「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2017 八丈島(二日目・前半)

朝になりましたが、天気はやはりイマイチな感じですねぇ~。
ワシャワシャと放埓に繁った森の向こうには八丈富士。
喫煙室にあったこの知恵の輪、全く歯が立ちませんでした。
取り敢えずは気を取り直して単焦点お散歩に出掛けることにします。
八丈島パークホテル、建物はそんなに大きくありませんが、敷地は異様なまでに広大。
やっと入り口まで来ました。
この辺、かつて別荘地として分譲されたのか、碁盤の目にキッチリと道が走っています。

ですが、実際に建物が立ってるのはホンの僅か。
朝日が昇って来てるんで、まぁ晴れることに期待しましょう。
南国とはいえやっぱしここも秋なんだなぁ~・・・・・・。
遠くに見えるのは八丈小島。

昭和44年に集団離島が行われ、それからは無人島になってます。
今日は北部を回る予定なのに北の方が曇ってますねぇ~。
デカッッ!

ヌーッとした気候のせいかでんでんむしはその後も結構見掛けました。
ジャングルに見えますけど、これは畑。

「ロベ」と呼ばれる椰子の一種でこちらの特産品。花束の土台に良く使われるアレです。
うわ~!色飽和を起こしてしまいましたがな。
ホテルに戻って来ました。
ちなみにこのホテル、部屋が全て日本の離島になってます。

北方領土返還要求を暗に行ってるネーミング(笑)。
朝食の時間になりました。

ちなみに朝食は前の晩に予約で和洋どちらか選べるようになっており、今朝は和食にしてみました。
焼き魚に佃煮
ひじき豆。
目玉焼きとサラダ。
ナメコの味噌汁。
味付海苔。
高菜と梅干。
ヨーグルトとジャムは自家製だそうです。
何せ島の中央部以外は極端に飲食店が少ないので、朝シッカリ食べとかないと後でひもじい思いをすることになりかねません。
まずは八丈富士に登ってみました。

上の方は牧場になってて牛が放牧されてます。
牧場の奥に展望台が見えます。彼方に霞んで見えるのは大坂トンネルへ登る橋。

それにしても水平メチャクチャやな(笑)。
最近はあまり牧畜は流行ってないみたいですが、かつては頂上付近は全て放牧場になってたようです。
石垣島みたいに頑張ってブランド牛に育てたら観光的にプラスになるかも。
あ!海の向こうから飛行機がやって来ました。

昨日私たちが乗って来た朝の便です。
おお~!

タイヤから煙を巻き上げて着陸。
朝日の射し始めた八丈小島をバックに。

今でも船をチャーターすれば上陸は出来るようです。
ホント、雲の変化が速いですね~。
八丈富士は今は全く活動してませんが、ひじょうに若い成層火山で頂上には直径500mほどの火口があります。
一周も出来るみたいですが、危なそうなのと時間の都合でパス。

無理はしません。
山の西側にも牧場が広がってます。
火口縁まで直登で小1時間くらいな感じですね。
八丈小島が随分近くに見えます。

かつてその暮らしは大変厳しく、さらには「バク」と呼ばれる風土病があり、根絶されたのは戦後になってからと言われます。

たしかに遠目に見てもマトモに船が接岸できなさそうですもんね。
海岸まで下ると、永郷小学校跡。

今は道路脇の小さな公園になっています。
でもそれすらかなり荒れちゃってますねぇ~・・・・・・。
そいでもって道路の反対側の斜面がアロエ園。
いやもうここは違う意味で八丈島を訪ねたら絶対に行け!と言いたい。

マジ、何もねぇっす!アロエがワシャワシャ生えてるだけ!
多分ここも昭和の時代はそれなりに観光客来てたんでしょうね。
これがアロエの花。

ぶっちゃけ美しいかと訊かれたら返答に困ります。
こぉゆうタイプのあります。

基本赤くて、珍しいことに年末年始にかけて満開となります。
あとはひたすらワシャワシャ。

手入れしてる様子も特にありません。
もちょっと天気良ければ撮影敢行してましたね。
それくらいに誰もいません。
さらに海側には大越花灯台というのがあるみたいなんで行ってみます。
曇り日の下、聳える灯台は何だか人が幽閉されたお城の塔みたい。
やたら黒塗りの伏字や修正の多い説明看板。

そんなに知られたら不都合なことがあるんか?(笑)
なかなかロケーションとしては使えそうなカンジですが、如何せん寒い!
今なお残る学校の門柱。

どうやら島の北部は八丈では最も地味な地域のようです。
島の東側まで回って来ました。

ここ、何か分かります?
何と出張運転免許センターなんですわ、これが。

年に一回、ここで実技試験が行われるのです。
笑っちゃうのがコレ、踏切。

ただの白線ですがな。
あと、全面未舗装なのもスゴい。

今は色々物資も充実してさほど暮らしに不便はなさそうですが、こういった免許試験は未だに大変そうです。
かつての噴火の規模を物語る荒々しい海岸。
そこを切り拓いて作られた数少ない海水浴場の一つ、神湊海水浴場。
見たこともない花が咲いていました。
遠くに見えるのは、八丈島三大廃墟の最大物件である「八丈島オリエンタルリゾート」。

さぁ、突入だ~♪
しっかしココ、メチャクチャ警備が厳重だったりします。
まぁこうして周辺をウロウロすることはできるんですが・・・・・・
どこもかしこも厳重に施錠されてて、ナカナカ入れるようなポイントがありません。
それにしてもその造りの豪華さは他の廃墟物件を遥かに凌ぎます。

現役当時はさぞかし高級リゾートホテルだったんでしょうね。
離れみたいな建物は入れそうでしたが、ちょっとチープな印象です。
・・・・・・って、実はこの時ハデに転びまして、カメラを庇ったらLEDライトが口に当たって口の中血まみれだったりして(笑)。
敷地がこれまた広い。

その全貌がどうなってるのかサッパリ分かりません。
今は密林と化した植え込みに全ては埋もれてしまってます。
これほどの廃墟物件、いっそ有料でいいから解放したら面白いのに。
唯一撮れた内部の様子がコレ。

中、探検したかったなぁ~・・・・・・。
ちなみに最近では仲間由紀恵と阿部寛の「TRICK」のロケ地になってました。
お!色飽和起こさずに撮れた!
・・・・・・だそうです。
そのまま島の東側の細い道を登って行くと登龍峠。

そぉいや昨日、ここへの道はホントに狭くて危ないってレンタカー屋の人に言われましたけど、実際はそこまでではありませんでした。
すっかり晴れ渡った中、八丈富士がクッキリと見えます。
後半は再び島の南部に向かって回ってくことにします。

あ~、口の中が痛い。
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