2016 群馬〜栃木(初日・前半) |
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梅雨の盛りの頃、水上方面に出掛けることにしました。
ホンマもぉ最近は廃墟ばかりで申し訳ないんですが、まずは有名スポットである「ホテル藤原郷」へ。
意外に簡単に到着。 |
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メチャクチャに破壊されたエントランスからフツーに入って行きます。
左下の丸っこいのは落っこちた照明のペンダント。 |
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いきなり夜逃げしたのか館内にはモノが散乱しまくり。 |
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食堂も併設してたようですね。調べてみると「ざるめし」っちゅうのを名物にしてたようです。
ちなみに至って質素な造りで高級感は全くありません。 |
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あ〜、これ廃墟系サイトで見たことあるわ! |
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食器類は何だか最近まで使ってたような雰囲気があります。 |
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厨房もある日突然放棄されたような雰囲気。 |
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奥にあるちょっと豪華な部屋。 |
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有力者との関係を誇示するかのようないろんな写真が壁一面にあります。
成り上がり者がよく使う手口ですね。 |
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縁起物の御利益は無かったようです |
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2階に上がると、謎の物音が!
すわ、オカルトか!?ラップ音か!?と思ったら・・・・・・ネコでした(笑)。
ドアの下から耳が見えてるのがお分かりでしょうか。 |
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荒れたベランダって、何故か好きです。 |
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大三元・字一色・四暗刻・・・・・・トリプル役満やんか!(笑)。 |
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しっかし、客観的に見て藤原湖畔ったってちょっと離れてるし、近所にさほど観光地があるワケでもなし、高級感もないし、そりゃ冬はスキー客は見込めますが夏場は単なる道端にあって、勝算は薄かったと思えます。
ミニ秘宝館なんかも作ったりして、あれこれ集客に努めてはいたようですが、奮闘虚しくこの有様。 |
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恐らくは宴会場の看板を書くためのものだったのではないかと・・・・・・ |
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様式美を感じる荒らし方かも(笑) |
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什器の類も大量に残ってます。
勿体ないですよね。 |
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年代物のテレビゲーム。
営業当時から既にスクラップになってたのかも知れません |
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フロント奥の居室。ホント、夜逃げ同然で出てった感じ。
「チャイルドプレイ」のチャッキーかと思いました(笑)。 |
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何てーか地元の成金がバブルに浮かれておだてられて作った物件ってな感じです。
調べてみると、廃業したのは2007年(平成19年)ごろのようです。 |
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ちなみにここも心霊スポットなどと噂されており、そのテの番組で出たとか出てないとか言ってましたが、そんな雰囲気はまったくありませんでした。
そんなんで次の廃墟に向かいます。 |
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続いてはこれまた有名物件の「奥利根館」。
ここは大きな旅館としては珍しく混浴の露天風呂が有名で、そのうち行ってやろうと思ってるうちにツブれてしまいました。
廃業は2011年、廃墟としては熟成がまだまだな感じ。 |
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先ほどとは打って変わってひじょうに規模がデカい。
内装もそれなりに金が掛かって豪華な造りです。 |
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恐らくは朝食会場だったと思われる谷に面したホール。 |
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二次会用のラウンジだと思われます。 |
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・・・・・・と、明るいトコばかり撮ってますが、巨大な館内の大半はこんな感じで真っ暗。
特に谷底に下って行く方は足許も覚束ないくらいに真っ暗。懐中電灯を忘れたのを激しく後悔。 |
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別のトコですがこれもラウンジ。
メチャクチャに破壊されたカウンター内部。 |
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事務所も荒らされまくってます。
債権者が押し寄せて金目のものを探したのかも知れませんが。 |
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フロント付近は表通りに面してるためか、比較的綺麗な状態を保っていますね。 |
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それにしてもいい歳して荒らすDQNって、ホントにアタマが悪すぎる。 |
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もちろん(!?)色んな撮影はしましたが、どうも観光旅館系の廃墟っていまいち情緒に乏しいと思います。
どれだけ豪華に拵えてあっても、薄っぺらさ・安っぽさが滲み出ちゃうんですよね。 |
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水上は旅館系廃墟が目白押しなんですが、いい加減めんどくさくなったんで温泉に向かいます。
水上では貴重な存在となった混浴露天が名物の「きむら苑」。 |
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露天風呂は建物から結構離れた谷底にあります。 |
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廃墟然としてますけど立派な現役施設(笑)。
左下に見えるのは内湯でしょう。 |
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団体客向きで雰囲気にピンと来ず、そのうち行けるやと思ってるうちに水上一帯はスッカリ寂れてしまいました。
混浴もこことあとは湖上閣、川古くらいしか残ってないんぢゃないでしょうか? |
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早速、湯船へ。
大きな屋根で覆われており、開放感はそんなにありません。 |
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オマケに有名なだけあって、朝も早よからワニが一匹へばり付いていました。ホント、国家の損失のような非生産的な連中です。死ねばいいのに。
従って写真はこの二枚のみ。 |
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素直にフーゾクにでも通って消費拡大に貢献せぇや!と言いたい。
まぁ、不細工なだけでなくケチ臭くて貧乏でチキンだからこんな露天風呂にイジイジと日がな一日張り付くしかないんでしょうけど。
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写真撮って晒してやれば良かったかも。ついでにクルマとナンバーも(笑)。 |
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次のスポットに向かう途中、看板を見付けて小休止。 |
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結構なお値段を取るこれは・・・・・・ |
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さくらんぼ狩りでした。
二人とも大好物なので大きなパックを買い込みます。 |
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聞けば最近この辺一帯、さくらんぼの栽培が広まっているとのコトでした。 |
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・・・・・・で、向かう先は?っちゅうと、迦葉山です。蝋燭型の看板がユニーク。
改めて気付いたのですが、今年は不思議と天狗を祀る寺に立ち寄ってることが多い気がします。 |
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その前にいい加減お腹も空いたのでお昼にします。
なんか店構えが美味そうに見えたので、何の事前調査もないまま入ることにしてみました。 |
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「注文の多い料理店」ですな。 |
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タムロンの35mm/F1.8、やっぱしエエ雰囲気の写真が撮れますね。
ピン浅すぎたりユルかったりして解放が使いにくいF1.4とかより実用性は高いと思うんですが、イマイチ不人気なんですよね〜。 |
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ワクワク♪
最近、つとに蕎麦好きになりました。 |
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薬味の盛り方からしてスノッブですなぁ〜! |
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野菜天盛り到着。
ものすごく彩りが綺麗です。 |
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蕎麦、到着。
これまで経験したことのない極細の蕎麦。スカしてるだけあって味の方もかなりの実力。 |
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まずは天麩羅つまんで・・・・・・。 |
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ヨメは「梅おろし」を注文。 |
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極細麺は打ち方がヘタだと切れやすいんですが、とてもシッカリしてます。 |
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単焦点買うと、ついついこんな感じの意味ありそうで実は全くない写真を撮ってしまいがち(笑)。 |
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ともあれ「生そば・下山」、かなりのハイレベルな店だと思いました。 |
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道を上がってくと天狗の面を商う土産物屋が点在してます。 |
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ここ迦葉山には、願掛けをして天狗の面を授かり、宿願叶えば元のに一枚プラスして奉納するという不思議な風習があります。 |
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そうこうする内に到着。
正式名称は「迦葉山・弥勒寺」。 |
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大きなお寺ですが、あんまし人の姿は見えません。 |
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階段を登り詰めると本堂が見えました。 |
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カラス天狗より、赤い顔で長い鼻の天狗の方が好きかも。 |
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紅白での小林幸子の衣装みたいな写り方になってしまった・・・・・・(笑)。 |
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早速本堂の中に入ってみることに。 |
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出た!超巨大な天狗面。高さは軽く4mくらいあります。
他も一面、天狗だらけ。 |
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土着と土俗のパワー炸裂。
息が苦しくなるほどに濃密な雰囲気が充満しています。 |
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超巨大な2枚以外にも堂内は奉納された天狗の面だらけ。 |
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天狗、っちゅうよりこれでは鬼ですがな。 |
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ちょっと哲学的な表情。 |
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これはベビーフェイスで何だか可愛い。 |
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大願成就して返された面の山。
ちなみに貰って行くのはタダですが、最初から大きなのを持って帰るとダメで、徐々にステップアップしないと却って災いがあると言われます。 |
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ここの一番のギミックは10年に一度の大開帳で、さらに雛壇状に斜面に沿って続く建物を登ってって最奥にある中峯堂の金色の天狗を拝観できるっちゅうモノです。
実は昨年がその年でした・・・・・・しまった! |
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迦葉堂に上がってみることにします。 |
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熊除けの鈴が置かれてありました。 |
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背後に見えるのが本堂から長く続く階段を覆う建物。 |
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さらに上がると開山堂〜奥ノ院〜和尚台と続くのですが、元は台密系の修験場だっただけあって、ひじょうに険しいっちゅうので止めました。 |
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ま、大人しく御神籤なんぞ引いてみることに。 |
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・・・・・・中吉でした。 |
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天狗と言えば欠かせないマストアイテム、一本歯の高下駄はこの寺ではあまりメジャーではないようです。 |
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余談ですが、ここ迦葉山は凄惨なリンチ事件で世間を騒がせた連合赤軍のベースキャンプが置かれたところでした。3人が命を落としています。
総括するならば(笑)、まぁ主犯の森恒夫も永田洋子も小心者で嫉妬深く、小さなグループの中でしか威張れないクズ、到底人の上に立てるタマぢゃなかったと思います。 |
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それはともかくここ迦葉山・弥勒寺、何だかとても楽しめるお寺でした。
午後もさらにあちこち回ります。 |
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