2019 福島(二日目) |
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翌朝、煮えたアタマで起床。
いやぁ~、隣のオッサン4人組がコンパニオン呼んで、夜中過ぎまで大騒ぎしてて眠れなかったんです。 |
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朝ごはんは実に素朴。
目玉焼き。 |
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塩鮭。 |
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納豆。 |
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キンピラ牛蒡。 |
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冷奴。 |
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漬物。 |
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味付け海苔。 |
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ナメコと若布、大根、豆腐の味噌汁、以上!
「The日本の朝御飯」っちゅう内容でした。 |
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それにしてもやかましかったなぁ~・・・・・・。
いつもはあんましクレーム入れないヨメも流石に怒って、もちょっと静かにさせるよう帳場に電話してましたもん。 |
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そらまぁ、コンパニオン呼んでくれる客は、旅館にとっては置き屋からのキックバックもあって、美味しい客だってコトは分かるんですけどね。 |
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でもこんな防音設備皆無の筒抜けなトコで騒いだらやっぱしあきまへんわ。
泊る客に常識がなさすぎ。 |
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まぁ、そぉゆうカテゴリーにいそうなオッサン連中でしたけどね。 |
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レトロな配電盤。 |
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レトロな案内看板。
「公給領収証」って何なのか良く分かりません。 |
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ササッともっかい風呂に入ることにしましたが、相変わらず湯気濛々。 |
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浴室の入り口が非常口っちゅうのも珍しい(笑)。 |
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たしかに建物のそこかしこに歴史を感じさせる佇まいが残ってます。
思い切って昔の形に戻すように内装を変えて、高級路線に切り替えた方が良いかも。 |
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折角のオリジナル素材の良さを、後世の補修が損なわせてる印象はあります。 |
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ロビーもあとちょっとレトロに振れば、見違えるように良くなるハズ。
ホント、売りにしてる魚の良さは間違いないんだし。 |
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後は、小鉢類のツメの甘さも若干課題かも。
まぁ、刺身命!で後はテキトーっちゅうのも漢な気はしますけどね(笑)。 |
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図画工作の時間に子供が描いた絵を飾ってるのかと思ったら違いました。
なんかのお祝いの縁起物っぽいんですが、よく見るとちょっと意味不明で面白い。 |
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今日は暖かくなるかなぁ~? |
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網代格子の凝った意匠の天井とか、スゴく雰囲気あります。
左下の「日交観」っちゅうのがナゾで調べてみたら、旧・国鉄バス系の駅業務委託業者でした。 |
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帰りしなに旅館の人が済まなさそうにペットボトルのお茶とか缶コーヒーを持たせてくれました。
いやホンマ伊勢屋旅館、建屋が古いからって卑屈にならず、その佇まいを活かせば絶対に大化けできると思います。 |
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さて、いわきの海に近い街はずれ、やって来たのは・・・・・・ |
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・・・・・・「媼石」。
「おないし」という巨石に向かいます。 |
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結構急な山道ですが、鉄パイプとロープでチャンと道が作られてるのがありがたい。 |
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すぐに到着。
老女っちゅうよりは、何だかオットセイみたいな形してます。 |
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それほど大きな石ではありません。
さてこの媼石、別名「女泣石」とも書いて、海で遭難した漁師の息子を探す老婆が石になった、ってな伝説があるそうです。 |
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しっかし、明らかにこれ、山のてっぺんに置かれてありますよね。
巨石祭祀との繋がりを感じさせるモノは周囲にないんですけど。 |
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・・・・・・あ、もちろん撮影はしました(笑)。 |
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ともあれこれまで見て来た色んな巨石とは、ちょっと違った雰囲気のある巨石でした。 |
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ちなみにこの近くには「千五穴」という横穴古墳群もあったりして、古くから人が暮らしてたみたいなので、やはり磐座系なのかも。 |
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続いてやって来たのは「賢沼ウナギ生息地」、正確には密蔵院賢沼寺(沼ノ内弁財天)ってお寺。 |
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御寺の境内の沼に伝説の大ウナギがいるというんですが・・・・・・ |
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沼、っちゅうよりは池ですな。 |
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鴨は泳いでるし、鯉はウジャウジャいましたけど、どれだけ目を凝らしてもウナギはいませんでした。 |
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昭和30年代くらいまではなんと、「ウナギの餌付け」が行われており、ビックリするほど太いウナギが泳ぎまくってたそうです。 |
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ところがお決まりの高度成長期の水質悪化で、最近は殆どいないらしい。 |
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・・・・・・っちゅうかすでに絶滅した、って説さえあります。 |
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真ん中の大黒天、その右下の福禄寿は分かりますが、左下のは一体何なんでしょう? |
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ちなみに「天然記念物なのは沼であってウナギではない」っちゅう定義づけがなんとも苦しい言い訳みたい。 |
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続いては白水阿弥陀堂へ。
いわき観光の基本中の基本なんですが、実は初めてだったりして・・・・・・我ながらどんなヘンな旅行してんねん!?って思います(笑)。 |
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たしか吉永小百合の出演してるJRのポスターに、こんな感じのがありましたね。 |
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「白水」の意味が奥州平泉に由来するってコトも初めて知りました。
「平泉」の上の一字を取って町の名を「平」とし、下の字を上下に分けて「白水」としたらしい。 |
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まぁここ建てた徳姫は奥州藤原氏の初代・藤原清衡の娘ですからさもありなんです。 |
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そっから近くの「吊るし観音」っちゅう岩窟系に行ったんですけど、これがもぉアータ、川の対岸でどうにもなりまへんがな。 |
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さて、いわきに来るとほぼ必ず立ち寄るのがココ。
言わずと知れた巨大シュークリームの「白土屋菓子店」・・・・・・正確には「土」に「`」が付いてます。 |
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うんうん、今日もでっかいねぇ~♪ |
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・・・・・・って、今回はそこまで大きなのを買う気はありませんが。 |
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だって、このデカさですよ。
大きさには5段階あって、上から「超特大ジャンボ」「特大ジャンボ」「中ジャンボ」「ジャンボ」「プチ」となってます。
プチで一般的なシュークリームくらいです。 |
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壁には有名人のサイン色紙がギッシリ。
今回はおやつにしたくて、適度に大きい「ジャンボ」を2個買いました。 |
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続いてやって来たのは、小川郷を見下ろす山の上の展望台。
標高がかなり高くて、さらには急に陽が翳ったせいで流石にちょと寒い。 |
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直下に見えるのは児玉ダム。 |
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大急ぎで着込むの図。
メチャクチャ寒かったんですけど、良く頑張ってくれました。 |
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少し下ったトコにある草野新平記念館の広場でシュークリーム食べることにします。 |
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下から2番目でもこの大きさです。
シューはかなり硬めで、これでもか!っちゅうくらいに粉砂糖がまぶされてるのが特徴。 |
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大きさが想像できますよね? |
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草野新平はかなり好きな詩人の一人だったりします。
何ちゅうか、「詩人」っちゅう人種に付きまとうナヨナヨした感じが一切無いのが良いんですよ。前衛的なのにあくまで骨太で雄渾。 |
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詩では食えないから、飲み屋をやってたそうです。
屋号は暮らしぶりそのままに「火の車」(笑)。メニューのネーミングがこれまた独特でサッパリ分かりません。 |
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しっかしそんな飲み屋をセットで再現する特別展ってマニアック過ぎまへんかい? |
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彼が亡くなったのは80年代末期、その直後から時代はバブルに向かって一直線、各地に箱モノがボコボコ建てられてた時期でもありました。 |
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この記念館もそうして計画されたモノでしたが、完成したのはバブルもとうに過ぎた98年、日本中が火の車になってた頃です。 |
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ホント、日本って芸術家を育てるのがヘタ過ぎますよね。
だからって、大した才能もないのを甘やかして増長させてもアカンのんでしょうけど・・・・・・。 |
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併設されたレストランもまた、経営が火の車過ぎたのか閉鎖されちゃってました。
結局、地元としては彼の詩作なんてどぉでも良いワケで、要するに有名人が現れたってコトを手っ取り早い建設系の経済効果に繋げたいだけなんですよ。 |
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戻る道すがら、昨日立ち寄り損ねた三和町の古峯神社に立ち寄ります。 |
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何か、荒れ果てた自然公園みたいなトコを上がってくと上が神社になってました。 |
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天気が急速に悪くなってきて、とにかく寒いこと限りなし。 |
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うわお!本殿が巨石の上に乗っかってるんですね。 |
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ちょっとまだ季節が早過ぎました。
オマケに風も吹き始めたりして。 |
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本殿後方が累々と折り重なる巨岩となってることが分かります。
磐座としては相当に巨大。 |
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咲いてるの、まだ梅ですもんね。
そら寒いハズですわ。 |
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ここは時を改めてまた再訪したいと思います。 |
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流石にお腹が空いたんで、高速乗る前にお昼にします。
駐車場に沢山クルマが停まってたんで、何も考えずここへ。 |
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うわ~!「二郎インスパイア系」っちゅう名前の、要するに「単なるパクリラーメン店」やんか。
とにかく何でもいいから「もっと元祖に対して敬意を持て!」と言いたい、それだけです。マジでこの業界、恥知らずばっかし。 |
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・・・・・・味はフツーでした。
後は春とは思えぬ寒空の下、東北道を一路、東京に戻りました。ちょっと東北方面に来るには季節が早過ぎた今回の旅です。お粗末様でした。 |
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