「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2018 台湾(二日目・前半)

朝になりました。

すごく歴史があって重厚なのに何だかも一つパッとしない感じは、京都・蹴上にある都ホテルの改装前に似てるな~、って思いました。
シャワーはやっぱし味気ない。
昨日買って冷やしといたサトウキビジュース。

かつて台湾はサトウキビ栽培がたいへん盛んで、西海岸を中心にシュガートレインが多数走っていました。

今なお実際に使われてるのは、たしか1路線くらいだったかな。
豪華絢爛で極彩色な紋様もほぼ剥がれ落ちちゃってます。

寺社仏閣ぢゃねぇんだから修復した方が宜しいのではないかと・・・・・・。
ちなみにこの建築様式は、中国は中国でも明の時代を意識して作ったとかナントカ・・・・・・。
そうそう、不思議なことにスタッフはみんなジーサン・バーサンばっかしでした。

大学の時、近所にあった学生会館みたい。建物も古いがスタッフも古い、みたいな(笑)。
古風な館内案内図。
ちょっと最上階を覗いてみることにします。
かつては各国の要人を集めたパーティーなんかも開催されてたらしい。
バンケットホールの「龍鳳廰」は最近あんまし使われてない印象。
取り敢えずは朝食会場へ。

台湾と言えば定番の汁米粉。手前に沈んでるのも定番の煮玉子・「茶葉蛋(テャーイェタン)」。
後は適当にいろいろ取りました。

中国本土からの団体の観光客が一杯いてうるさいのなんの。面白いのはオッサン連中は判で捺したように金のロレックスしてました・・・・・・パチかガチかは分かりませんでしたが(笑)。
あ、これは良い雰囲気で撮れたかも。
部屋のバルコニーから見下ろすと踏ん張る獅子のケツが見えます。

意外に小さな尻で、プロポーションとしてはパグっぽい。
その向こうには高雄の町並み。
この辺の高台一帯はかつて、国民党幹部の別荘が点在してたそうです。
歴史の狭間をしぶとく生き抜いて来たワケっすな、このホテル。
個人旅行ならこれでとっとと出発するんですが、パックツアーなんでガイドさんが迎えに来るのを待たなくちゃいけません。
そうそう、ヒマでチャンネル替えながらTV観てたんですが、これがムチャクチャ面白かった。

ちなみに海外在住者向けNHKなんかも映りました。
そのうち迎えが来て、ホテルのすぐ裏手の「澄清湖(テンツェンオ)」へ。

宣伝とかに使うんなら事前にチャンと届け出てね、みたいなことが書いてあります(多分)。
こんな町中にすんげぇ大きな湖だなぁ~!って思ってたら、実は人工の灌漑池だそうです。
やはり何だかんだゆうても元は中国、歩いて行くとあちこちで年寄りが集まって太極拳やってました。
ココがどうやら名所のようです。

良く分からないんですが、風光明媚なスポットにはカクカク折れ曲がった橋を拵えるのが流儀のようです。

湿原の木道のセンスみたいなんと同じかもしれません。
石碑の横に建つのがガイドさん。

テンポ良く・・・・・・っちゅうか基本「イラチ」で(笑)、説明がまくしたてるようで面白い。
1960年に上海にあるのを模して造られ、このスタイルは中国の伝統に則ったものであるとかナントカ。
圓山大飯店が遠くに見えます。
徒歩5分は「歩行5分鐘」って書くんですね。

「停車場」は駅やバス停ではなく、駐車場のコト。
景色見るよりそぉゆう細かい事物を見る方が絶対に楽しい。
台湾杉だったか桧だったか、説明されたけど忘れました。

日本もそうなんですけど、皆伐でドンドン伐り出したもんで、今はあんまし良材がないらしい。
あ!これ、石垣島でも見た気がする。
水遊びは「戯水」なんですな。
この「豊源閣」はちょっと見てみたかったんですが、パスされました。
何故か唐突にミツバチの巣箱が並んでます。
「蜜蜂生態區」って、そりゃ見たら分かる、って。

何でここにあるのか教えてよ。
路傍の花も南国っぽい。
ココもパスされちゃいました。

何のこっちゃない、九曲橋だけやんか、寄ったの(笑)。
分かりやすいですね~。
そのままマイクロバスに乗せられ、昨日の愛河近くの免税土産物店へ。

ちょっと高いなぁ~、と思いつつカラスミ購入。

台湾の人はカラスミが大好物で焼飯の味付けに使ったりもするそうです。
ヨメは取り敢えずマンゴージュース。
さらにバスに揺られて着いたのは・・・・・・
台湾観光ではやたら取り上げられるコトの多い「蓮池潭(レンチータン)」。
ハリボテ丸出しな「龍虎塔」。

1974年に建てられたそうです。
さすが南国、ガジュマルの巨木が聳えてました。
遠くに見えるのは明らかにくまモンのパチモン。
ド派手な道教寺院。

何となくタイとかあっちの方な感じがしますね。
まぁ、団体旅行なんで黙ってみんなに付いて行くことにしましょう。
これは風水での最重要アイテムの一つである「龍亀」。

撫でると金運アップとか。
蓮池潭は龍虎塔以外にも湖の周囲に色んな寺社仏閣があるようです。
さて、そろそろ内部に突入。
ぶっちゃけ虎っちゅうにはあまりに間抜け(笑)。

なお、龍の口から入って虎の口から出るのが正しい所作。逆は縁起でもないらしい。
内部は道教にちなむいろんな聖人の像が、極彩色のレリーフ状に並んでいます。
賽銭箱のようです。
上までやって来ました。

さっきの橋よりさらにカクカクに曲がってます。水に浮いてるのはホテイアオイ。
ここを「台湾最大のパワースポット」などとヨイショするアホな記事を良く見掛けますが、ハッキリ断言できます。

「単なる観光地の展望台」に過ぎません。
遠くにはこれまたバッドテイストな建物が・・・・・・。
これも道教寺院。

どうやらこの辺りには寺社仏閣が密集してるみたいです。
内部もこの通りのコッテコテ。
虎の方も1階はこんな感じで聖人レリーフ・・・・・・あ!目から手の飛び出したヤツを探せば良かった!

あれ、一度見てみたいんですよね。
牙を撫でると金運アップなんだそうです。

とにかく道教の基本は徹底した現世利益、とにかく金運っちゅうカンジ。
まぁ、何だかそれなりに愉しめました。

決してオススメはしませんけど。
隣のコテコテ寺院・左營慈済宮にも入ります。

内部はもぉ眩暈がするほどにケバケバしい装飾が施されてます。
赤と黒と金色が際限なく溢れてる感じです。
何となくルイス・ウェインの猫の絵を想い出します。
長時間いたら気が狂いそう。

この後は隣の土産物屋でこまごました土産を買いました。安くて面白いものが多かったです。
そのまますぐ近くの昨日新幹線を降りた左營駅に。

なお、台湾では駅は「站」と書きます。ロジスティックスを「兵站」と呼ぶように「交通の拠点」という意味。「駅」は本来「早馬」って意味なんで、日本の方が間違ってるワケッすな。
あと日本統治時代の影響で、駅弁が今でも結構ポピュラーな存在。

但し、「弁当」ではなく「便當」って書きますが。
構内の7-11ではおでんが売られてます。

ぶっちゃけ街は7-11だらけでちょとウンザリ。
かつての日本統治時代の鉄道の様子が柱に貼られてました。

9600型が写ってますね。
ここでガイドさんとはお別れ。

再びHSRに乗り、台北に向かいます。
台湾の駅弁のメニューは不思議なことにこの排骨飯(パーコーハン)しかありません。

製造元によって容器の形とか盛り付けは様々ですが、とにかく排骨飯のみ。
昨晩、夜市で気になった釈迦頭を売店で見付けて買いました。ネットリグジュグジュした独特の食感の果物です。ぶっちゃけそこまで美味いんか?っちゅわれると私はビミョーでしたが。

後半は台北市内観光です。
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