2017 福島(二日目・後半) |
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続いてはその名もズバリな岩塚へ。
ここは庚申塔群と巨石のあるトコの筈なんですが・・・・・・ |
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な~んか訪ねる人もいないのか道は草ボウボウ。 |
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それでも数m奥まで入ると何とか道が続いてたので、突っ切ってくとありました。 |
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庚申塔っちゅうのは道教由来の良く分からん信仰で、江戸時代に流行りました。庚申の日に眠ると三尸って虫が身体から出て悪事を天帝にチクるんで、徹夜で起きてないとダメとかナントカ・・・・・・
ま、要は徹夜で宴会するのにそれっぽい言い訳が必要だったのかな?と(笑)。 |
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巨石はこの塚の下にあるようでしたが、そこに向かう道は完全に深い藪となってしまってました。
日本の巨石ブームも今はもう過去の話ですね。 |
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ちょっと南下して次は藤加羅神社。
道の横、田圃ばかりの中、そこだけが鬱蒼と茂る鎮守の森となってます。 |
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神社自体はひじょうに小さくて、何か旧家の勝手口みたい。 |
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そんな平凡な村の鎮守なんですけど・・・・・・。 |
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・・・・・・問題は拝殿後方の御神体の巨石。
マグロの造りを並べたような、と喩えられるのも分かります。
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以前はチャンと立ってて綺麗に盛り付けられたようになってたんですが、残念ながら先年の東日本大震災でコケてしまいました。
起こせば良いのに。 |
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そうそう、この近くをかつては国鉄・川俣線が通ってました。
これは昔駅があった、元の飯野町役場の隣に保管されたC12. |
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川俣線については私の退嬰的な鉄道趣味を決定付けた名著・「シーナリィ・ガイド」に詳しく出てたのもあって、気になる路線でした。 |
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路線自体は70年代初めに早々に廃線になってます。 |
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ちなみにこの汽車は廃線の翌日、現在真岡鉄道で走る66号機と連れ立って会津若松からやって来たそうです。 |
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あ~・・・・・・ここにも宇宙人かよ。
何でこんなしょうむない村興しを思い付いたんでしょうねぇ。民間企業なら経営陣の責任問題に発展しまっせ。 |
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続いては留石公園に向かいます、
これはその手前にある無名の巨石。 |
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予想してたよりも勾配の急な山のてっぺんが公園として整備されてます。 |
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「神々の指紋」とかの杜撰な本によって起きた超古代ブームとかに、深く考えずに乗っかって無節操に飛び付いたんでしょうね。
今はあまり予算が付けられないのかやや荒れ気味。 |
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背後に見えのが留石。
名前の由来は検地の目印にしてたことらしいです。 |
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こんな自然だらけのトコでムリクリに自然公園拵えたって、そりゃ~誰も来ませんって。 |
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付近には留石の他に高石、モアイ石、ドンドン石、行灯石ってのが点在してるようです。 |
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まずは草叢を少し下ったところにあるモアイ石へ。 |
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なるほど言われてみればそんな風に見えなくもないかも知れないがちょっと自信ねぇなぁ~・・・・・・っちゅう程度(笑)。 |
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梯子があったんで登って見ましたけど、あんまし変わらない。
どだい、猛烈に雑草が茂って全体が見えないんだからどぉしようもないです。 |
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元はこの巨石自体を何らかの御神体として祀ってたモノと思われます。 |
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そんなんで次へGo!
今度は竹藪の中を下って行きます。 |
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おお!ありました。
前に壊れかけながらもお社が残り、ここが巨石信仰の場である雰囲気が濃厚です。 |
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・・・・・・って藪蚊の猛攻撃に這う這うの体で戻りました。
虫除けスプレーってホントすぐに効き目が切れますよね。1日1回でOK!みたいなん出ないかな? |
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一気に南下して稚児舞台へ。
今日は訪問スポットが多過ぎてちょっと一つ一つの説明が端折りまくりになっちゃってますね。 |
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何となくロケーションとして良さそうかなとも思ったんですが、呆れるほど何もありません。 |
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何が稚児舞台か、っちゅうと後方の阿武隈川が180度くねって半島状になった部分のことらしい。 |
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少し西進して七尋石山に到着。
道路のすぐ横に突き出した小さいけど急な山です。 |
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頂上の観音堂の裏には巨石。
元が巨石祭祀の場であったことは明らかですね。 |
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多分、この岩が七尋石なんだと思います
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ここはナカナカのロケーションでしたが、御堂の横に一升壜提げたジーサンが座ってます。
訊くと、今日は祭りでこれからみんなでここで酒盛りするんだ、とのコトでした。 |
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まぁ、今なお地元の人の祭りの場として機能してるって何か良いコトだな~、って思いました。 |
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さらに西進して三ツ石神社。
その名の由来となった三ツ石が門前にあります。 |
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羊羹をスパッと切ったような、自然の造形とは俄かに信じられないような巨石です。 |
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神社の方も見てみましょう。 |
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ウワ~ッ!何ぢゃこの鈴の数は!?
ザッと見ただけでも30個はあります。 |
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どれもチャンと紐がぶら下がってて実用に耐える仕組みになってます。
一斉に鳴らすと楽しいかも知れません。 |
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ここも周囲は庚申塚になってました。 |
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ちなみにここは幸運をもたらす大狐面、っちゅうのがあるってことを後から知りました。アチャチャ。
石にばっか気を取られ過ぎてましたな。 |
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今夜の宿、磐梯熱海温泉に到着しましたが、僅かにまだ時間の余裕があるんで大峯不動滝、ってトコにダメ押しで立ち寄ります。
温泉街のまぁ裏山です。 |
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敢えて無理して撮影敢行するほどでもなかったっすね。 |
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そんなわけで宿にチェックインしてすぐさま風呂へ。
せわしない、っちゅうかイラチ、っちゅうか(笑)。 |
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最近は内湯を貸切にしてるトコが増えました。
都心部にもスーパー銭湯とかが増えて、大浴場なんて最早売り文句にもならんのでしょうね。 |
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いつもながら脱ぐのはチョー速い。 |
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見下ろすと磐越西線の磐梯熱海駅が望まれます。 |
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何てことない至極フツーの檜風呂ですけど、悪くはない。 |
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磐梯熱海は実は古い歴史のある温泉地なんですが、どうも足掛かりの良さが逆に災いしてか、どうにも歓楽にも鄙びにもなり切れず、立ち位置が中途半端な気がします。 |
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ちなみにこの私たちのいる駅近くの方が温泉地としては歴史が浅く、ちょっと川沿いに行った方が昔からある温泉地です。 |
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それはともかく、お湯はアルカリがハッキリ感じられるヌルヌル系。
所謂「美人の湯」っちゅうタイプですね。 |
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まぁ、ちょっとユックリ入らせてよ・・・・・・と。 |
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画像はもちろん大修正。 |
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少々のぼせました。 |
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再び画像は大修正。 |
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こうして見ると畳一畳くらいの浴槽だったってコトが分かりますね。 |
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そろそろ上がることにしましょう。
見ての通りの広さで、初めから貸切展望風呂にするつもりで作った施設のようです。 |
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何はなくともドライヤーは必須・・・・・・ですが、パワー弱すぎ。 |
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アンタ、湯冷めするで~、とか言ってます。 |
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浴室に比べて脱衣場が妙に広いことが分かりますね。
ちなみにウッカリしてて写真に撮り忘れましたけど、貸切風呂はもう一つあって、そちらは随分狭い岩風呂でした。 |
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夕食までまだちょっと時間があるので散歩に出ることにします。
追い出されてもすぐに館内に入ろうとするネコ。 |
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ほとんど人影の見えない磐梯熱海駅。 |
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何故かコケシの博物館みたいなのがありました。
この辺産地だったっけかな? |
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天皇も泊まったとかいう、この辺りでは一番の高級旅館・「一力」 |
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結局、宿の周辺以外は真っ暗で、温泉街らしきものは殆どありません。
唯一、ポツンと営業してたのがこの食堂。 |
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再び駅の方に戻ります。
この写真の右手辺りにはかつて、「磐光ホテル」~「磐梯グランドホテル」という巨大レジャーホテルがありましたが、今は更地となっています。 |
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観光の足掛かりとしても決して悪くないんですけど、何かイケてない雰囲気がありますね。
勿体ない気がします。 |
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もっと福助に頑張ってもらわんとあきません。 |
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あ、今夜の宿は「紅葉館きらくや」という観光旅館です。
1階は立ち寄り専門の大浴場になってました。 |
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この旅館のユニークな点は「一泊二食」ではなく「一泊朝食付」が基本になってる所。
夕食は基本別注みたいなシステムで、これは1,750円。。 |
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小鉢は瓶詰め系の山菜が三種。 |
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ローストポークと蒲鉾。 |
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天麩羅の盛り合わせ |
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炊き合わせ。 |
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御造り三種盛り合わせ |
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鮎の塩焼き。
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その右奥は茸おろし。 |
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茶碗蒸し。 |
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陶板焼も焼けました。 |
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値段が値段だけに全然期待してませんでしたが、意外なくらいにマトモで盛り沢山な内容ですよね。 |
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大体、ヨメは小食なので(但・餃子除く、笑)、通常の旅館の食事ではボリュームがあり過ぎて・・・・・・私が結構苦しいんです。 |
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こういった簡素なスタイルはもっと普及して良いのではないでしょうか?
私としては「一泊夕食のみ」とかがもっと増えて欲しいですけど。 |
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ご飯とみそ汁と漬物。
流石に漬物は安っぽい(笑)。 |
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チープながらもデザート。 |
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これくらいで充分とちゃうのん?とか言ってます。 |
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ヨユーで完食。
良く考えたら昼ご飯を食べ損ねてました。思えば今日は一日で何ヶ所回ったんだろ?メチャクチャあちこち立ち寄りました。 |
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食事は簡素でも酒だけは忘れません(笑)。 |
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このモッチャリとした観光旅館の雰囲気にまったくそぐわない飾り付け(笑)。 |
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殆ど信用できない温泉の由来。
京の都のお姫様が夢のお告げで都から数えて500本目の川の畔の湯に云々・・・・・・ってバリバリ捏造の香りがしますね。 |
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何でも飾ればエエ、っちゅうモンでも無かろうとは思いますが・・・・・・(笑)。 |
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部屋もそんな悪くなく、貸切風呂もそこそこ及第点で、値段は結構安かったような・・・・・・。
マフラー代わりに巻いたタオルがお百姓さんみたい(笑)。 |
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そぉいやこうして巻く時ってドライヤーの効きが今イチだったっちゅう証拠。
何はともあれ今日もあちこち脱いだり着たりでおつかれさん。
明日はさらに南下して東京に戻って行きます。 |
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