2018 信州(初日・前半) |
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夏も終わり近い朝、これまたチョー渋い場所から旅のスタートです。
実はもちょっと早い時期に行く予定だったのが、季節外れの台風襲来で延期になって延び延びになってたのでした。 |
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ここは伊那谷・駒ケ根市の東の外れの善福寺っちゅうトコ。 |
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裏山を登って行きます。
あいやや!手前に露出合わせたらトンぢゃいました。 |
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ここにはかつて高鳥谷山が大崩壊した時に運ばれた巨石が点在しており、ミニ霊場巡りとなってます。 |
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既に結構紅葉してるのが不思議。 |
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残念ながら岩には名前が付いてません。 |
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思うに、巨石系は寺より神社の方がハマる気がしますね。 |
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寺の境内にあるのはどうも後から手を加えて仏像彫ってたりして、巨石そのものへの信仰が薄いんですよ。 |
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もう少し岩の方を強調してくれた方が、個人的にはありがたみがあるんですよね~(笑)。 |
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茸についての知識がもっとあれば、って最近よく思います。
余談ですが、「4分33秒」で有名な現代音楽家のJ・ケージは、菌類マニアが嵩じて菌類学者としての顔も持っていました。 |
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ちなみに駒ヶ根の西には、「七名石」と呼ばれる氷河に乗って運ばれてきた巨石群もあります。
伊那谷の反対側ですけど。 |
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・・・・・・ま、朝の一発目からそれほど大当たりもないワケで次に向かいます。 |
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次にやって来たのがすぐ近くにある筥石神社。
「筥」は「箱」の異字ですな。 |
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拝殿の裏手にある巨石群。
かなり見事な磐座です。 |
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箱石/陰陽石/女石・男石とあるそうなんですが、折り重なっててどれがどれやら分かりません。 |
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ストリングのYフロントだし、これが女石かな?(笑) |
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ここも先ほどの善福寺と同じく、高鳥谷山の大崩壊によって運ばれてきた石と言われます。 |
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こっちはかなりのロケーションなんですが、なんとすぐ裏手に道路が作られちゃってます。たまに軽トラとかも走ってるし。
神域を横切ったらアカンやろうが!? |
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そんなこんなでウロウロして終了。 |
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何が入ってたのかすごく気になりますね。 |
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ちょっと北上して辰野町の西側の山へ。 |
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天狗って、日本に漂着した白人がモデルって説は正しいと思ってます。 |
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急な石段を登り切ると、かなり立派な神社が建ってます。
これだけ大きなのを村で維持するのは大変だろうなぁ~・・・・・・。 |
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見ての通りの神明神社です。
・・・・・・って目指してたのはこれではなく、
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・・・・・・この巨大磐座!
特に名前が付いてないみたいなんですけど、これはかなりスゴい。 |
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これだけの素晴らしい巨石が名無しのまま、っちゅうのも珍しい気がします。 |
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よっこいしょ、っと。 |
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ともあれ素晴らしい磐座でした。
この神明神社、秋に行われる例祭が奇祭として近郷には有名なようです。 |
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いい時間になったのでお昼にしようと国道に出たら、たまたま最初に見付けたのがこの店。 |
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クルマが沢山停まってるんでこりゃイケるんちゃうか?と入ってみましたが、大当たりの予感♪ |
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ちなみにソースかつ丼は駒ケ根だけではなく、伊那谷全体でひじょうに一般的。 |
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使ってるソースが割りと珍しい「ユニオンソース」っちゅうのにも店の拘りが感じられますね。 |
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出て来まし・・・・・・ドワワーッ!!めっちゃデカいやんけ! |
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この巨大さをお分かりいただけますでしょうか? |
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デカいだけでなく分厚いんだわ、これがまた。ロース300gだそうです。
玉子でとじた和風出汁ベースのカツ丼も美味いんですけど、ソースかつ丼のソリッドな感じも大好きです。
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思えばカツ丼も二人とも好物かも知れません。
天丼より好きかも。 |
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私は完食、ヨメは玉砕。
残ったのはパックに入れてくれました。 |
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後から調べてみるとこの「まつくぼ」、地元の超有名店みたいです。
スッと入れたのが奇蹟的。 |
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続いては辰野駅北方、鶴ヶ峰という山のてっぺん付近にある「日本中心の展望台」。 |
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実は日本の中心を名乗るトコは日本のあちこちにあって(笑)、ここは「地理的中心(ゼロポイント)」なんだそうです。 |
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・・・・・・が、厳密に計った地点が山の中過ぎて、取り敢えず景色の良いこちらに展望台を拵えたとか。
そのアバウトさは何やねん?エイッッ!(笑)。 |
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おまけにそのちょっと違う地点で中心を示す石碑にしたって、この展望台からかなり離れてるし・・・・・・(笑)。 |
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そうなんですフェルナンデス、ここも厳密には中心からズレてるんですよ。 |
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あまりのいい加減さに人も来ないだろうと撮影敢行。 |
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少し下ったところにも大城山展望台というのがあるみたいで、上がってみることにしました。
素晴らしい景色が広がってます。 |
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何と!本当の地理的重心はこの近くにあるらしい。
つまり辰野だけで日本の中心を名乗る場所が3ヶ所あります。全く信用できませんね(笑)。 |
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モンベルのザック類のブランド名が「ゼロポイント」なのは、社長の苗字が辰野だからかな? |
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これがホンマのホンマの中心へ向かう道なんですが、アホらしくなって止めました。 |
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岡谷市内まで北上してやって来たのは「イルフ童画館」。
ここは今回是非とも来たかった場所。 |
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幼少期の自分に少なからぬ影響を及ぼした、武井武雄の作品を集めた美術館です。
かつて幼児向けの雑誌の絵と言えば、毎号必ず彼の作品が載ってました。 |
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ミニチュアールのように繊細で、カラフルなんだけどちょっと褪せたようなシブい色遣い、幾何学的でレトロモダンなデザイン性・・・・・・今から思えば、活躍した時代からの突出した先進性を感じます。 |
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いやもう涙なしには見れませなんだ・・・・・・って大袈裟な(笑)。
ちなみに武井はここ岡谷の素封家の生まれ・・・・・・平たく言うとおぼっちゃんで、戦前どころか大正時代の終わりくらいから童画一筋だった人です。
そもそも「童画」という名称も彼の命名によるもの。 |
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「イルフ」もまた彼の造語。「古い」の反対で「新しい」って意味だとか・・・・・・ちょとベタやな(笑)。
意外に時間を食ってしまいましたが、あと何ヶ所か回って今夜の宿に向かうことにします。 |
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