「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2018 宮城~山形(初日・後半)

続いてやって来たのは国道48号の北側にある低い丘陵のような石崎山。

事前リサーチでどうやら巨石があるらしいので取り敢えず立ち寄ってみました。
最近、このテの松が生える岩山に良く行ってる気がします。
5分も掛からぬうちに大小二つあるピークの低い方に到着。

展望台があります。
完全に税金無駄遣い系な施設ですね。

だって特に景色が良いワケでもなんでもないですもん。
まぁたしかに巨石っちゃ巨石。
しっかしすぐ下に民家が建ち並んでて、敢えてここを自然公園にした意味がイマイチ不明。
それでもかつては小規模な修験場だったらしき痕跡が感じられます。
地元の防災無線の鉄塔があったりして、こりゃもう民家の裏山ですわ。

時間掛かっても高い方のピークを目指すべきでした・・・・・・。
葉っぱからするに紫陽花なんでしょうけど、珍しい形の花が付いてます。
そのまま東進して宮城県入りして、やって来たのはガタガタのダートを越えた先に忽然と現れる秘境駅・奥新川。

これはその駅前の食堂。周辺人口ほぼゼロなのに営業してるのがスゴい。

ちなみに「しんかわ」ではなく「にっかわ」と読みます。
そこから林道を行きます。

うぁ!?これってティンバートレッスルとちゃいますのん?
森林軌道の跡かと思いましたが、ここまで原形を保って残ってるなんてことはあり得ません。

一体何なんでしょうね?
そうこうするうちに見ての通りのポイントに到着。
戦後、仙山線は交流電化の試験場所となり、全線での交流化が完了した1968年にこの変電所は廃止されました。
元はコンクリートでできた巨大な上屋があったのですが、取り壊されて中の鉄骨の骨組みだけが残されています。
ぶっちゃけ建物があった頃に来たかったなぁ~・・・・・・。

これぢゃ骨格標本見せられてるようなモンですよ。
ともあれ仙山線で得られた数々の知見が元になって、その後の新幹線が出来たそうです。
それはともかく、迷彩服着てオフロードバイクに乗ったデブのオッサンが現れてウロウロしてるんで、早々に切り上げ。
元の国道に戻り、ニッカ仙台工場の横からちょっと山に入ったところにある穴薬師に到着。
あまり知られてないスポットですが・・・・・・おお~!これはナカナカですやん!
上下二段になって岩屋があります。

元々あった天然の洞窟をさらに掘ったような感じですね。
こっちは上段の方。

柱状に岩を残してるのは日本では結構珍しく、まるで石窟寺院のよう。
ここには叔父と姪の悲恋の物語というインセストで摩訶不思議な伝説があり、安産に御利益ありと言われてるそうです。
それはともかく、結構風化の進んだ岩で崩れて来そうでおっかないです。
こちらは下の方の岩屋。

上に比べるとこちらは少々殺風景な印象。
極彩色に塗られた仏像がちょとブキミ。
う~む、これは狐なんでしょうか?狸なんでしょうか?
下の方の岩屋の奥から外を望む。

かなりの奥行きがあることがお分かり頂けるかと思います。
参道の途中にある釣鐘は、こんな誰もいないトコにしてはひじょうに立派。
下のお堂のところまで戻って来ました。

磐座でもなく修験系でもない巨石スポットは案外レアですし、日本では殆ど例のない石窟寺院として評価されても良いのかも。
な~んて、鹿爪らしいこと書いてみたりしたんですけど(笑)。
アチャー!

もっと目立つトコに立てといてよぉ~・・・・・・油断してたやんか。
そうこうするうちに今夜の宿、宮城を代表する大温泉である作並温泉に到着。
ちょっと部屋撮り練習。
それにしても室内はただでさえヘタなのが余計にヘタですな~・・・・・・。
そうそう、今夜の宿は作並を代表する老舗の「鷹泉閣・岩松旅館」。

たまたま激安で出てたんで押さえたんです。
部屋はまぁフツーっす。

観光旅館としてソツなくやってる印象。
巨大旅館らしく廊下が長い!

実はこの後有名な露天風呂に向かったんですが、とにかく色々規制がうるさく撮影は断念。混浴ったって、アレに入る勇気のある女性はひじょうに少ないんぢゃないでしょうか!?

いわば「名ばかり混浴」ですな(笑)。
そんなんでいきなり夕食。

バイキングなのも料金が安かった理由の一つ。ぶっちゃけ旅館で一番コストが掛かってるのは人件費なので、バイキングにすると少々食材にロスが出ようが原価が高かろうが、十分ペイできるみたいです。
そんなわけで恒例のメニュー紹介は今回はありません。
ちなみに料理のクオリティはかなり高い方だと思います。

思いますが、どうもバイキングってダメなんっすよね~・・・・・・食べ過ぎちゃうし(笑)。
和洋中、チャンポンで食い倒して終了!
有名な仙台七夕はまだもうちょっと先。
ロビーにガラスケースに入れられて展示されてたニッカの40年物・・・・・・
・・・・・・お値段なんと参百萬圓也!!しょえあぁ~っ!

竹鶴政孝に敬意を表してスコットランド流で計算するならば、シングル一杯・60ccが25万円ってコトになります(笑)。
さすがニッカの御膝元、他にも目の玉の飛び出すようなのが展示されてました。

気になって調べてみたら、上の製品、実勢価格70~100万円くらいでタマに海外で出回ってるのを見付けました。
ともあれ初日はこれでお仕舞い。

やっぱし有名旅館ってそれなりに快適だけど、何かどこも画一的で面白みには欠けますね。

明日は山形に戻って南下します。
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