「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2018 石垣島(初日・前半)

え~っと、初めにお断りさせていただきますと、今回の旅は終始雨で、過去に例を見ないくらいにダダ滑りのグダグダでした。

そんな風になるとも知らない2人は、早朝の羽田空港第2ターミナルへ。
朝イチの6:10発石垣行きに乗ります。それにしても早過ぎでっせ。

まぁ、回送で飛ばすのも勿体ないから乗せてるだけなんでしょうね。
完全に顔が寝ボケてる(笑)。
メチャクチャ早起きしたせいで乗った途端に寝込んで、目覚めたらもう石垣。

日本国内でも持ち出し規制のかかってる植物があるんですね。
最近、急速にブランドバリューが高まってます。

まぁ、居る間にどこかで食べるコトにしましょう。
イリオモテヤマネコのゆるキャラのようです。

ハラの染みは島の地図でしょうか?
空港近くでレンタカーを借りてまず最初にやって来たのが「ユーグレナ(旧あやぱに)モール」っちゅうアーケードの商店街・・・・・・ですが、時間早過ぎて殆ど閉まってます。

ちなみに「日本最南端のアーケード商店街」だそうです。
天気が良けりゃ朝イチで一気に島北部に行こうと思ってたんですが、この雨ではどぉにもこぉにも・・・・・・完全にアテが外れました。
土産物屋が開いてたんで取り敢えず入ってみることに。
旅先で時間を持て余した時はチャッチャと土産を買う、ってーのは結構鉄板ネタかも。

琉球ガラスは大変美しいのですが、お値段もそれなりにします。
八重山ミンサーの手提げバッグ。

オバチャン曰く、「ウチは絶対安いです!」っちゅうのを信じて赤い方を購入。
沖縄の狛犬っちゅうか鬼瓦っちゅうか、シーサーですな。
アーケードの真ん中付近にある公設市場。

肉屋と魚屋が大半を占めるっちゅうアンバランスさ。
時間が早いのかそれとも元々寂れてるのか、何となくガランとした印象。
三線屋がありました。

胴が本物のニシキヘビの皮で出来たのはメチャクチャ高い!

弦6本バージョンのもあるんですね。やっぱオクターヴでチューニングするんかな?
赤い瓦を漆喰で固めた昔ながらの家。

この辺は石垣でも中心街なので、殆どは鉄筋コンクリートのモダンなのが多く、こういった古い様式を残す建物はあまり多く見掛けませんでした。
取り敢えず朝から何も食ってないんで、ソーキソバを食べることにします。

ここはそのディープさで世界に名を轟かせる「栄福食堂」。
島に着いていきなりこのコテコテの怪しさ!

壁一面にビッシリ貼られてるのは「和製ジェームス・ディーン」と言われた悲劇の二枚目俳優。赤木圭一郎のポスター類。
ここの主人は、赤木圭一郎に憧れて、自分を彼の愛称であった「トニー」と呼んでるらしい。

顔はハッキシ言って似てません。「似てる」んぢゃなくて「憧れて」るんです。
メニューは「トニーそば」「八重山そば」「ヤギそば」を中心に、若干の肴と飲み物類。

ちなみに「トニーそば」と「八重山そば」は以前はちょっと違いがあったのが、今は名称が違うだけで中身はまったく同じらしいです(笑)。
関西TVの番組で「となりの人間国宝」に選ばれたようですね。
出て参りました。これで小盛り300円也。

乗ってるのは豆腐と軟らかく炊いたヤギ肉。
これに「ピパチ」なる、シナモンと胡椒が混ざったような香りの島独自の香辛料を掛けて食べます・・・・・・

・・・・・・が、ぶっちゃけ味は結構ちょとビミョーでした(笑)。

まぁ、この店は味わう店ではなく、店主の強烈なキャラを愉しむ店なんだと思います。
もうそろそろ店は開いたかな?と、アーケードに。

雨は相変わらず降り続いてます。
何だか色彩感覚が台湾っぽい。

直線距離で150kmくらいしか離れてない関係で、週末には台湾から買い出しツアーで多数人が来るのも影響してるのかも。
大分店も開いてきました・・・・・・が、今は地元の人はみんな海岸近くにあるイオンとかに行くので、こっちは専ら観光客相手みたいです。
買物ばっかしてても仕方ないんで、買ったモノをクルマに放り込んで近くの宮良殿内(ミヤラドゥンチ)に行ってみることにしました。

平たく言うと琉球王国時代の地元有力者の邸宅みたいです。
正門からいきなり中の屋敷が見えないよう、入ったところに塀が立ってるのが不思議。
200年くらい前に建てられたもので、身分不相応に豪華だったために何度も取り壊し命令が出たみたいなんですが、ノラリクラリとシカトしてるうちに重要文化財になりました(笑)。
雨が激しくなって来ました。

ちなみに入るのは有料です。
本土の庭を模して作ったという枯山水。

何だかワシャワシャと草が生えててピンと来ませんが。
何だろ?旧・ナニナニ家住宅ってのは各地にあるんですけど、こんな屋根裏を見ただけでもここは何だかとても南国っぽい。
うわ~、雨が激しくなってきやがった!
・・・・・・とは申せ日本のほぼ最南端、一月にも拘らず空気はヌーッとして暖かいです。
さっきのトニーそば、小盛りにしたのは実はこの知念商会に来たかったため。

石垣島の誇るB級ジャンクフード・「オニササ」をどうしても試してみたかったんですよ。
「オニササ」とはオニギリでササミカツを挟んだモノ・・・・・・まんまやんけ!(笑)。
いや、別に自家製フライとかそんなんぢゃありません。冷食を揚げただけ。

今はササミカツ以外にも色々選べるみたいです。
でもまぁ、オリジナルに敬意を表してここはササミカツで。

そいでもってふりかけをまぶしたオニギリも取って、ビニール袋の中でフライと一緒に自分でグジャッと握ってしまうワケっすな。
ソーキソバもレジでスープ入れてくれたりします。

近所に学校が固まってるんで、元はクラブ帰りのハラ空かした子供が買い食いするモンだったんでしょうね。
さて、食べてみると・・・・・・

フツーに冷食のフライにソースかけてオニギリと一緒に食ってる味がしました(笑)。
さっきのトニーもそうなんですが、なにはともあれ体験すること自体が大事なんっすよ!
街中でウロウロしててもラチが開かないんで、そのままちょっと先の石垣島鍾乳洞にやって来ました。
ほぼ隣接するようにB級の誉れ高い「八重山鍾乳洞」ってのもありますが、まぁここはオーセンティックに行きましょう。
でもココもまぁかなりB級っちゃB級なんですけどね(笑)。

こんな門、確か小樽のオタモイでも見たっけかなぁ~・・・・・・。
ヤシガニが飼われてました。
あまり期待しないまま入洞・・・・・・えっっ!?
ごっついスケールでんがな!!
温度の条件が良いためか、古酒(クース)が甕に入れられて寝かされてます。
それにしてもちょっとナメてました。

こんなにスゴい景観が広がってるとは!
石垣島はサンゴ礁が隆起してできた石灰岩質の島で、雨量も多いコトから、鍾乳洞が点在しています。

本土の鍾乳洞は山奥にあるのが相場ですが、ここは何てことないちょっと高台の畑の外れが入口。
鍾乳石の成長速度が本土に比べると格段に速いらしい。
公開されてる部分は600mくらいですが、総延長は3200mあります。
鍾乳洞はこれまで随分見て来ましたけど、ここの景観の変化や迫力はトップクラスかも。
ちなみに長さで言えば隣の八重山鍾乳洞は実に8000mあって、堂々の日本2位。
八重山も行っとけば良かったかな?
そもそも論で石灰岩ってどこも太古の昔は海の底だったワケで、隆起サンゴ礁って敢えて断るのもヘンな話。
例えば栃木・葛生の石灰岩鉱脈はリング状に分布してるんですが、これは元がサンゴ礁の島だった名残だったりします。
こんな小さい画像ではホールの巨大さやグニョングニョンぶりは伝え切れません。
これまで私に付き合わされて、それなりに鍾乳洞の場数を踏んでるヨメもかなり満足そう。
見事な石柱。

こんなのがゴロゴロ。
ムリにそんな名前付けんでも・・・・・・(笑)。
上下方向から見事に伸びてるのが分かります。
その後調べてみたところ、石垣島には有名な八重山・サビチ以外にも、伊野田、平野、フクブクイザーといった無名の鍾乳洞が点在するようです。
あ、それと特筆すべきはココ、あんまし寒くないってコトでしょうか。
さすが南国ですよね。
あまり写らないように心掛けたんですが、実は雨で行き場に困った観光客は私たちだけではないようで、結構お客さんは沢山いました。
ともあれ、悪天候に凹んでばかりもいられません。

午後は島の南西部に向かいます。
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