「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2015 新潟(二日目・前半)

朝になりました。

昨夜は暗くて良く分からなかったのですが、小さいながらも良く手入れされた庭が広がってます。
コテコテに囲われた露天風呂も見えます。

これぢゃ最早露天風呂とは言えないかも。
化粧中に背後から一枚ドアップで(笑)。
食事の時間になりました。

オーソドックスながらひじょうに美味そう。
手前、昆布の煮物とキンピラ。

奥は定番のシャケ。
オムレツに生野菜添えはやはりちょっとイタリアンテイスト。

後は写ってませんが笹かまぼこ、漬物。味噌汁
何で旅館の朝食って前の晩たらふく食っても、完食できるんでしょうか?
フロント周りの様子。

家族経営の小さな旅館です。
隅々まで綺麗にしてあって好感が持てます。
へぇ〜、近所に廃寺があるんだ。
旅館って、個人的にはこれくらいこじんまりしたトコが好きです。
座敷や風呂に向かうだけですごく歩かなくちゃいけないようなのは、個人で行く気になれません。
団九郎狸!?
それではそろそろ出発しましょう。

「初音旅館」、かなりの好印象でした。
そうしてやって来たのは弥彦の有名な廃墟、通称「ブラックハウス」こと「弥彦山無線中継所」跡。

目の前に見えてるんですが、余りの藪の凄まじさに近付けず。是非とも訪ねたかっただけに残念!!
そのまま上がっててっぺんに到着。
有名なパノラマタワーが聳え立ってます。


左側には超小型ケーブルカーであるクライミングカー。

どっちも今は絶滅危惧種な乗り物です。
何だか暗い雰囲気の写真になってしまいました。
弥彦山は実に不思議な山で、ノッペリと海に向かって広がる新潟平野で海際に恐竜の背骨のようにして突き出した小さな山脈です。
眼下には真っ青な日本海が広がっています・・・・・・と書きたいが、やや天気は曇り空。
レトロ極まりないお土産コーナー
その片隅に色んな乗り物の乗り場があります。

山の裏側にはロープウェイも通っています。
・・・・・・一番ここが輝いてた時代なんでしょうね。
パノラマタワー入口は何だか病院のレントゲン室にでも入るような雰囲気。
私たちだけを乗せてゴンドラは上昇を始めました。
結構グルグル回りながら上がって行きます。
尾根をドライブウェーが貫いてるんですね。
お!クライミングカーも動き始めた。塗り分けが昭和のセンスで好感度大。

私たちの行動ペースが早過ぎるのか、どうも観光地は朝イチのに乗ることが多い。
景色が良い、ってだけでは観光地がやってくのがむつかしい時代になったって思います。
そう、肝心の弥彦神社を忘れてはいけません。

国内の油田跡にある神社はここの末社であることが多い気がします。
蛍光灯の冷たい光とどこかレトロな看板、野暮ったい土産売場・・・・・・ここにはかつての行楽がシッカリ残っていました。が
そのまま弥彦山の海の方に下って西生寺に到着。
ここには弘智法印という坊さんの即身仏が祀られていて有名なのです。

・・・・・・が、団体がもうすぐ来るんでちょっと待っててくださいとのこと。
駐車場を海側の方に行くとなんだかすごそうな看板がありました。

展望台好きの私としてはこれは外せません。
・・・・・・えっ!?こ、これだけ!?

どこに「大」展望台があるんっすか?
「看板に偽りあり」とは正にこのことでしょう。

たしかに景色は綺麗でしたけど、この石のテーブルを大展望台と呼ぶのはかなりムチャクチャだと思います。
そうこうする内に時間になり、入館料払ってまずは宝物館へ。

即身仏のレプリカっちゅうのは初めて見ました。
落雷と共に現れるという伝説の妖怪・「雷獣」のミイラ、だそうです。

・・・・・・どこからどう見てもこりゃ猫に見えるんですが。
さて、ここにある弘智法印の即身仏は公開されてるものとしては日本最古と言われます。
マイクで呼び出しがかかったので、急いでお堂の方へ。
奥の御簾の向こうに安置されています。

当然ながら撮影は禁止。
御堂の中に座らされてしばらくすると坊さんがやって来て、するする御簾が上がったかと思うと、説明が始まりました。

時間にして5分くらいでしょうか。
こうして拝観完了。

何だかんだで即身仏を見るのはこれで何度目でしょうか。
即身仏のメッカである山形の隣県ってコトで、ここ新潟にも何体かが現存しています。
そのまま北上してやって来たのは新潟県最強の心霊スポット(笑)として名高い角田浜の「ホワイトハウス」

まぁ、このテの物件にありがちなガセですけどね。
そうは分かってても一度は来てみたかったんですよ。
実態は単なる別荘跡です。

それも見るも無残に荒らされまくった。
それにしてもひどいなぁ〜・・・・・・。

DQNのヤンキーってもぉアタマは悪いわ見境は無いわ、ホンマ処置なしの存在ですな。
ロケーションとして使えるかと淡い期待を抱いてた私もまぁアホなんですけど。
人為的に荒らされてるだけでなく、吹き付ける日本海の潮風と冬の豪雪も建物に相当ダメージを与えてるようです。
二階へ上がる階段は完全に崩落しちゃってます。
建物の周りを回ってみましたが、二階へのルートは他にありませんでした。
それに意外に山菜取りとかなんとかで人通りも多い。何が心霊や!?と言いたい。

早々に次の場所に移動します。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved