「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2019 愛知(初日・後半)

ホントはあと数カ所、寄ってみたいトコがあったんですが、時間がかなり押してるので泣く泣くカットしてやって来たのはこちら、天狗岩。
結構アプローチが長いので日が暮れてしまわないかちょっと心配。

真っ暗な山道ほど怖いモンはないですからね。
20分ほど登ると巨石に到着。

しかし、こんな立派なんでも無名ってんだから愛知は実に奥深い。
さらに5分ほど行くと見えました。

写真では分かりにくいですが、30mくらいの高さがあります。
なんか可愛らしい看板ですね。
岩の裏からてっぺんに上がれる階段が付けられてます。
上は柵で囲われて2畳ほどの展望台になってました。
少しづつ秋色が濃くなって来てることが分かります。

・・・・・・ってーか、ぶっちゃけもちょっと紅葉してることを期待してたんですが。
ちなみに「天狗岩」という名前も全国的に多く、この界隈にも複数存在します。
あっ!撮影に熱中し過ぎて天狗岩の入ったショットを撮り忘れてしまった!(笑)。

まぁ天狗伝説もむべなるかなな、とにかく立派な岩でした。
さっきの無名岩の前で。

いやいやいやいや、これだってかなりスゴいっすよ。
さ、早く山を下りましょう。

陽は当たってても森の中はすぐに暗くなりますから。
取り敢えず今日の巨石巡りはこれで完了。

しっかし宿まではまだかなり走らんといけません。
案内看板がシッカリしてて助かりました。

巨石系は往々にして90年代半ば過ぎの超古代ブームに安易に乗って整備はしたものの、後が続かずそれっきり、ってケースも多いんですよ。
キッカケは「神々の指紋」でしたっけ?随分荒唐無稽なトンデモ本ではありました。

あの「ムー」でさえディスったってエピソードがあるくらいですから・・・・・・ま、目クソ鼻クソ笑うですけど(笑)。
続いては国道を外れて狭く曲がりくねった旧道を登った先のトンネルへ。

知ってる人はこれだけでもうお分かりですよね。
伊世賀美・・・・・・はアテ字で伊勢神が正しい。

そう、「愛知最恐の心霊スポット」とも称される旧・伊勢神トンネルです。
小学生の頃に観た心霊番組でのここのロケがマジで怖かったのを覚えてます・・・・・・が、トンネル工事中に伊勢湾台風で工夫が沢山死んだとか、それって新トンネルの方の話やんか(笑)。

まぁしかし、たしかに古くて不気味なトンネルではありました。

余談ですが、新トンネルの方の幽霊話は新聞記事にもなってます。こっちの方が実はガチなのかも。
陽もとっぷり暮れた頃、ようやく今夜の宿である稲武夏焼温泉「青柳亭」に到着。

何だか「Hotel California」の歌詞を想い出したりして(笑)。
「あおやぎてい」ではなく「せいりゅうてい」と読むようです。

稲武夏焼温泉は国道沿いに3軒の宿が点在するだけの小さな温泉場ですが、温泉に乏しい愛知では貴重な存在と言えましょう。
こじんまりとした良い雰囲気ですね。
食事までまだしばらく時間があるんで、まずは紅葉のライトアップ見てきたら?と女将さんに勧められたので、近くの大井平公園ってトコにやって来ました。
う~ん、やっぱしまだちょっと紅葉には早いですねぇ・・・・・・。
昼間暖かったのがウソのように猛烈に冷え込んできています。
それもそのはず、この辺、高原地帯で標高500mくらいあるんですよ。
ライトアップで何となく黄色く見えてるだけで、実際はかなり緑。

紅葉してるのはホンの一部分です。
それでも夜紅葉見物でチラホラ途切れることなく人はやって来ます。
しっかしこぉ言っちゃぁ何ですが、そもそもライトアップってそんなにエエもんっすかねぇ?

なんかムリクリ感あって不自然な気もするんですけど・・・・・・。
最も紅く色付いてたトコでこんな感じでした。
感覚的には2週間くらい早かったってトコでしょうか。
ちなみに地図で調べてみると、以前泊まった設楽山荘がすぐ近くってコトが判明。

どうも自分の頭の中で、この一帯って地理勘無くてイメージしにくいんですよね。
部屋に戻りました。

「鳥の間」ってなんぢゃい!?って思ったら、花・鳥・風・月ってなってました(笑)。
この稲武夏焼温泉、夏焼温泉が元々自然湧出で存在した鉱泉でしたが、そのすぐ近くの稲武地区に人口掘削で湧いたのと統合されたようです。

この青柳亭は元からの夏焼温泉のようです。
内湯の浴室は混浴、っちゅうか交代制ですね。

残念ながら浴室内は濛々たる湯気で撮影不能でした。
ここの浴室の変わってるトコは建物の真ん中にあるってコト。

通常は湯気を抜くために1面は開け放せるようになってることが多いんですが。
ともあれ、昼間に思う存分撮ったんで(笑)、ここでの撮影はこれでお仕舞い・・・・・・相変わらずナナメってるし(笑)。
廊下側から見た浴室。

入る時には札を裏返します。
暖まったところでいい感じに夕食の時間になりました。
左から胡麻豆腐、トロロ、団子と枝豆。
山の宿らしく刺身コンニャク。
鮎の塩焼きに栗の甘露煮。
馬刺し。
鶏鍋。

これがムチャクチャに美味かった!
こうして見ると私たちしかいないような感じですが、意外に宿泊客多し。

それも男ばかりで3人組とか、川釣りシーズンも終わってるハズなんでちょと不思議。
ともあれ今日も一日おつかれさんでしたねぇ~。
最近はかなり積極的に飲むようになりました。

それでもコップ2~3杯が限界ですけど。
さらに出て来る茶碗蒸し。
天麩羅盛り合わせ・・・・・・のネタは何だったっけ?
さすが山奥とは申せ三河地方、赤だし。
漬物。

左に見えるのは頼んで用意してもらった溶き玉子。
いや~、余りにも鍋が美味かったもんで雑炊にしたんですよ。

女将さんも美味いと言われたら当然悪い気はしないワケで、玉子はサービスでした。
そんなこんなで動けないくらいにおなか一杯になりました。
最近、こうした縦書きの箸袋って少なくなった気がしません?
見事に完食!

それにしても一品一品、味付けが絶妙でした。
うう~、ちょっとばかし呑み過ぎてしまったかも。
------もぉアンタ~、また太るで・・・・・・と半ば呆れて。
------おれが太ろうが痩せようが、それで何があるワケでもなしカンケーあらへんやん。
------太ったオッサン横おったらカッコ悪いやん。
------・・・・・・スンマヘン。
たしかに体型キープの努力にはアタマが下がります。
ともあれ早目に寝ることにしましょう。
男性グループが結構泊まってるにも拘らず、酔って騒ぐこともなくみんなとっとと早寝した模様。

館内は静まり返っており、何かとても不思議。
それでもヤルことはやったんですけどね(笑)。
あ、こりゃおれでも読めますわ。

「月落烏啼霜満天」で有名な「楓橋夜泊」ですな。
こっちは意味分かりまっしぇん。誰か教えてください。
そんなこんなでもぉヘロヘロ、いささか意識朦朧として今日のところはお仕舞い。
明日は今日と同じく巨石中心に回りながら南下して、豊橋方面まで行きます。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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