「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2016 茨城(初日・後半)

おなかが空いたんでまずはお昼にします。

全国的にはあまり有名ではないんですが、奥久慈は蕎麦が美味い地域だったりします。
こっち特有のけんちんも美味いんですが、今回は地元名産の軍鶏を使ったのにしてみました。
最近はスッカリ蕎麦好きになりました・・・・・・歳かな?(笑)
F4便利ズームでもいい感じにボケますね〜。
来ました!軍鶏蕎麦と軍鶏ザル!

ちなみにザルは大盛り。いかにも茨城らしい太くてワシワシした田舎蕎麦。
ゴロゴロした切り身が沢山。
何故かサービスで蒟蒻の刺身も出てまいりました。

今は群馬が有名ですけど、実は日本の蒟蒻の故郷は奥久慈で、蒟蒻の開祖を祀った神社もあります。
昼下がりの静かな店内に響く蕎麦を啜る音(笑)。
何だか表はドサ回りの芝居小屋みたい。
いや〜、予想以上に満腹&満足。
ここまで来たら袋田の滝は外せませんな。

何年ぶりだろ?
うわ!鮎のぼりやんか・・・・・・
観光客もそこそこいますね。
新緑が美しい。
GW前の一瞬の静寂、ってトコでしょうか。
こんなんだったけかなぁ〜?

アプローチをスッカリ忘れちゃってました。
山里の遅い春にはこの濃いピンクの八重桜が似合います。
ダラダラ坂を上がって行くと、券売所がありました・・・・・・しまったJAFカード持ってくれば良かった!(笑)。
トンネルの中は良く分からん演出。
何となく想い出してきました。
まずは突き当りにあるエレベーターで高い方の展望台へ。

直瀑ではないけど、ひじょうに大きな滝であることが分かります。
ここからだと最上段の滝まで見えます。
・・・・・・三脚持ってくれば良かったかも。
春ってコトで比較的水量は多目かもしれません。
冬はこれが全面結氷してアイスクライマーのメッカとなります。
やはり水平出しがヘタだな・・・・・・。
この辺は珍しく望遠も多用しながら撮りました。
今度は下の展望台に向かいます。

余談ですがこの奥、今は道が崩落して近付けなくなった所に懸崖造りの御堂があるようです。ある意味、三仏寺投入堂より大変な懸崖造りと言えましょう。
下から見上げるとまた違った表情を見せますね。
二人並んだところをマニアックに(笑)。
額縁構図にしてみました。
妙に真剣に見てます。
滝写真、実は私は好きなのかも知れません。
しっかし手持ちではやはり水の流れ撮るのは限界があります。
そのまま戻るのも芸が無いんで、トンネルの分かれ道を違う方に行ってみることにしました。
滝の下の方を対岸に渡ります。
こっちはあんまし観光客が来ないみたいですね。
トンネル抜けるより風情あります。
上がると月居山まで行けるようですが所要時間見て止めました。
ここが一番の景観ポイント、っちゅうので上がってみましたが・・・・・・後略(笑)。
こっちのルートは全体的にレトロな雰囲気で好感持てました。
・・・・・・ね!?
昭和の香りがプンプンします。

何だか吉野山のコース沿いに並ぶ茶店を想い出しました。
こんなトコにまで!・・・・・・伸びるんかな?
山躑躅が今を盛りと咲き誇ってます。
駐車場の近くまで下りて来ました。

ちょっとイカれた系の土産物屋の前で。
北上して県境を越え、寂しい山中を走って到着したのは滝川渓谷。
夕方もかなり遅く、人の姿は殆どありません。
あまり知られてないスポットで、蕎麦屋が一軒あるだけの寂しいトコですが、山里らしい風景が広がっています。
ここから渓流沿いに滝の連続する遊歩道があります。
水芭蕉って花が無いと単なる菜っ葉に見えます。
ここの風景には深く感動しました。
別に何があるワケでもないんですけど、何かいい。
しかし日暮れ間近で寒くなってきました。
それに全ルート踏破すると片道3時間半もかかるみたいです。
そんなんで端折って最初の滝までで引き返すことにします。
あんな写真やこんな写真が撮れなかったのはちょと残念(笑)。
それはともかく、三脚据えてジックリ撮りたくなるロケーションです。
苔だらけで不気味でしたが美味かったです。
ホント、単にこうした木道が延々と続くだけなんですけど、とにかく雰囲気が良い。
・・・・・・滝川渓谷、機会を改めてジックリ訪問してみたいです。
暮れなずむ中、今夜の宿である湯岐温泉・和泉屋旅館に到着。

山峡の湯には、こうして夕暮れに到着するのが何だか似合います。
湯岐は超難読で「ゆじまた」と読み、狭い山道を上がったところに数軒の旅館が固まる、いかにも山峡の湯の雰囲気が溢れる温泉場です。

ずっと昔、山形屋旅館の共同浴場に立ち寄って以来、気になってました。
何はともあれまずは風呂に。

二つある浴室のうち、混浴の「鹿ノ湯」は湯岐温泉の中でも最古の湯と言われます。
脱ぎ方開始!

ちなみに脱衣場は男女別。
ほい!いっちょ上がり!(笑)。
ワリと近年に建て替えられたと思われますが、独特の森閑とした雰囲気があって好感が持てます。
まずは手前の湯船に。
ひじょうに温い湯はいつまでは行ってものぼせません。

湯治向きの湯と言えましょう。
ちなみに温泉は湯船の底から直接湧出しています。

後から聞いたのですが、東日本大震災以降、泉温が若干上がったそうです。
ちょっと熱い方に移動。

奥のタイルを積み上げたのも、源泉槽になっていました。
結構気に入ったショット。

やっぱストロボなしで頑張った方がその場の雰囲気が出ますね。
おっとさすがにちょと修正(笑)。
あくまで清澄な湯であることが良く分かります。
効能書き。

要はアルカリ泉ですな。
廊下の奥は別浴になったもう一つの浴室「八幡の湯」。

違う源泉を使ってるそうですが、他のお客さんがいたので撮影はパス。
ちなみにこの旅館、湯岐一番の老舗で、玄関口はそれほど大きくないのですが、奥に何棟も広がっておりひじょうに大きい。

湯守として苗字帯刀を許され、長年に亘って元湯として隆盛を極めてきた湯治場である証拠でしょう。
ん!?部屋の電気が何だか暗いっすね。
どこで調整するのか迷いまくりました。
エアコンのリモコンみたいなんがそれだと判明するのに約30分(笑)。
ここの旅館の凄いところは目立たない所にシッカリ金掛けてるところ。

ティッシュは高級品、羽毛布団も良いもの、浴衣は福岡の老舗である尾藤喜・・・・・・単なる山峡の宿ではありませんな。
そうこうする内に夕食の時間になりました。

画像からは伝わりにくいかと思いますが、これがもぉすんげぇボリューム!
八寸は左からヒイカ、コゴミの包み味噌、文旦の砂糖漬、枝豆の煮浸し、ウド。
これはウルイだったかな?
蕨の山芋和え。
刺身4種盛り。
蒲鉾と山菜の和え物。

女将さんは山菜ばかりの素人料理で・・・・・・などと謙遜されてましたが、どれも超美味。聞けば仕入品はなく、山で採って来たものばかりだそうな。
ハマグリ、浅利、帆立、ツミレ、海老がゴロゴロ入った鍋。

これだけで一食が成り立つくらいに具沢山。
山菜の天麩羅。
白和え。
茶碗蒸し。
筍とゼンマイの煮物。

筍も朝掘って来たものだそうです。
あまりのボリュームの凄さに若干引き攣り気味。
取り敢えずは乾杯。

今日も一日脱いだり着たりおつかれさん、と(笑)。
・・・・・・と、さらにここでダメ押しのステーキ登場!

それも1枚150gくらいのかなりなサイズだったりします。
あとはフルーツ、香の物、吸い物、ご飯・・・・・・もぉ死にそうになりながら辛くも完食。

そのまま部屋に戻って寝てしまいました。メシ食うのに疲れるってのもナカナカな状況ですね。

明日も廃墟巡りです。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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