で大休止。 |
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まだ早い時間なんでお客さんの数は少ない。 |
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出た!謎のアイテム、「かきあめ」。
牡蠣と飴を結び付けるのはかなりパンクなアイデアですな。ついでに「ほやあめ」も作ったらどうかな?・・・・・・と。 |
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北上川に沿って海の近くまでやって来ました。
途中の堤防ですれ違うのは復興工事関連の10トンダンプばっかし。 |
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このガランとした感じが津波で全部流されてできたモンだって、すぐにピンと来ない私は、やはりどっか抜けてますね。 |
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この侘しい仮設鳥居見てようやく気付く始末。 |
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東日本大震災にも落ちなかった奇石、「釣石」で知られる釣石神社です。
再建された拝殿はピカピカですが、何か新興住宅地に出来た家みたいな風情。とにかく津波は一切合切を押し流してしまったコトを改めて知りました。 |
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釣石が見えました。
もっと山の斜面のズーッと上の方にあるモンだと思ってたら、意外に低い所にあります。 |
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アップで。
ビミョーっちゅうか絶妙っちゅうか、ホント、今にも落ちそうな感じ。
直径は5m弱とかなり巨大。
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下にあるのが「」舟石」。
実はチンマン系の陰陽石になってます。マンの方にリアリティが足りないのが惜しいかも。 |
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・・・・・・って、取り敢えずはチャンとお参りを済ませて、 |
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上の本殿に向かうことにします。
階段後方に見える看板は、震災時の津波到達高を示しています。 |
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横から見た釣石。
実は根が生えててシッカリ埋まってるとか!?(笑)。 |
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古い寺社仏閣は災害時の避難場所を示してるって説がありますが、あながち絵空事ではないのかも知れません。 |
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てっぺんには本殿。 |
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不思議なコトに、お不動さんで良く見掛ける鉄製の宝剣が多数奉納されてます。
ココは元から神社だったみたいなんで、廃仏毀釈による業態転換とかではないと思うんですが。 |
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中はまぁ、フツーに神社っちゅうカンジですけどね。 |
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左右に飾られる奉納された額絵が見事。 |
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こっちは那須与一の扇の要がお題ですな。
以前から疑問に思ってるんですけど、とにかく「奉納」って書いて納めれば何でも飾ってくれるのかな? |
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あともう一つ分からないのは、御神体石より上にこうして本殿が設けられてるコト。
やはりここには万一の際の避難場所って意味があるのではないか、って思いました。 |
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小さい神社ながら男坂・女坂があって、下りはブラブラと女坂を下ります。 |
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釣石・津波到達プレートをバックに。 |
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こうしてよく見ると、チャンと石には縦に白い筋が入って、鈴口風になってるのが芸が細かい気がします。 |
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境内全景。
以前はもっといろんな建物があったみたいです。 |
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完全復興にはまだまだ時間が掛かるんでしょうが、粘り強く頑張っていただきたいモンです。 |
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この後、大川小学校跡で見た光景については、別に駄文で書いた通りです。
これほど「見るんぢゃなかった!」って気持になったコトはないくらい、それはひどく重く、衝撃的でした。
震災から8年、変わったコト/変わらないコト、戻ったコト/戻らないコトはまだまだ沢山あるんだと思い知りました。
・・・・・・シャッター切れなかったです、マジで。 |
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一関に向かって北上する途中、これと言った店もないんで再び道の駅によって早目の昼食にします。
場所的には登米のやや北あたりまでやって来てます。 |
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謎の「はっと」っちゅうのがこの近辺の名物らしいんで、それを注文。 |
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まぁ、一種の「すいとん」ですな。それが野菜と一緒に薄い湯麵スープみたいなんに入ってる、と。
他の具材は水餃子に仙台油麩・・・・・・要は全部小麦系。グルテンフリーの人が見たら卒倒しそうな内容(笑)。 |
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あまつさえそれを定食にしたもんだから、何かもぉ炭水化物イットセルフ。 |
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ヨメはアジフライ定食にしました。
栄養バランス的にはこちらの方が遥かに正しい気がします。 |
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道の駅って近年いささか粗製濫造気味なのは事実ですが、取り敢えず何か食える・何か買える、ちゅう点ではやはりベンリなのも事実ですね。 |
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さらに北上して本日の巨石の2発目である立石神社に到着。
神社へ上がる道は雑草が伸び放題で分からず、最初ちょっと迷いました。 |
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拝殿裏にある御神体の「立石」はどこが一番下かは良く分かりませんけど、まぁ10mは優にある巨大さ。 |
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別の角度から。
ちょっと陽が翳ったのが惜しい。 |
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一番の巨石を中心に周囲は素晴らしい石まみれ。 |
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ハート形の手水鉢が珍しい。
インスタ映えスポット、とかになりませんかね?これ。 |
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これだけスゴいのにあまり知られておらず、雑草に埋もれて参る人も少ないみたいなのが不思議。 |
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神社の表側から見るとあまり大きく見えませんね。
・・・・・・さ、次行きましょう。油断してたら時間が押し気味になって来ました。 |
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続いてはすぐ道端にある「重箱石」。
これぢゃ大きさが分かりにくいっすよね。 |
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こんなに巨大。
弁慶が積み重ねた、なんて謂れもあったりします。 |
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ただこの通りのロケーションなんで撮影敢行は不可能でした。 |
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続いては千厩の市街地にドカーンとある「夫婦石」。
チンコ、っちゅうよりは巨大キノコですな(笑)。 |
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なにはともあれカリ太であることは間違いないです。
ちなみにカリ太は漢字で書くと「雁太」。たまにアホな親が「雁太」って名前を子供に付けてるみたいですが・・・・・・カリ太に育てばまぁエエか(笑)。 |
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で、裏にあるのがマンコの方。
ワレメがチャンとありますね。 |
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さらに上に上がって行けるようになってます。 |
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かつては何らかの祭祀空間だったのではないかと思われる、巨石の点在する空地になってました。 |
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現存するのはチョー小っさいこのお社と、隣接する小屋だけですが。 |
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小屋の中を覗くと金ピカのチンコ。
正しくは「コンセイサマ」なんでしょうが、平たく言えばチンコっす。 |
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良いですねぇ、こぉゆうのを祀るって。
近代的知性こそが少子高齢化の或いは元凶なのかも知れません。 |
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続いては「続石山・大原寺跡」。 |
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伊能忠敬と並んで私淑して止まない江戸時代の冒険野郎、菅江真澄も立ち寄った、っちゅうから来てみたら・・・・・・ |
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これがもぉアータ、メチャクチャな荒れっぷり。
これはないわぁ~! |
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倒れかけたお社の奥にはたしかにかなりな巨石が見えるんですけど、雑草がワシャワシャ繁っちゃってます。 |
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ひじょうに残念。
まぁ、東北は震災以降、まずは自分の生活の立て直しが優先事項なんで分かりますけどね。
大分内陸部まで来ましたが、再び太平洋岸を目指します。 |
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