2017 信州Ⅱ(初日・前半) |
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秋も終わりの寒い日、よりによってやって来たのは・・・・・・ |
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・・・・・・長野県は佐久。
メッチャ高地ですがな。 |
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ここは信越本線・松井田駅のスイッチバック跡。
今は信越本線はしなの鉄道と名前を変え、ここも有志によって支えられる「御代田町交通記念館」となってます・・・・・・「館」っちゅうても吹き抜けの屋根の下に汽車があるだけですが。 |
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日本最古の松井田駅のスイッチバックは廃止されたのも随分早く、昭和37年の信越本線電化とアプト式の碓井越え廃止に合わせ、現在の線形にされています。 |
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展示されるD51はひじょうに保存状態が良好で、ちょっと手入れすれば走れそう。 |
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所謂カマボコドーム・船底テンダの「戦時型」ですね。 |
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くっつき虫が冬枯れています。
なんか花火みたい・・・・・・鳴った 鳴った 鳴った!花火が!不発って!?(笑) |
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誰も分からないボケはともかく、ちょっと今回は行先の選択をミスッたかもなぁ~・・・・・・。 |
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いや、今年の秋がこんなに早く過ぎてくとは予想できなかったんですよ。 |
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何はともあれまずは温泉に入ることにしましょう。 |
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ユーモラスな形の藁葺の観音堂が脇にあって・・・・・・ |
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母屋も最近ではすっかり少なくなった藁葺きで・・・・・・ |
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・・・・・・何で風呂だけ建て替えられてんねん!?と(笑)。
オマケにまだ開いてへんし。 |
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仕方ないので周囲をウロウロします。
観音堂の中は埃まみれになってました。 |
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裏手には鉱泉水が溜まってるのか、不思議な色の水が湛えられた池。 |
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曇り日に南天、って好きな彩りかも。 |
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ああ、まだ名前紹介してませんでしたね。
大谷地鉱泉です。ちゃんと「鉱泉」って名乗ってるのに好感が持てます。 |
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佐久~小諸周辺にはかつて近所の銭湯みたいな鉱泉が点在してましたが、ここ大谷地鉱泉は今に残った一つ。 |
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お!そろそろ開くみたいです。 |
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銭湯なので料金表も銭湯そのもの。
この書式って全国大体どこも同じですよね。何か決まりでもあるんでしょうか? |
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いつも思うんですが、こぉゆうお願いをイチイチせんと分からん人ってどれくらいの数いるんでしょうね? |
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玄関付近にこのテの陶製の人形を並べるダサワビなセンス、嫌いぢゃないかも(笑)。 |
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真新しい館内の様子。
銭湯って雰囲気とはちょっと違いますね。 |
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浅間ふもとの大谷地や
芹の香高くふく泉
かゆさ忘れて
短歌っちゅうより都々逸ですな。
一部ハンガーで見えませんけど、どうやら湿疹・アトピー等に効能があるようです。 |
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浴室そのものは別浴の小さなモノでしたが、地元の厚い支持を感じさせる鉱泉でした。 |
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南下してシチズンの工場とかの前を通ってやって来たのはココ・・・・・・ |
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・・・・・・旧・志賀小学校跡。
ちなみにシチズンのムーヴメントの「ミヨタ」は「御代田」から採られてます。 |
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ひじょうに雰囲気のある校舎がそのまま保存されてます。 |
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ただ、今でも倉庫で使用しているみたいで中に入れないのは残念。 |
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それでもこれだけ大規模に、現役時代そのままの雰囲気で色んな物が残ってるのは素晴らしい。 |
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大体こうした廃校の旧校舎って、遺跡発掘の出土品置場になってるケースが多い。
どっちも教育委員会に属するからなんでしょうか。 |
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渡り廊下の屋根にはかなり歪みが生じてますね。 |
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古い形のホームタンク。 |
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撮影敢行したかったんですけど、もぉ寒くて寒くて(笑)。 |
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オマケに氷雨が降り始めるし。 |
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着込んでてもカゼ引きそう。 |
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「そうじのはんせい」をここでやらされてたんでしょうね。 |
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ちなみに長野県は全国でも有数の教育県と言われてます。 |
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板壁を一面に這う紅葉した蔦って大好き。 |
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ポーンとスナップ撮っただけも雰囲気出ますよね。 |
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プール跡にはまったく似つかわしくないプレハブ小屋が建てられてました。
まぁ、基礎がシッカリしてるから良いんでy沿うけど、大雨降ったら水没しそう(笑)。 |
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こういう写真は彩度を上げ過ぎないのが吉なのかどうなのか、いつでも悩んでしまいます。 |
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街中に引き返すようにして、今度は旧・中込学校へ。 |
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明治8年に完成した日本最古の洋風学校建築だそうです。 |
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明治維新から8年しか経ってない時代にこれ作ったんだからスゲェわ。 |
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今は国の重要文化財に指定されています。 |
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古い学校で必ず展示されてるのがこれ、足踏みオルガン。
ちょっと欲しいんですが、今の自分の部屋にはもうスペースがない・・・・・・。 |
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「スポットライト測光」は手軽に雰囲気が出せるので結構使ってるかも。 |
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ちなみに元は380円の予算で建て始めたら結局6000円も掛かってしまい、大騒ぎになったようです。
単純には比較できませんが、まぁ6~700万のつもりが軽く1億くらい掛かった、と(笑)。 |
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ここの最大の特徴はこの色ガラスの美しさ。 |
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60年代のサイケデリックな写真みたいになってしまいました(笑)。 |
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・・・・・・とまぁ予算大幅にオーバーして地元には大きな負債を抱えさせましたが、おらが村の誇りともなったと思われます。 |
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併設される資料館にもかつての教材が一杯。 |
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こうした洋風学校は実は意外に現存例が多く、つまりそれだけ地元に大切にされてきたことが伺えます。 |
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・・・・・・にしても補助光必要だったなぁ~。
いや、最近あんまし使わないように心掛けてるんですよ。 |
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さらに隣の公園には保存車輛。
手前は旧・佐久鉄道のキホハニ56という珍車。 |
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言わずと知れた小海線を代表する蒸気機関車のC56。
要するにC12を長距離走れるようにテンダ機関車化したもの。 |
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しかし閑散区で長距離の路線ってそんなにないんで、実はそれほど全国津々浦々に普及したワケではありません。
あまり特殊な用途は幅が広がらないってコトですね。 |
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腕木信号機が悄然と低い雲の雨空に聳えます。 |
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小海線が持て囃されたのも随分昔語りとなりました。 |
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それでも、おらが村の近代化を支えてくれたインフラを1ヶ所にまとめてキチンと保管しようとする姿勢は大切ですね。 |
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ハラが減ったので中込駅前まで来ました。
事前リサーチ不足で良く分からなかったんで、「とにかく外から見て流行ってる店にしよう」ってコトでここに決定。 |
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「頓珍館」ってラーメン屋さんです。 |
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「とんちんめん」は要するにチャーシュー麺。大盛りにしたら麺は2玉。
これが実に私好みの味で大当たり。チャーシューもむちゃくちゃ美味し! |
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サクッと完食、佐久だけに。
イラストのオッチャンは亡くなったのか、オバチャン数名で切り盛りしてます。 |
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いや~、マジでこの店美味いと思います。
やっぱあんまし事前リサーチすると、そりゃたしかにハズレは無いですけど、その分当たった時の喜びも薄いですよね。 |
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そんなこんなでクッソ寒い中、小海線に沿ってさらに南下して行きます。
・・・・・・下っては行くけど標高は上がって行くんですが(笑)。 |
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