「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2018 宮城~山形(初日・前半)

良く晴れ上がった初夏の日の朝、到着したのは巨大鍋の前。
遠路はるばるやって来たここは山形。

この鍋は「日本一芋煮会」に使われた初代「なべ太郎」で、今は現役を引退してオブジェとして飾られてます。
あのユンボでガーッて作るんで良くニュースに取り上げられるイベントですね。

鉄製かと思ってたらアルミでした。
明日も何やらイベントがあるみたいで、河原にはテント設営中。

今日でなくて良かったかも。
もう山形市内もすぐそこだっちゅうのに、水は素晴らしく澄んでます。
・・・・・・って、山の中腹に見えました。

唐松観音堂です。
早速向かうことにします。
肝心の部分が褪せて読めない由来書(笑)。

「金売り吉次」に絡む伝説があるようです。
うわぉ!ナカナカぢゃん!

橋脚だけで20mくらいありますな。
京都の清水寺を真似て1600年代に建立されたとかナントカ書いてありました。

本家より崖にへばりついた感じはこっちの方が上かも。
それにしても一番突き出した部分、斜交いだけで縦の柱が通ってないやんか。

こんなんでちゃんと支え切れるんかいな!?
この坊主人形って規格品なんでしょうかねぇ?

日本中大体これですよね?飛び出し人形もそうですけど。
木魚だらけ。

パーカッシヴにお経が上げれそうっすね。アフリカンなポリリズムとか(笑)。
観音堂内部。

地方の懸崖造りの内陣としてはかなり立派な方だと思います。
東北でもとりわけ山形県内に多く見られる「ムサカリ絵馬」。

未婚のまま若くして亡くなった子供の婚礼姿を絵にして奉納するという独特の風習です。
ただ、ここではフォトモンタージュとかではなく、絵に仕上げるのが流儀の模様。あまり怖くありません。

あまりバシバシ撮るのも躊躇われてこれくらいしか撮りませんでした。
東北の土俗の空間は、何とも濃密な気配に満ちてる気がします。

こんなに開けっぴろげの御堂なのに。
それにしてもしかし、懸崖造り巡りもだいぶ板に付いてきましたな~。
橋の袂の茶店で御朱印貰って戻ることにします。
・・・・・・って、早よ言わんかいっ!(笑)。
ちなみに今は寺は無住なので、この茶店が社務所代わり。

芋煮会もこの店主催ヴァージョンとかがあるようです。
続いてはあまりに有名なスポットである「山寺」のメイン部分はパスして(笑)、こちら塔頭の一つである千手院に。
神社だろうが何だろうがこの辺は、取り敢えず入口には鳥居建てるのが流儀のようですね。
え~、ナニナニ?

「恋愛運をよくしたい人は鳥居の右の柱に抱きついて『ついてる』を十回となえてください。
金運大吉にしたい人は鳥居の左・・・・・・以下同文」
当然ですよね(笑)。

ちなみに欲かいて両方いっぺんはダメだそうです。
あとこの千手院、参道を仙山線の線路が堂々と横切ってることでも有名。

実際、この後しばらくして列車が通過して行きました。
立派な鰐口鳴らしてサッサとお参り済まして・・・・・・
・・・・・・さらに奥に向かって行きます。
山道を登ること約15分・・・・・・
いい加減、汗だくになった頃に到着しました。

巨石好きなら一度は訪ねたい「垂水遺跡」です。
上まで上がってみます。

岩壁はどんな浸食を受けたらこうなるのか、無数の穴が空いててかなりグロテスクな空間となってます。
「蓮絵」なんかもそうでしたけど、こぉゆうボツボツしたものってどうも生理的にキショク悪い。
もっと近付いて見るとこんな感じ。

風化した珊瑚みたい。
ここは太古の岩陰遺跡であると同時に、大正時代くらいまでは修験道の行場だったようです。
意外な迫力に結構感動するの図。
もう少し上がったところにある別のエリア。
雨の後とかはここが滝になるようですね。

「垂水」の名前もここから来てるんでしょう。
ちなみに反対側に山を上がった方にも色々あるみたいなんですが、、山道が崩落してるとのコトで通行止めになっちゃってました。
実は私をカメラに誘ってくださったPさんから以前、ここを舞台にダイナミックな構図で奥様を撮られたショットを頂いて、いつか行きたいと思ってました。

少しは私も追い付けたのかな?
も一つちなみに、山寺の向かいの山にもこういった素晴らしい巨石があるみたいですが、今回は時間が無いのでパス。

今後の課題です。
お寺の前まで戻って来ると、入れ違いで若いカップルが上って行きました。

あんまし有名なスポットではないようですね。
しかし、5月っちゅうのに朝からメチャ暑い。
御朱印、ゲットだぜ!(笑)。

御守より安く、御守のようにいつか返す必要もないのがポイントなんだそうです。
北上しながらいい加減お腹も空いたので、店構えのワリに駐車場に沢山クルマの停まってたココに入ってみることにしました。

こぉゆうのは直感が大事。
あいやぁ~!1/3くらいメニュー消されてるやん(笑)。
ところがこの店、大当たりやったんですわ♪

見てくれからしてとても美しい。
アッサリしていながらダシの効いた、私たち好みな古典的中華ソバに・・・・・・
・・・・・・何と、皮から手作りな餃子がこれまた美味い。
チュルチュル、モグモグ・・・・・・
パクパク・・・・・・

アッと言う間に完食!

いやマジ美味いっすよ、ココ。
「龍園」、山寺方面に行かれることがあったらお勧めします。

午後は宮城に向かいます。
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