「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2016 茨城(二日目・後半)

そのまま山を下ってやって来たのは湯沢鉱泉跡。

元は茨城最古の湯として2軒の宿が並んでいましたが、どちらも廃業してしまいました。
手前はスッカリ解体されて空地になっちゃってますが、何故か後は放置プレイっちゅう中途半端な状況。
昔、東京に越して来てワリとすぐの頃にたしか前まで行ったことがあるんですが、何故か細かい記憶がありません。
「観光ホテル」みたいな名前だけでパスしちゃったのかも知れません。

今から思えば勿体ないコトをしました。
休業したのは2007年頃らしいです。

建て替えを計画してたのか、調度類は入ってすぐの広間に集められていました。あくまで想像ですが、東日本大震災とかでそれも泡沫の夢と消えたのではないか?と・・・・・・。
男子浴室。

洗い場に較べて湯船が異様に小さいのは沸かし湯の鉱泉ゆえと思われます。
こちらは女子浴室。

湯船自体の広さはあまり変わりません。
それなりにかつては賑わいを見せてた雰囲気があります。

本覚寺とタイアップしてたのかな?(笑)
建物はひじょうに変わった造りで、2本の谷川が合流してるところに跨ぐように増築を重ねた建物が並んでいます。
最も古い部分と思われる数寄を凝らした造りの部屋。
その内部。

かなり良いランクの部屋だったようです。
あまり見掛けない色の豚の蚊遣りがポツンと外に置かれてありました。
左側が表通りに面した部分、左下にちょっと見えるのが浴室。

大昔は吊橋でも越えて行くような造りだったのかも知れませんね。
日本人形ってコワいっすよね?
草庵をイメージしたかのような桧肌葺きの壁がワビサビ感を出してます。
大広間は一部分が激しく腐って床が抜け落ちています。
建物の規模からすると広間は結構沢山あって、近郷の宴会場として利用されてた雰囲気です。

え!?本覚寺詣での後の直会会場!?(笑)。
部屋はまだまだシッカリしており、このまま荒れるに任せるのが惜しいですね。
災害時の仮設住宅代わりに利用するとか出来ないんでしょうか?
ここにも日本人形が!

ちなみにここ、周囲は普通に民家があるためか殆ど荒らされてないことに好感が持てます。
荒らしまくるDQNだけはホント、死んでほしい。
まぁ、これくらいは許容範囲でしょうな。
ここが不思議なのは、綺麗に片付けられた部屋とそうでない部屋がハッキリ分かれていること。
やはり、休業した時には建て替えを目論んでたのではないでしょうか。

重要物は一部屋にまとめられてますし。
絶対誰か住んでたよな、これ・・・・・・まぁ、廃墟にレゲエとかが棲み付くのは良くあることですが。
川谷拓三も鬼籍に入ってはや20年くらいになるでしょうか。
再開の日を待って集結したテレビとシャンプー。
・・・・・・そして部屋の金庫。

湯沢鉱泉、地味な奥久慈にあって命脈を保ってくれてたらと思わせる物件でした。
そのまま山の上のつつじヶ丘ってトコに上がってみました。
その名の通り、一面に山躑躅が咲き乱れています。
しっかし、この色をチャンと出すのが難しいんですよ。
カメラが群青色系を苦手としてるのは有名ですが、朱色がかった赤もも一つな気がします。
あっ!本覚寺が見えるやんか!

・・・・・・ハダカでウロウロしなくて正解でした(笑)。
それにしてもイマイチ天気がスッキリしませんな。
しかし、山躑躅って全部同じ色かと思ってたら、微妙に赤色が異なるんですね。

ピンクが強かったり、紅が強かったり、意外にヴァリエーション豊富なことを知りました。
タコチュウみたいな顔になっちゃいました。
奥久慈の山々が見渡せます。
満開にはちょっと早かったかな〜。
地味な展望台だったんですが、何で!?っちゅうくらい実は人が沢山います。
シッカリ本覚寺も載ってたりして。
300mmをクロップにして450mm相当で撮ってみました。
有名な籠岩は霞んぢゃってますね。
人いなけりゃここでも・・・・・・ry。
ぶっちゃけ公園に植えてあるショッキングピンクとかの躑躅は色がドギつくてあまり好きではありません。
2.8kmは遠いなぁ〜・・・・・・。
ま、ここは咲き誇る山躑躅を堪能出来ただけで良しとしましょう。
恐らくスカイラインと名の付く道路では日本一地味な、奥久慈スカイラインを北上し、一気に北茨城までやって来ました。

震災で流された岡倉天心ゆかりの五浦海岸の六角堂のあるすぐ近くです。
ここは海鮮天丼でチョー有名な店。
・・・・・・ガーン!昼の営業時間を僅かに過ぎてしまってました。
萎垂れて別の店に行くことに・・・・・・まぁ、こっちもまぁまぁ有名なんですけどね。
最近、こうした漁協直営の食堂って随分増えました。
値段的にはまぁまぁかな?
ヨメは穴子天丼。
私はかき揚げ丼にしてみました・・・・・・結局1個づつ交換したんで同じなんですけど(笑)。

ボリューム的には大したことないです。
食の細いヨメにはこれでもかなりのボリュームなんですけどね。
ヨユーで完食!
あとは市場で干物等を買い込んで一路東京に向かいました。

寄り道したいスポットも幾つかあったんですが、何事も腹八分目ってコトで。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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