2019 会津(二日目・後半) |
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どうも寺社仏閣訪問が多いと、急で長い石段登るコトが増えますよね。
・・・・・・まぁ、いい運動にはなるんですが。 |
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それはともかく、続いてやって来たのは、さらに南下して日光線・文挾駅近くにある岩崎観世音寺。
実は確証は持てなかったものの、どうやら懸崖造りっぽいんですよ、ココ。 |
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さらに奥ノ院に向かって急な石段を登って行きます。 |
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ひぇぇ~っ!遠いなぁ~! |
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日光に連なる山々が見えるトコまで上がって来ました。 |
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真っ黒に写ってしまいましたな。 |
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うわぉ!備後・・・・・・もといビンゴやんか! |
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メリ込み系なんだけど、かなり足場が高いワリと珍しいタイプですね。 |
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多分そうだろうな、とは思ってましたけど一番上の奥は洞窟になってました。 |
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それにしても昔の人は良くこんな場所見付けたなぁ~、って思います。 |
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見てお分かりの通り、ココはそれほど古い建物ではありません。 |
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近年再建されたモノのようです。 |
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古典的な形式に倣ったような倣ってないような、あまり他に類例のない形ですね。 |
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さらに面白いのは一つ下の部分にも洞窟があるコト。 |
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ひょっとしたら山師集団の試掘の跡なのかも?って気がしました。 |
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いやいや、これはナカナカでしたわ。 |
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ちなみにココも「日本の懸け造り」には載ってなかったんで、Twosocksさんにすぐに連絡。
そしたらすぐに出かけてくトコがガチのマニア。 |
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続いてそのすぐ南の岩崎神社。 |
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結論からゆうと、ここはガセでした。
シオシオのパー(←死語) |
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大分探し回ったんですけどねぇ・・・・・・。 |
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jこの前の栃木行とかなり被るコースを辿ってやって来たのがココ、「手もみ麺・キング餃子 彩花」 |
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この店はまだあまり知られてませんが、ケッコー宇都宮餃子界では評価が高いんで寄ってみました。 |
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昼時過ぎてるけどかなり繁盛しています。
根拠はないんですけど、「行列は出来ないけど客足の途絶えない店」っていっちゃん強い気がします。 |
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まずはラーメン。
こりゃもぉ見るからに美味いヤツやん。 |
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そして最高に焼き加減がビューテホーな餃子。絶対美味いヤツやん。
とにかく1ヶのサイズがデカい。味は、肉々しさを強調したタイプで、納得の味でした。 |
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大分時間が押して来てる中、趣向を変えて栃木市内の超B旧スポットであるココへ。
ヴァイブレータみたいなのが聳えてますね。 |
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これこそが「岩下の新生姜ミュージアム」です。
とにかくひたすら自社製品の岩下の新生姜だけをテーマにしたスポットとしてカルトな人気があります。 |
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もぉ、館内に入った瞬間から眩暈がするほどに怒涛の生姜!(笑)。
「リカちゃんキャッスル」も大概でしたけど、壊れっぷりではこちらの方が上かも・・・・・・発狂しそうな空間が広がってます。 |
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地方の老舗企業のお戯れにしてはあまりにマジ、あまりにガチ、あまりにハードコア。 |
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館内は6つくらいの部屋に分かれており、とにかく新生姜の淡いピンクを基調にした、価値があるのかないのかさえも判断に苦しむ展示品が偏執狂的に展示されてます。 |
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一部で間違った使い方をされて(笑)、すぐに販売中止になったイワク付きの「ペンライト」。ウニョウニョ動いたりはしません。 |
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色といい大きさといい、「取っ手付きディルドー」にしか見えないんです。 |
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そもそもコラボする意味が良く分かりません。 |
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新生姜エレキギター。
どこ製かは見落としました。ESPだったらリスペクトしまっせ。 |
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ナゼここまで執拗に生姜だらけなのかサッパリ分からないまま、生姜をモチーフにしたあれこれが延々と続いてます。 |
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超巨大顔出しももちろん生姜。 |
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地中ですくすく育つ生姜をリアルに30倍くらいの大きさで示した標本模型。
ちなみにこの新生姜は台湾産で、そこ産のでないとあの色と味と食感は得られないんだそうです。 |
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生姜フライングV。
何と、モノホンのギブソン製。後方には生姜ウクレレも見えますね。 |
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打首獄門同好会はひょんなことからココのスポンサードを受けてるようです。
CMソングも請け負ったみたい。 |
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そして一番奥にはジンジャーだからってんでジンジャー神社(笑)。
恐ろしいことにチャンと御朱印もあります。冗談をトコトン本気でやると凄味さえ出るっちゅう好例ですね。 |
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2ヶ所責めの巨大なバイブレータ・・・・・・ではなく(笑)、新生姜モニュメントの前で。
一つ一つの展示品はお世辞にもアートとは呼び難いのは事実ですが、統一されたコンセプトを有無を言わせぬ圧倒的なボリュームで氾濫させることは間違いなくアートだと思います。ナム・ジュン・パイクの積み上げられたTV然り、水玉の草間彌生然り。
つまりここは存在全体が一つのアートになってると言えましょう。 |
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南下しながらさらに以前から気になってたトコをもちょっと回ってみることにします。
またもや長い石段の向こうに山門が望まれるココは・・・・・・ |
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・・・・・・大中寺。
七不思議の寺として、また上田秋成・「雨月物語」の中の一作・「青頭巾」の舞台として有名。
青頭巾については1年ほど前に拙文にて触れましたね。 |
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七不思議の一、「油坂」。
詳しくは看板読んでください。ともあれ悪いことして自業自得で死んだクセに祟るとは、ナメたガキですな。ちったぁ反省しろ、って。 |
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そんなワケで正面階段は今も通行禁止となってます。 |
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立派な本堂。
提灯だとか巨大な鰐口だとかの装飾品がないのは、ココが曹洞宗の禅寺だっただけでなく、一種の役所みたいな存在だったからです。 |
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創建はそれほど昔ではないみたいですね。 |
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七不思議の二、「枕返しの間」。
同様のモチーフは各地にありますよね。 |
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七不思議の三、「馬首の井戸」。
逃げて来たお侍を寺に入れなかったとか、どうもココの坊主は仏の道に使える身とは思えん所業が多い(笑)。 |
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七不思議の四、「東山一口拍子木」
寺に変事ある時は、山から拍子木の音がするって・・・・・・過去にあったのかな? |
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立派な覆い屋根で守られた藁葺のこれは・・・・・・ |
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七不思議の五、「不開の雪隠」。
さっきの逃げて来た侍の妻がこの中に閉じ籠って、後を追って自害して以来、生首が現れるとかナントカ・・・・・・。 |
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七不思議の六、「不断の竈」・・・・・・火ぃ、点いてへんやんけ!(笑)。
言ってることとやってることが違いすぎ。 |
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この大きさなら、中で寝てたらフツー気付きますよね?
実はムカつくヤツをフルボッコにして押し込んで火をつけたとか・・・・・・。 |
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そろそろ、ラスボス登場。 |
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七番目は本堂を少し裏手に上がったところにあります。 |
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七不思議の七、「根なしの藤」。
「青頭巾」にあった、妄執によって悪鬼と化した僧を弔うために云々・・・・・・。 |
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・・・・・・フツーに藤の木が立派に生えてるだけやんけっっ!
根もちゃんとありますがな。 |
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そして七不思議の八(笑)、「不届の庫裏窓口」。
何でこんなに高い所にあるのかサッパリ意味不明。御守とかもこの窓から買います。 |
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言うまでもなく七不思議は捏造されたモンでしょう。
そしてその理由はおそらくこの寺が近隣からの檀家収入も現世利益的なネタもなくて貧乏だったことが背景にあるのではないかと・・・・・・ひょっとしたら或いは「青頭巾」も、上田秋成と何かのコネがあって、頼み込んでステマで書いてもらったのかも?。 |
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さ、次行きましょう。
さらに下って、有名な「いつもの場所」のゴリゴリに削られた裏山のてっぺんにある高勝寺。 |
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ココは俗に「関東の恐山」、とも呼ばれるディープな場所。 |
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この山には死者の霊魂が帰って来ると信じられています・・・・・・イタコはいないみたいですが。 |
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寺伝によれば創建は奈良時代のようですけど、日本に地蔵信仰が広まったのはもっと後なんでちょっと眉唾かも。 |
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むしろ元々は山岳信仰の山だったんぢゃないか?って気がするんですけどね。 |
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ちなみに先の東日本大震災では、岩舟山の名前の由来ともなった巨大なキレットが崩壊し、奥ノ院への道が無くなってしまいました。
今はかなり手前に奥ノ院は移転して、ぶっちゃけ奥ではなくなっちゃってます。 |
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天狗信仰もあるんですねぇ。
こりゃやっぱし間違いなく元は修験系だと思います。 |
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地蔵に故人の衣類を着せるのはコワいから止めて欲しいっす。 |
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一番上まで来ました。すぐ向こうは砕石で削り取られた絶壁、落ちたらアウト。
昔は堂宇がココにも立ち並んでたんぢゃないかってな平場になってます。 |
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あと、至る所に膨大な数の卒塔婆が並べられてるのがこれまたコワい。
・・・・・・まぁ昔の悪童はこれをスキー板にして遊んだって言いますけど(笑)。 |
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三重塔なんかもあったりして、案外立派な寺ってコトが分かります。 |
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地蔵信仰の霊地のマストアイテム、「血の池」・・・・・・フツーに水です。 |
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決して日当たりの悪い場所にあるワケぢゃないんですが、何かしかし陰々滅々とした感じがありますね。
「霊場」ってコトでバイアス掛かっちゃってるからかな? |
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妙に野球帽が似合ってるのが却ってコワい・・・・・・。
ここもマストアイテム・「賽の河原」。そんなんで石があちこちに積み上げられてます。 |
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・・・・・・てな感じで「会津」ってタイトルなのに後半はひたすら栃木の地味なスポットを回った旅行もこれで終わり。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
後は一路東京に戻りました。佐野藤岡からだとひとっ走りで戻れるのがありがたいですね。 |
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