「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2018 秩父(初日・後半)

重くなったハラをさすりながら続いて到着したのはココ、金鑚(かなさな)神社。

その名前から分かるように、鉱山との関わりが深い神社と言われてます。
ちなみに御神体は裏山そのもので本殿がありません。
さて、そんな裏山の御嶽山に登って行くと現れるのがコレ、鏡岩。
断層面ですんげぇ力で擦られた面がツルツルになって顔まで映る・・・・・・
・・・・・・とてもそんな風には見えませんが、それでも国の特別天然記念物だそうです。
その上に行くと、「岩山展望」と名付けられた一角があり、奥社の石祠が置かれてありました。

360度見渡せます。
・・・・・・いや、まぁ(笑)。
さらにその裏手に回った少し下には「弁慶穴」という小さな洞窟。

かつては修験の行場だったのかも知れません。
山のてっぺんまで来ましたが、ここは逆に眺望もあまり開けずちょっとスベりました。

昔の城跡のようです。
えいっ!・・・・・・な~んて(笑)。
けっこうボツボツとハイカーがやって来るんですが、何故かここではノリノリでした。
再び鏡岩まで下って来ました。

たしかにまぁ自然のモノとしてはかなりツルツルと言える気がします。
地質学的に言うと、1億年前の地震で出来た大断層面・・・・・・ってコトはそんなにも長い時間、風化せずにツルツルを保ってたワケっすね。
ハイキングコースの案内看板は落ちちゃってました。
山躑躅よりは紫色の強い花が満開です。
こういう明暗差の強い場所での写真をもっと上手く撮るにはどうしたら良いんでしょうね?
神社なのにナゼか多宝塔。重要文化財だそうです。

ともあれ金鑚神社、重厚だけど明るい雰囲気の神社でした。
続いてやって来たのは陣見山北側にある岩谷堂。

だんだんと秩父に近付いてってます。
ん!?ロナルド・ハリントンって誰だんねん?

取り敢えずはクルマを置いて山道を登って行きます。
この水平思考なセンスは素晴らしい。狙ってできるモンぢゃありません。

そらたしかに急な山道で足、疲れましたけどね。
到着しました。

薄暗い杉林の中、かつてはいくつも堂宇が建ち並んでたのか石垣があちこちに残ります。あと、無数の五輪塔。
そんな奥に洞窟。
結構奥行きがあります。
さらに5~6分登ると奥ノ院があるみたいなんですが、あまりに枯葉が深く積もってて滑りまくるのでパスしました。

滑落したらシャレになりません。
岩谷堂の全景。

恐らくはここも修験系の行場だったと思われます。
今でも何かのお祭りがたまに行われるのか、丸太のベンチが多数。
ただここはさっきの金鑚神社とは真逆の雰囲気で、日当たりも悪いし、何となく陰気な印象。

ちょっと怖い場所のような気がしました。
大分時間が押してきた中、ダメ押しでやって来たのが、「天神山城観光センター」跡。

これはそのプール跡。
70年代初頭、山のてっぺんのハリボテ城と麓の観光センターを組み合わせて一大レジャーランドを目指してましたが、あえなく廃業。。
ここは麓の方。

恐らくは食堂・土産物屋等ではなかったかと思われる建物です。
今はご覧の通りのヒドい有様。

天井からベロンベロンになって垂れ下がるのは安普請ゆえのベニヤ板。雨漏りや冬場の凍結等を繰り返すうちにプライが剥がれて来るんですな。
オマケに床には無数のBB弾。

サバゲーの連中には来るなとは言わんから、せめて弾拾いもチャンとやって帰れ!と言いたい・・・・・・ムリか、あんな小さいモン(笑)。
この建物ではあんまし撮影意欲は湧きませんでした。

掘っ立てB級観光施設って、廃墟になってからも安っぽいんですよね。
残念ながら山の上のハリボテ城まで行ってる時間はありません。
そんなんでスッカリ暗くなった中、走りまくって今夜の宿に到着。
川を望む鉱泉の男女別浴室は、硫黄臭が漂います。

秩父方面は実は、まだまだ未利用源泉があちこちにあるのではないでしょうか。
こうして見ると静まり返って私たちしか泊まってなさそうな雰囲気ですが、実はお客さん一杯。
硫黄分を含んだ温泉水って、不思議と青く写ります。
あ!何て宿かまだ言ってませんでしたね。

最近、色んなトコで名前を聞くようになった、一軒宿の「かおる鉱泉」です。
風呂から上がるとすぐに食事。

うわぉ!こりゃナカナカのボリューム!
左から漬物、焼肉、あとは胡麻豆腐だったかな?
トロロ。
菜の花のお浸し。
鮎の塩焼き。

まぁ季節が季節だけに冷凍でしょう。
天麩羅盛り合わせ。
里芋その他の炊き合わせ。
胡瓜とワカメの酢の物。
すき焼き。
蒟蒻の刺身。

自家製だそうです。
フルーツ盛り合わせ。
いやいや、今日も1日、脱いだり着たりの繰り返しでおつかれさん。
ここでさらに料理が登場!

かやくごはん。
何はともあれまぁとにかく乾杯ですわ~♪
茶碗蒸し。
〆は手打ち蕎麦。

これはかなり美味かったです。
この旅館、一応「民宿」って名乗ってるんですけど、世評通り料理はかなりのハイクオリティでボリュームもスゴく、ビックリしました。
浜千鳥の柄が可愛い。

昼の「鶴商文庫」のダメージがまだ残る中、何とか完食!
20年ぶりの秩父、ちょっと訪ねるスポット詰め込み過ぎて午後はタイトでしたけど、その分実り多い一日でした。

明日もかなりの詰め込みスケジュールで回って行きます。
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