「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2017 八丈島(二日目・後半)

途中、奥地にあるポットホールに向かったら通行止めだったりと道草を食いましたが、最も島の南にある末吉集落まで下りて来ました。
やはりこの島にも過疎化の波は情け容赦なく押し寄せてるようで・・・・・・
広いグランドを持つ小中学校が廃校になっていました。

立派な鉄筋コンクリートの校舎なのに勿体ない話です。
火山性で水に乏しい土地ゆえに、貴重な湧水を中心に八丈の集落は成立して来たそうです。
そんな湧水の一つ、「尾越の水汲場」。
何となくジメジメと薄暗い中を行くと・・・・・・
・・・・・・ありました。

えっっ!?っちゅうくらい水はチョロチョロとしか出てません。
さらにその近く、諏訪神社っちゅうのを探してるとヤギがいました。
不思議そうな顔でこちらを見てます。

何かボーッとしてて憎めないですよね、ヤギって。

家畜としてどんな役に立つのかちょっと分かりませんけど。
神社は急な山道の上にありました。
玉石垣も殆ど崩れ、ただの山に還ろうとしています。
ここまで崩壊しちゃうとちょっと残ないですねぇ~・・・・・・。
続いては石積ヶ鼻にある八丈島灯台に向かいます。
呆気なく到着。
下り坂の向こうに立つ灯台の写真をケッコー見てたので、どんなにスゴいのかと思ってきたんですが・・・・・・
いやまぁぶっちゃけこんなモンでしょう。
溶岩が海に流れ込んだ跡である石積ヶ鼻にも行きましたが、謎のテント張った定住者っぽい人がいました。
さらに洞輪沢に向かう前に、マイナー廃墟物件の「南国温泉ホテル」に立ち寄り。
う~ん、敢えて侵入するほどの価値はないなぁ~・・・・・・隣に民家あるし。
すぐに洞輪沢に到着。
断崖絶壁の下にへばりついたような漁港です。

崖崩れとかあったらひとたまりもなさそう。
さらに崖下の道を行くと汐間温泉という野湯の海中温泉があるんですが、波が高そうなので止めました。
何故か八丈島の温泉では有名な洞輪沢温泉共同浴場。

フツーにそこそこ鄙びた感じです。
何はともあれ入ってみることにしましょう。

ちなみに別浴。
簡素っちゅうよりは殺風景な脱衣場は如何にも共同浴場な感じです。
こぉゆう常識のないサーファーとかがおるからアカンのですな。

言わんと分からんのか!?ボケ!と。
これまた簡素な浴室内。

お湯がダバダバとふんだんに溢れまくってます。
これだけ大量のお湯があるんなら、思い切って露天風呂とか作っちゃえば良いのにって思いました。
しっかしこんな切り立った崖の真下、おらぁ住みたくないかも。

絶対気分がソワソワして落ち着きませんわ。
それにしてもようやくスッキリと晴れました。
お腹も空いて来たのでお昼にします。
数少ない島南部の飲食店の一つ「千両食堂」。
名物はかき氷。
メニューは麺類・丼物を中心に幅広くやってます。

今さらながら「特上網焼」ってのが気になって来ました。
お~!ローカルフェスあるんですね。

入場無料がシブ過ぎ。
広角で迫るとヌペッとした感じに写るなぁ~(笑)。
天ざる到着。

あしたばの天麩羅がデカい!
いや~、味は全然期待してなかったんですが、とても美味かったです。

こういう田舎の個人経営の食堂の雰囲気って大好きかも。
村の人からも愛されてるようで、入れ代わり立ち代わりお客さんは入ってました。
昨日、あまりに天気悪かった名古の展望台に後ろ髪引かれる気がしてUターンしてやって来ました。
あ~、これこれ!やっぱこの陽射しが無いといけませんわ。
Uターンついでに山の上の方にある地熱発電所にやって来ました。
カ~ッ!我ながら何ちゅうヒドい水平出し!

性格だけではなく眼まで歪んでるんか!?と自虐をカマしたくなりますわ(笑)。
それはさておき、流石火山島だけあって、地表での噴気等はなくとも地下深くには膨大な熱源があるんですね。
写真からは分かりにくいですが、意外に沢山のスタッフがあちこちで機械の保守をやってます。
必ずこぉゆうトコに併設されてる資料館に入ってみることにします。
蒸気の圧力でメダルを作るプレス機。
レトロでSFチックな展示類。
妙にマジメに見入ってます。
あ~、勉強になった~!タメになった~!(棒読み、笑)。
少し下ったトコには発電後の湯を利用した温室付きの農産物直売所。
ヒマそうなネコ。
何となく道の駅っぽい。
売ってるのも全体的に渋めな印象。
へぇ~!砥石の産地でもあったんですね、八丈島。
併設された熱帯植物園にも入ってみました。
バナナ。
コーヒー。
これもコーヒー。
何だか良く分かりません。
ジャングルっぽくしてあるんだから、グェッグェッとかクケケケとか怪しい鳥の声も欲しい。
しっかしこれで観光客を呼ぼうとは太ぇ魂胆だな、と(笑)。
大分時間が押してきましたが、頑張って黒砂(六日ヶ原)砂丘に寄ってみることにします。

そこそこ有名なスポットの割には寂れた道ですね。
森を抜けると一気に素晴らしい眺望の崖の上に出ました。
砂丘といっても、絶壁に続く急斜面に黒い火山灰みたいな砂がへばりついてるだけです。
かつての側火山のスコリア丘らしいです。
能書きはともかく、とにかくムチャクチャに足許が危ない。足許からドンドン砂が崩れてます。

さらには黒い砂の急斜面の向こうはいきなり切り立った崖。落ちたらアウト!
夕日が沈んで行きます。
昔は柵とかもあってそれなりに遊歩道になってたみたいですが、サラサラと崩れる砂で浸食が進んでスッカリ崩壊しちゃってます。
マジ、数年内に立入禁止になりそうな雰囲気。

しかし、思えばここが八丈島で一番感動した風景でした。もちろん撮影は敢行。
ホテル近くの南原千畳敷にやって来ました。

今まさに日が沈もうとしてます。
日暮れ寸前にに順光で撮るバカなワタシ・・・・・・(笑)。

ただのスナップになってしまいました。
沢山の人がカメラやスマホ持って海岸近くにいるので何してんだろ?と思ったら、最終便の飛行機を撮ろうとしてます。

インスタ映えとかあるのかな?
先ほどの「えこ・あぐりまーと」で買った謎の南国フルーツ・ジャポチカバ。

フツーに甘酸っぱい。
風呂にあった謎の装置。

水質検査するもののようです。
さぁ~!メシだメシだ。

今晩は刺身を別注で2千円分付けてもらいました。
これで2千円は安過ぎかも。

其々のネタは忘れました。シマアジが入ってたのは確実。
アロエの酢の物。
あしたばのお浸し。
かしわの照り焼き。
こっちは本来の基本セットにあるお造り。

トビウオだったかな?
ホイル焼き。
かき玉汁。

こうして写真で並べるとあまりパッとしない民宿の晩ごはんみたいな印象なんですが、どの料理も味付けが上手いんですよ、ココ。
漬物。
デザートはまたもや自家製で葛餅。

緑色の粉は抹茶ではなくあしたばの粉末だそうです。
島唐辛子。

ちょっとづつ齧りながら刺身を食べるのが流儀らしいです。素晴らしく辛くて追加でもらいました。
八丈島パークホテル・・・・・・簡素な宿ですけど気に入りました。
今夜は私たちの他にオニーチャンの二人連れが泊まってます。
ヨユーで完食。
シーズンは賑わうのかスナックコーナーなんかもあったりしますけど、今はガランとしてちょっと寂しい。
何はともあれ今日も一日おつかれさんどした~。
明日は最終日、行き残した三大廃墟の最後の一つをメインにあまりムリせず近場をウロウロします・・・・・・って、狭い島だからどこも近場なんですけどね(笑)。
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