「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2018 石垣島(二日目・後半)

そんなんでやって来たのは港近くの「きたうち牧場」。

近年、石垣牛を日本を代表するブランドにまで高めた立役者。
昼間っから2万円や4万円はねぇよなぁ~・・・・・・。
・・・・・・てなワケで、ここは堅実にランチメニューから選ぶコトにします。
まずはサラダ。

もちょっと島らしい内容だったら良かったのに。
キムチ盛り合わせ。
ドーンとお肉。

上焼肉定食、2,500円也にしてみました。
マングローブ炭ではありませんな。
後はご飯とみそ汁。
楽勝で完食。たいへん美味しゅうございました。

・・・・・・ですが、まぁ日本の端っこまでワザワザ来て本格的な焼肉を食ってもしゃぁないんとちゃうか?って気がちょっとばかりしました。
相変わらず天気は最悪、

いささかナゲヤリな気分でバンナ岳に向かいます。
どこがエメラルドの海や!?ど・こ・が!?

シバくぞ、コラ!
しっかしこんな天気なのに、結構観光バスが上がって来るのには驚きました。
あ゛~っ゛!!ってなりそうな風景。
晴れてたら綺麗なんでしょうね・・・・・・あくまで晴れてたら、のハナシですが。
ちなみにこのバンナ岳、山頂から中腹にかけての一帯は広い公園になっています。
ちょっと行くとまた展望台。

ホント、他に税金の遣い途がないのかやたらとあります。
何やねん!?これ!?
野鳥⇒巣作り⇒卵、ってな発想なんでしょうね~。
眼下にもまた別の展望台。

どれだけ作ったら気ぃ済むねんな、もぉ(笑)。
でもまぁ、フォルムとしてはけっこう面白かったかも。

この後、下って吊橋渡ったりしましたけど、写真撮る気にもなりませんでした。
海近くに再び戻って来て、ちょっと気になってた「フルスト原遺跡」へ。

ところがこれがもうなぁ~んにもないんでやんの!大体そこに上がってく道が雑草に埋もれてる有様。
取り敢えず東海岸に向かうことにして、やって来たのがこの津波大石。
デカッ!!

推定重量1000トン、2千年前の巨大津波によって打ち上げられた珊瑚礁と言われてます。
昔はてっぺんまで上がれるようになってたみたいですね。

さてこの大石、1771年の明和津波(最大高85m!)でも全く動きませんでした。何とまぁ恐ろしいことに、それを超えるスーパー津波が過去にはあったってコトの、まさに動かぬ証拠です。
近くには昨日も訪ねた御嶽が点在しています。

これは崎原御嶽(サキバルオン)。
ここはかなりモダンに整備された感じですね。
しっかし、この御嶽という聖域の持つ独特の雰囲気はホンマにスゴい。

なんぼ鈍感なワタシでも迂闊に足を踏み入れたらマズい、って気持になりますもん。
神社とかのスゴく原初の形なんだろうなぁ~、ってのは分かります。
どこもトーチカみたいな拝殿になってるのはやはり台風の影響があるからでしょう。
何だか木までがおどろおどろしい。
しっかしこんな海岸っぺりギリギリのトコに学校建てて、津波来たらどぉすんでしょうねぇ~・・・・・・。
これは火の神御嶽(ビィナカンオン)。

こちらはちょっと明るい雰囲気。
先ほどのフルストなんちゃらに城(グスク)を構えてたと言われる、オヤケアカハチの銅像。

八重山の先住民であり、16世紀に反乱を起こして琉球王国に滅ぼされたそうです。
ちょっと荒れた大石御嶽(ウイヌオン)。
左右の看板が何となく中国っぽい。

なんかもう、これだけ訪ねて回りまくってやろうか、ってくらい御嶽が気になって参りました。
別に何があるワケでもないんですよ。塀に囲まれた空間があるだけ。

なのに息苦しいほど濃密な空気感がちょとコワい。
宮良湾を挟んで対岸にある「アダドゥナー」にやって来ました。

古い井戸の跡です。隆起サンゴ礁の島で基本スカスカな地質ゆえ、真水は大変貴重なもので、多くの村は井戸を中心に発展してきたと言われます。
ほぼ真っ暗な中を下って行きます。
ちなみに島内に井戸の跡は数多くありますが、ここまで古い形式をそのまま残してるのは珍しいとかナントカ・・・・・・。
・・・・・・今は枯れちゃってました。
そのすぐ近くにある外本御嶽(ナカヌオン)。
ここはかなり神社っぽいですね。
ここまで見てきた中では最も立派かつ古色蒼然としてます。

ビビらず中まで入ってみた方が良かったかな?でも琉球系の聖地って男子禁制だったりするんですよね、たしか。
中には人為的に並べられたと思しき石の列。

いや~、ここはマジでスゴい雰囲気ですわ。
そうこうするうちに良い時間になったんでトンネルで西海岸に抜け、宿に戻っていきなり夕食。

海ぶどうの酢の物。
ジーマミー豆腐。

落花生を葛で固めたもので、どっちかっちゅうとプリンっぽい。
大根テビチ。

テビチとは要するに豚足のコト。
何だったっけ、これ!?

何となくシダ系の何かのお浸し。
有名な人参シリシリ。

平たくゆうと人参のキンピラ。
タタキ風に色んな香味野菜の乗った刺身。
どうやらこの宿、夕食は沖縄料理にするみたいです。
観光は今いちパッとしなくてもハラは減る、と。
謎のジーマミー豆腐は見た目とは裏腹に甘かった。

デザートとして最後にするべきでした(笑)。
そんなこんなで2日目の石垣の夜も、ひたすら地味なまま暮れて行きます。

明日、どぉしよっかなぁ~・・・・・・???
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