2017 浜松(二日目・前半) |
|
 |
翌朝、いつものように薄暗いうちに部屋を出て単焦点散歩することにします。 |
 |
それにしてもこの旅館、とても変わった作りで、最上階が入口なのはともかく、L字型になった建物は階段を挟んで全く独立しており、各フロア3室くらいしかありません。何となく小さなマンションの1室に泊まるような感じです。 |
 |
かつ、階段と部屋の前の廊下はドアで仕切られてるのが何とも不思議な感じ。 |
 |
大浴場は一番下の階にあります |
 |
「延命の湯」って名前が付いてたんですね。
他のお客さんが入浴中で撮影は自粛。 |
 |
赤絨毯の色合いとか素っ気ない木の手摺等も昭和テイストを感じさせてくれます。 |
 |
あちゃ~、天気大丈夫かなぁ~? |
 |
バルコニーは昔はバーベキュー会場にでも使ってたような感じ。 |
 |
私たちの泊まった方からL字のもう一辺を見たところ。
何となく今はもう使ってない雰囲気。 |
 |
あ、オバチャンが朝飯の支度してますね。 |
 |
そうそう、ここの旅館、ネコ屋敷なんです。 |
 |
こうして玄関前の車寄せ下にはネコ御殿が。 |
 |
旅館ネコにしてはあんまし人に懐いてませんね。
写真撮ろうとしてもすぐに逃げて行きます。 |
 |
昔は従業員で消防隊を組織してたみたいです。
・・・・・・って、こんな手押しポンプがイザっちゅう時、どこまで役に立つのかは大いに疑問ですけど。 |
 |
この旅館、最も不思議なのはダブルネームってことで、一般の旅館としては「大草荘」、国民宿舎としては「紅竹」を名乗ってるようです。
同じ店なのに2つ名前を名乗るって、何か新宿辺りの宴会向けの飲み屋みたい(笑)。 |
 |
昔の併設ユースホステルみたいなモンでしょうかねぇ?
ちなみに大河ドラマの影響は絶大なようで、このえんじの幟、至る所で見掛けます。 |
 |
戻ると起きてました。
旅行に行った時の方が二人とも良く寝るタイプだったりします。 |
 |
さ~、今日も張り切って盛りまくるぞ~!って?(笑)。 |
 |
随分陽も昇って来たようです。
そろそろ食事の時間になりました。 |
 |
館内の見取り図。
これだけ見るととてもシンプルなんですけど。 |
 |
この旅館のさらに不思議な所は、1階ってのが存在しないこと。
1階が無いのなら2階が1階なのでは?って気もしますが・・・・・・開かずの間だったりして!?(笑) |
 |
そいでもって朝食・・・・・・うわぁ。 |
 |
何かヘンな構図になってしまいました。 |
 |
イチイチ真面目に紹介するのもアレな献立。
左上からロースハムとサラダ、昆布佃煮、鯖の塩焼き、温泉玉子、ひじきの炒め煮、じゃこおろし、漬物・・・・・・ |
 |
後は味付海苔と味噌汁とご飯。
夕食同様、ここまで平凡を極めるのって逆に難しいかも知れません。 |
 |
・・・・・・って、私が三杯もご飯を食べたのでちょっと怒ってますな。 |
 |
とにかく朝が早い私たち、後のお客さんのはまだ何も準備できてなかったりして。 |
 |
少々辛口に書きましたがこの旅館、今や貴重な「昭和テイスト炸裂」な感じを愛せるナナメ上な人にはお勧めできると思います。 |
 |
ただ、ネコ屋敷なのは少々いただけませんね。
お客さんが猫アレルギーだったらどうするんでしょうか? |
 |
宿から東に向かってすぐ、住宅や畑の混在する中をちょっと入ったところに・・・・・・ |
 |
・・・・・・滾々と水の湧き出す池があります。 |
 |
恐らく地元民でもあまり知らなさそうな「水出観音」です。 |
 |
ひじょうにマイナーなんですが、何となく気になって立ち寄ってみました。 |
 |
この一角だけが何とも隔絶されたような森閑とした雰囲気に包まれてます。 |
 |
湧水、って何だか好きなんですよ。 |
 |
水源がどこなのか分かりませんが、かなり大量に湧いています。 |
 |
名前の通り、少し上がったトコには観音堂もありました。 |
 |
さらに少し東に行ったところ、台地に向かって上がって行く細い道・・・・・・ |
 |
・・・・・・これまたむちゃくちゃマイナーな「琴宮社」です。 |
 |
ウソかマコトか、「奈良の昔泉湧くこの森より夜ごと琴の音きこえ時の人感応 一社を建て弁財天を勧請す以来学芸乳授ける子育ての神として鎮まり湖岸遠近の崇敬絶えることなく今伝る」とあります。 |
 |
そう!ここの神社で特筆すべきは御御籤の驚異的な料金!
何とこの御時世にたったの10円なんです。多分日本一安い。 |
 |
賽銭含め、ちょっとだけ多目に入れときました。
その甲斐あってか大吉。 |
 |
何とも素朴で味わい深い奉納の板絵。
何故か亀に乗った弁天を七福神の残りの連中が迎えに来てて、周囲に干支を表す猿・兎・猪・鹿・鶏はまぁ分かるとして、左下には蝦蟇までいますね。 |
 |
ここも大して表通りから離れてないのに何とも森閑とした雰囲気の場所です。 |
 |
そして湧水。
拝殿の横から何本かパイプで引かれてます。 |
 |
それにしてもやぶ蚊の襲来が凄まじい。
久しぶりに来た人間なんでしょうな。 |
 |
そんなんで虫除けジェルを塗りまくり(笑)。 |
 |
ともあれこの琴宮社、奈良時代云々はハッキシ言って後世の捏造でしょうが単なる村の社にしとくのは惜しいような存在感があります。 |
 |
夜毎、琴の音が聞こえて来てもおかしくないような雰囲気がありました。
・・・・・・って、別にパワースポット巡りをしたいワケぢゃないんですよ。これだけは強調したいんですが、昨今のパワースポットブームみたいなのは大嫌いです。 |
 |
一旦引き返すようにして浜名湖の北岸に出て、今度は岩根の滝に向かいます。
なにせ今回のテーマは水系の写真を頑張る、ですから。 |
 |
集落のはずれの山道を上がってすぐ、狭い岩の隙間の向こうに見えました。 |
 |
これ見ておっ!って思った人は鋭いかも。 |
 |
どうやら大河ドラマのロケ地らしいです。
実はまったくドラマ自体観てないんで良く分からないんですが(笑)。 |
 |
まぁ、いつもロケーションを探してるってコトでは私たちもTVクルー並みに頑張ってる、ってコトで・・・・・・。
割と珍しいチラリなショット。 |
 |
クルマに戻る途中、気になったので寄ってみることにします。 |
 |
うわわ~、屋根が落ちかけてるやんか。 |
 |
これはあきませんわ。 |
 |
そんなボーッと座禅組んで座ってる場合ちゃいまっせ!(笑)。 |
 |
多分、直さなきゃって地元の人も思ってるんでしょうけど、如何せん先立つモノがないとどうにもなりませんもんね。
そんなんでここもちょっと賽銭奮発。 |
 |
変わった額紫陽花が咲いてます。 |
 |
普通は花弁は4枚なんですけどね。 |
 |
ちなみに真ん中のモシャモシャした部分が額紫陽花の本当の花で、周りの花に見えるのは飾りなんだそうです。 |
 |
・・・・・・などと講釈垂れてるうちに西気賀駅まで来ました。 |
 |
古い駅舎はそのままに、今はフランス料理店がテナントで入ってます。 |
 |
緩やかにカーブした線路とホーム。
上下線とも現役のようです。 |
 |
まだ早くて店は開いてませんが、かなり本格的なフレンチのようです。 |
 |
琺瑯の平仮名の看板、虎柄のホームのスロープ・・・・・・かつては当たり前にあったけど、今はあまり見掛けなくなりました。 |
 |
ちなみにこの天竜浜名湖鉄道の前身である二俣線は、有事の際の東海道線のエスケープルートとして作られた経緯があり、ローカル線にしては遊走線を本線並みに長く取ってあるのが特徴です。 |
 |
いや~、ここのロケーションは良かったなぁ~・・・・・・でも、周囲は民家だらけだったなぁ~・・・・・・(笑)。 |
 |
続いてやって来たのは、奥浜名オレンジロードに上がってすぐのところにある広玉稲荷神社。 |
 |
急な石段の奥に御社が見えますね。 |
 |
やはり、ストロボは使った方が良いのかも・・・・・・。 |
 |
何てことない村の小さな神社ですが、事前のリサーチでちょっと気になってた場所です。 |
 |
コン♪・・・・・・って、実際の狐はギャーッってな鳴き方しますけど。 |
 |
何とも言えない雰囲気の拝殿内。 |
 |
何だかミョーに楽しそうやんか。
・・・・・・ってここに私が注目してたワケは、 |
 |
・・・・・・これです。
巨石系ではまったく知られてないのですけど、多分あるハズだと思ってきたらビンゴでした。それもかなり巨大な磐座が裏山に!
我ながらこぉゆう勘は良く働くなぁ~。 |
 |
そんなこんなで最後はポトレショットをいくつか撮って・・・・・・ |
 |
そろそろ次に向かうことにします。 |
 |
ちなみに本来の参道は湖岸近くから続いてました。これ登るんだとキツいわぁ~!
午後はちょっと普通の観光もします。 |
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved |
|
 |