2015 信州(初日・前半) |
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初夏のある日、ここは上州・嬬恋の奥。
廃屋の横を山に分け入って行きます。 |
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地図でアタリを付けたルートを、雑草にも負けずワシワシと進んで行きます。 |
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・・・・・・って進めば進むほど藪は深く、推定残り30mほどで断念。 |
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かくして上信ロウ石鉱山焙炒炉跡の探索はあえなく潰えたのでした。
ここには煉瓦造りの巨大煙突が今なお巨大な墓標のように聳えていると言われてます。 |
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気を取り直して万座道路で一気に高度を稼いで、今度は有名なこちらへ。 |
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「天空の廃墟」と称される小串鉱山跡です。 |
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九十九折になったダートの遥か彼方に鉱山跡が広がっているのが望まれます。
・・・・・・あそこまで歩くのか。 |
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それ、歩くのにはアカン靴や〜! |
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かつて採掘された硫黄は県境を越えて長野電鉄・須坂駅まで索道で運ばれていました。 |
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こうして見ると誰もいなさそうですが、実は案外人が沢山。 |
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まだ雪が残ってます。 |
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何だか潰れたスキー場跡にも見えますね。
標高は2,000mを越え青空がスゴい。 |
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ちなみにこの峠は毛無峠と言います。
名は体を表すとはまさにこのこと、吹き付ける強風で木々が育たないのです。 |
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沢筋がガレてるのは硫黄分のせいだと思います。 |
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それにしても遠い。
ヨメは段々とイヤイヤモードになって来ました。 |
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こんな荒涼とした高地にも芽吹きの季節は訪れつつあります。 |
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お!遺構発見。
中心から離れてるのと頑丈そうな作りから火薬庫でしょうか。 |
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硫黄の露頭。
この鉱山は閉山が1971年と、我が国の硫黄鉱山としては比較的遅い時期まで操業していました。 |
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中心部と思われる辺りにようやく到着。
昔の地図と突き合わせると、学校があった辺りです。
今は広大なただの荒地となっちゃってます。 |
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遥か下にまで鉱山跡は広がっています。 |
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何が何だか良く分からないですがとにかく遺構。 |
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坑道跡も見えます。 |
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ブルドーザーのバケットでしょうか?
恐らくこの辺はズリ捨て場か何かかな? |
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さらに下の方には巨大なホッパーが見えます。 |
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あちこちに遺構が点在してますが、限られた時間の中で一つ一つ回るにはとにかくあまりに広すぎます。 |
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伸びたダケカンバの間に色んなものが見えます。
廃車なんかもありました。かつては群馬県側から上がってくる道があったようです。 |
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やっぱし、ブルドーザーのパーツでしょう。 |
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こんな人里離れたところに最盛期は2,000名以上が暮らしていたと言われます。
しかし、その生活は決して不便ではなく、病院・学校・色んな商店・映画館など一通り以上にいろんな施設の備わった雲上都市でした。 |
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毛無峠に戻る途中のここは、昭和12年の大規模な地滑りの跡に建立された慰霊碑。 |
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その近くにある変電所の廃墟。 |
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ロケーションとしてはひじょうに良かったんですが、すぐ近くで親子連れが弁当食ってまして・・・・・・。 |
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いずれにせよ、過酷な自然環境ゆえに木造建築物はどれも単なる材木の切れ端みたいになっちゃってます。 |
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大分機嫌が直ってまいりました(笑)。 |
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ようやっと、残雪ポイント。
推定ですが片道2キロ以上は優にありました。 |
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原付でいいからこういう時はオフロードバイクがあると良かったのにな〜、って思いました。 |
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風が強くて寒いハズなんですが、歩きまくったせいで寒さをあまり感じません。 |
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再び、悄然と並ぶ索道の鉄塔群が近付いてきました。 |
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本気で探索するには近くの万座に泊まって、朝イチで向かうしかないでしょうね。
さらに腰据えて撮影するなら、夏休み明けあたりの気候が安定した時期狙って、平日を選ぶことだと思います。 |
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ともあれちょっと気軽すぎました。
反省! |
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それと、とにかく人が多い。
この世の果てのような風景なのに人が多過ぎるのはちょっと興醒めかも。 |
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そのまま白根山の横を通って志賀高原道路を長野に向かって下って行きます。
ここまでの画像は比較的コンパクトに纏めましたが、実際は小串でひじょうに時間取られて押して来てます。 |
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遅い昼食は天ぷら蕎麦。 |
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季節も時間も外れており、誰もいません。 |
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・・・・・・さて、ここから途中志賀高原の山池を訪ねたり、滝を訪ねようとしたりいろいろしたんですが、その辺はここでは非公開。
テーマや物事の切り分けは大事ですよね(笑)。
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・・・・・・ってなワケでいきなり今夜の宿に到着。
今回は渋・湯田中温泉郷の中心近くにしました。 |
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ナカナカ雰囲気が良い。
おしなべて信州の宿は佇まいや料理のわりにお値段リーズナブルなのが嬉しい。 |
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部屋からひしめき合う温泉宿が見えます。 |
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ちょっと廃墟物件っぽい。 |
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思い切り囲まれまくった露天風呂。
これは隣接する旅館。渋・湯田中の最大の特徴はやはり小さな木造旅館がひしめき合うことだと思います。 |
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これは今夜の旅館の離れでしょうが、もう使ってないみたいです。
普段とは違う初日前半の構成になってしまいました。後半は夕食から始まります。 |
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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