2018 秩父(二日目・前半) |
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翌朝、春とは申せ秩父の山あい、炬燵があって良かったよかった。
今日も天気は晴れみたいです。 |
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通称「ロケット祭り」で有名ですよね。巨大ロケット花火をブシブシ飛ばしまくる祭り。
東南アジアでのクレイジーなんよりは随分と大人しいみたいですけど。 |
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フロント付近の様子。
個人的にはこれくらいゴチャッとした感じがあった方が、個人経営の宿に泊まる実感が湧きます。
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宿の向かいの桜も今まさに満開を迎えています。
桜って朝日で撮るのが美しい気がします。 |
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おきまりの単焦点散歩に出掛けることにします。
35mmは広角過ぎず、個人的には50mmより自分の視界に近い気がしてます。 |
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梅もまだまだ咲き残ってますね。 |
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個人的には梅か桜かっちゅうと甲乙つけがたい。 |
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秩父は昭和なレジャーの香りが今でも残ってる気がします。 |
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穏やかな山村の朝の空気感が良い。 |
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庭があったら梅と桜は植えたいかも・・・・・・木を植えると大変なコトは分かってるんですが。 |
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宿の対岸に来ました。 |
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蒼穹に満開の花・・・・・・ベタ過ぎましたか。 |
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この辺の桜はちょっと八重っぽいシボシボしたのが多い気がします。 |
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俗に「桜の枝切るバカ、梅の枝切らぬバカ」と言います。 |
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これはこれで今や秩父の名物である芝桜。 |
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源泉井戸。
フツーに井戸を掘ろうとしたら鉱泉水が湧いたみたいです。 |
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こういった山の旅館の片隅には不思議と必ず、ドロップハンドルで普及品な自転車が置かれてるような気がします。
・・・・・・ま、上等のなら家の中に持ってはいるでしょうしね。 |
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あ、起きて来ました。 |
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何だかとにかくめでたそうなお飾りの額装。
あまり他に見たことのない形式かも。 |
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そんなこんなで朝食。
夕食に比べると随分とシンプル。 |
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具沢山の味噌汁。 |
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サバの文化干し。
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ハムエッグ。
あとは納豆、海苔、漬物、筍の煮物少々とヨーグルトでした。 |
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夕食並みのボリュームで出て来たらどうしよう?って内心ビビってたので、少しホッとしました。 |
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ちなみに私たちの泊まったのは、離れの2階。
寒さ除けか、外階段は透明波板囲いで温室みたい。 |
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かおる鉱泉、ネット情報は鵜呑みに出来ないとは申せ、ホント悪く書いてある記事が見当たらない、実際に素晴らしいトコでした。 |
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「カタクリの花が咲いてるよ!」って教えられたので見てみることにしました。
可憐で儚げな花です。 |
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こうした群生はしばしば、愛好家と称する「ちょっとくらいエエやんか」な人に荒らされがちなのに、大らかだなぁ~と思います。 |
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山の中を少し上がって今回どうしても行きたかった千鹿谷鉱泉に到着。
秩父七湯の一つに数えられる古い歴史を持つ一軒宿です。 |
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・・・・・・って駄文の方にも書いた通りで、今は無人なんですわ、ココ。 |
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しかし営業はチャンとやってます。
それも24時間営業。 |
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ここ、何と明治初めに起きた秩父事件の舞台の一つとなったそうです。 |
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ともあれまずは入浴。
一応男女別の別浴になっており、こちらは奥の女湯の方。 |
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思えば立ち寄りで温泉・鉱泉を訪ね歩くこともずいぶん減りました。
サイトのキャッチコピーも見直さんといかんかな?(笑) |
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相変わらずの行動迅速、脱ぎ方完了! |
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改修を繰り返しているようで、元がどんな浴室だったのか今一つ分かりにくい。 |
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鉱泉らしくひじょうに小さい浴槽が印象的。 |
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床と湯船の縁がほぼツライチになってるのは、鉱泉では珍しいように思います。 |
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こちらは男湯の脱衣場からの眺め。
やはりお湯だけは何とか湧かして細々と維持しても、細かいところまでは手が回らないみたいですね。 |
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それでもたいへん清潔に手入れの行き届いた浴室。 |
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このままあと何年続けられるのか不安になります。 |
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山の宿のマストアイテム、剥製。
そぉいや昔より置いてるトコって減りましたよね。 |
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成分分析表・・・・・・何で表彰状みたいにするのかは謎(笑)。 |
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かなりヤバい状態になりつつある客室方向を望む。
これは2階部分で、何となく傾いてます。 |
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ホント大らかなシステム。
ズルする不心得者はそもそもこんなトコまで来ないか・・・・・・。 |
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ちなみに泊まりも完全セルフサービスで良ければどうぞ、みたいです。
・・・・・・私なら遠慮しますが。 |
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繊細な細工の施された障子。
こんなの今時もう簡単に入手できません。 |
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ここは有人営業時代に是非とも来るべき宿でした。
20年前の秩父巡りの時は、ここだけポツンと離れてたんでパスしちゃったんですよ。 |
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何となくこの部屋は使われてる雰囲気がありますね。 |
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いらっしゃいませ
当館を御利用頂きまして誠に有難うございます。
千鹿谷の集落から400年前に移り湯屋を始めました。
寛政10年に群馬県岩鼻郡役所で官許を頂きました。
江戸時代末期には現在の秩父郡市内で秩父七湯と言われていました。
源泉は低温で14度位で庭にあるボイラーで加熱しています。
当館の館主が3月29日で101才の誕生日を無事迎える事ができました。
今日はお祝のしるしに栄養剤を置きますので必要な方はお受取り下さい |
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・・・・・・不覚にも、涙が出そうになりましたね。 |
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一生懸命、旦那亡き後女将が一人切り盛りしてきた宿があって・・・・・・ |
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そしてその女将も今は老人ホームで、恐らくは親類縁者の人がなんとか維持してる。
風前の灯・・・・・・それが千鹿谷鉱泉の偽らざる現状です。 |
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窓側の物干し竿が、ここが湯治場であったことを物語ってます。 |
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今はガランとした食堂。 |
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秩父七湯のうち今でも現存するのは、ここを含め2つしかありません。 |
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とても複雑な気分になりました。
24時間無人営業とか言って珍しがってる場合ではない。 |
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掲示物や看板からするに、つい最近までは普通に営業してたことが伺えます。 |
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建物の裏側は大きく崩壊。
これでは復旧は容易ではなさそう。 |
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マジで300万くらいなら、貧乏質に入れて買いたいですね。 |
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続いてやって来たのは秩父28番札所の橋立堂。 |
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ドーンと聳える石灰岩の大岸壁の下に観音堂。 |
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妙に図鑑チックな案内看板。 |
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やっぱし子供の遠足とかが多いんでしょうね。 |
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武甲山には至る所に鍾乳洞がある、と解説にあります。
その割に観光洞として整備されてるのはココくらい。 |
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そう、ここは単なる札所ではなく、鍾乳洞のある寺なのです。 |
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千社札でコテコテになったお堂の様子。 |
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小坊主看板と一緒に。
地蔵ぢゃないんだからよだれかけ付けんなよ、って(笑)。 |
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ともあれ鍾乳洞に入ってみることにします。 |
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まずは結構下に下って行くと入口が見えました。 |
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・・・・・・出て来ました(笑)。
いや~、洞内は撮影禁止なんですよ、これがもう。
関東ではワリと珍しい垂直洞でした。 |
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何となく秩父の霊場巡り、もちょっと歳取ったらやってみようかな~?って気持になります。 |
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素晴らしく満開。
紅白でとてもめでたげですね。 |
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ユックリしてるヒマはありません。
今日もスケジュールビッシリなんっすよ。 |
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結局この駐車場、最後まで誰もいませんでした。
秩父はどこも大らかなのかも。 |
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続いては26番札所・円融寺の奥ノ院である岩井堂へ。
うひゃ~!長い階段! |
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ちなみにココに行くには、昭和電工の工場の敷地内にクルマを停めさせてもらいます。 |
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到着!
影になって分かりにくいですが、典型的な懸崖造り。 |
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自然木で足場を組んであるタイプは好きだなぁ~。
よくこんなの現物合わせで作れるモンです。 |
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秩父は地形からしてもっと懸崖造りがあっても良さそうなんですが、案外これが少なくって、あとは32番の法性寺くらい。
今回は時間の都合でそっちはパス。 |
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何だか良く分からない奉納錦絵。
稚拙なタッチが却ってディープな雰囲気です。 |
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お堂の裏からさらに上がって行きます。 |
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山躑躅も満開。 |
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頂上には謎の吹き抜けの御堂。
熊野権現とか書かれてたんで修験に関するモンでしょう。 |
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これまた謎の輪っか。
マニ車みたいなモンでしょうか? |
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さらには立派な仏像。
それにしても奥ノ院のさらに奥って何と呼べば良いんでしょうね?(笑) |
※後から調べてみたところこっちは隣の琴平神社の奥之宮みたいです。 |
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それにしても次から次にハイカーがやって来ます。
油断も隙もありゃしねぇ!(笑)。 |
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・・・・・・なもんで、ここは大人しく撤収。 |
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あ~、花が綺麗に咲いてるな!っと(笑)。 |
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岩井堂まで戻って来ました。
こうして見るとかなり巨大な建物であることが分かります。 |
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ともあれ、永年気になってた懸崖造りを一つ訪ねることができて大満足。
後半もさらに色々回ります。 |
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