「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2018 秩父(初日・前半)

春の終わりの晴れた日、随分久しぶりに秩父方面へ出掛けることにしました。

実は混むのがイヤでこれまで避けてた方面です。
よくよく考えたら、フツーに飯能とか深谷から入って行くから渋滞に巻き込まれるんとちゃうやろか?思い切って藤岡あたりから巻いて回り込めば空いてるんちゃうか?と思いまして・・・・・・。
そんなんでここは上信越道の甘楽PAだったりします。
全然期待してなかったんですが、桜がもぉビックリするくらいに満開。

これは嬉しい誤算でした。
そんなんで最初に到着したのは富岡市にある星田の虚空蔵。

集落の裏手の脱輪するんぢゃないかっちゅうくらい狭い坂道を上がったところにあります。
ここも桜が満開です。
南に向かって富岡の街並みが見下ろせます。
ここは私淑して止まないとあるサイトで存在を知ってから、何だかズーッと気になってたトコでした。
忍者屋敷みたいなちょっと変わった形の無住のお堂があるだけなんですけどね。
虚空蔵って名の付くところは、こうした絶壁系に建ってることが多いような気がします。
お堂の裏はミニ胎内潜りみたいになってます。
・・・・・・って、5秒で通過できますけど(笑)。
他にこれと言った見どころはありません。
ちなみに堂内は空っぽで、毎年1月の終わりに1日だけ保管場所から持って来て賑やかに例祭が催されるようです。
うわ~っ!すんげぇスズメ蜂の巣がぶら下がってるやんか!
そろそろ次のところに向かいます。

これは背景のボケ具合といい構図といい、とても気に入ったショット。脱いでもらった方が良かったかな?
下ってく途中、見事な枝垂れ桜があることに気付きました。
そぉいや枝垂れ桜って必ずお堂の近くに、それも1本だけで立ってますよね?

これ、オリジナルサイズで見ると我ながら惚れ惚れするくらい高精細に撮れました。
次にやって来たのは、以前訪ねた日本最小渓谷の近くにある採石場跡。
あんまし残留物は無く、草ボウボウの広大な荒れ地にいくつかコンクリートの橋脚が点在するだけです。
GoogleMapで遊んでて発見して悦に入ってたんですが、調べてみると結構有名な廃墟物件でした。
そのうち、どぉゆうワケか朝も早よからオニーチャンがやって来たので撮影は終了。多分廃墟マニアですね。

次のスポットに向かうことにします。
次は脱力観光の穴場として世間に名高い(笑)、牛伏山。

初夏の頃の一面の紫陽花でも有名です。
頂上近くの駐車場に、展望台代わりのハリボテ城があるので登ってみます。
お~!エエ景色やんか。
ホンマ、雲一つない快晴。

やっぱ旅は晴れてると晴れてないとでは100倍違います。
ここの脱力ぶりは白の中の展示物のヤル気の無さに良く表れてます。
梅もまだ満開。
しかし、最近こういう晴れの日のEVをどれくらいにするのかでちょっと悩んでます。

空の青さを強調するなら-0.5くらいが良いんですが、全体のトーンは重くなりすぎるんですよね。
こちらの桜は満開直前くらいな感じ。

実は花見のマストアイテムのこのボンボリ提灯が私は大好きです。
これからちょっと中望遠を練習するようにしようかな?

空気感はこれくらいの焦点距離が良いですよね
何故か「青い山脈」の石碑。
読んでみるとこれがもう、殆ど無関係っちゅうかムリヤリっちゅうか・・・・・・。
名前の通り牛が伏せてます。

別に和牛の産地でもなんでもなく、ホンマ単に地名だけの繋がり。
一体何のためにこれらの施設を整備したのか、そもそもの趣旨が良く分かりません。
一番奥は鐘撞堂。

お寺っぽいですが、1階は無料休憩所。
半鐘みたいにガンガン打ち鳴らしてやろうか?
釣鐘も何だか好きなモノの一つ。

必ず見付けたら撞いてる気がします。
裏手には小さな神社。
その横を下って行く道に気になる標識が・・・・・・。
何のこっちゃない、人工洞窟・・・・・・っちゅうか通り抜けられるからトンネルと言った方が正解ですね。
ホント、この山頂一帯をここまで脈絡なく、かつ地味に開発してどうしたかったのか、サッパリ訳が分かりません。
内部はお決まりの宗教系。
オマケに落盤の恐れありで途中で通行止め。
この透徹した脱力ぶりは、狙ってやれるモノではないと思います。

100%マジで「これはウケる!」って思い込んでないとやれない。
それでも穏やかな天気と景色の良さ、見頃の桜もあってかなり楽しめました。
立派なんだけどチープな城に戻って来ました。

こうして見ると誰もいないようですが、チラホラと人はやって来てます。
何とまぁ、出来たのは平成になってからなんですね。

センスは完全に昭和テイスト、それも40年代テイストですけど。
続いてやって来たのは「ラーメン二郎」もビックリな一面の名刺が貼られたココ。
悪趣味なメニューホルダー。
ここは北関東の爆食系としてつとに有名な「鶴商文庫」です。

私はイタリアンハンバーグ、ヨメはカレーチーズハンバーグ(ライス抜き)を注文
半ば呆れ顔だったりして。
サラダが既にかなりの大盛り。
出た!

脅威の500gハンバーグに大量のチーズとソース。
こっちはヨメのカレーチーズ。

まぁどっちもデロンデロンのドロンドロンでものすごいボリューム。
ご飯大盛りにしなくて正解でした・・・・・・。
ヨメもほぼほぼ完食。
なんか元は音楽関係者だったんでしょうか、70年代歌謡曲にちなむものが多かったです。
数年前に一度閉店して、多くの爆食マニアが悲嘆に暮れましたが、最近になって奇蹟の復活を遂げました。
これからも頑張ってほしい店の一つです。

午後は秩父に向かってさらに南下して行きます。
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