「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2015 身延(二日目・後半)

やって来たのは身延山。

個人的にはファナティックなこの宗派があまり好きではありませんが、まぁ観光ですから。
駐車場には何か喪服みたいな黒尽くめの格好の団体客が多数。

子供たちまで辛気臭い格好させられてましたが、何だったんだろ?アレ。
ともあれ、ロープウェーで上に上がることにします。
もう上は初頭の山の雰囲気ですね。
富士山をバックにキティ富士の顔出し。

クロップして換算450mmで撮ってみました。

今年は例年より雪が遅いかも。
遥か彼方には駿河湾が見えています。

偏光フィルターが欲しくなりますね。
ちなみにてっぺんは観光客がウジャウジャいる上にチョー寒い。
これまたワケの分からん顔出しですね。

でもこのシュールなセンスはケッコー好きかも。
西の方を望む。

超過疎で有名な早川町が眼下に広がっています。
南アルプスの山々が望まれます。
寒いハズや!ザックザクに霜柱が立ってるやんか!
間もなくこの辺りも本格的な冬を迎えるのでしょう。
あまり堂宇に見るべきものはありません。
・・・・・・っちゅうか、何か全体的に大味で平板な印象。
かつてはS価学会と一蓮托生で荒稼ぎしてたハズなんですけどね。
今は喧嘩別れして台所事情が苦しくなったのかも知れませんね。
ナントカ杉っちゅう立派な杉。

由来は撮り忘れました。
このクソ寒いのに軽装で走ってるやつが多いなぁ〜、と思ってたらマラソン大会をやってることが分かりました。
正しくは「修行走」だそうです。

累積標高差2,700mってかなり異常な内容ですね。
あんまし見るべきものもなかったんで下ることにします。

信者が聞いたら怒るでしょうね(笑)。
ロープウェーはしかしやたらと立派です。
ま、これに乗って富士山観るだけでも価値あるかも知れません。

思えばオウム真理教も富士を望む・・・・・・どころか麓に本山拵えてましたよね。
一気に南下して「オブジェだらけの家」っちゅう廃墟物件に到着。
・・・・・・家、あらへんがな(笑)。
何とも稚拙な天使像に・・・・・・
・・・・・・これまた稚拙な不動明王像。

全ては生い茂る雑草に浸食され埋もれかけています。
門塀にも摩訶不思議なセンスの意匠が施されてます。
芸術家っちゅうよりは、単にちょっとヘンな人が一人でコツコツ作り上げた印象ですね。

程度の差こそあれ、昔は町に一人くらいこんなんやっちゃう人いましたよね!?
この松のセンスだけはちょっと感心しました。

何だか「飛田百番」の意匠に近いものを感じます。
もちょっと徹底的にやってれば「シュバル理想宮」や「貝殻公園」みたいになれたのに、いささか残念な物件だと思いました。

訪ねる価値ゼロですな。
さらに南下して富士宮到着。

そら焼そば食うしかありませんわな〜!ってコトでまずは有名な「じねん坊」へ。
どこの店もそうなんですが、別に焼そばにのみ拘ってるわけではなく、お好み焼きや色んな鉄板焼き類もメニューに載ってます。
富士宮焼きそばの特徴は、キャベツが千切りなのと、ラードを取った後のカリカリした脂カスが入ってること。
ともあれ、ヨメは異常に焼きそばが好物なので上機嫌。

それも中華風の炒麺や皿そばではなく、ソース焼そばでないとダメ!とのことです。
続いて富士宮焼きそばの元祖と言われる「すぎ本」へ。
ここは街おこしB級グルメストリートみたいなとこにも出店してますが、やはり元々のお店に行かないと。
オバチャン曰く、「うちはあくまで本業はお好み焼き屋なので、焼そばだけの注文はお断り」とのこと。

いいっすねぇ、こぉゆうプライドは大切だと思います。
こちとらお好み焼きの本場の生まれぢゃい!

よっしゃ、そのお味判定してやろうやないけ!(笑)
今は3代目が切り盛りする厨房。
まずは焼そば目玉焼き乗せが運ばれて参りました。
続いて、自慢のお好み焼きカムズ。
お好み焼きは非常にチープな味と食感が特徴。どっちかっちゅうと子供の頃、駄菓子屋の横とかで格安で売られてた味に近かったです。

焼きそばは少し濃いめの味付けで、ビールが飲みたくなりました・
何てーか、味はやはりその土地の文化であり風土を映すものだと思います。

2軒ハシゴできて大満足の図。
富士宮から北上して紅葉も終わりかけた白糸の滝へ。
天気もパッとせず、終わりかけの紅葉の色もくすんぢゃってます。
それでも観光客は驚くほど沢山いました。

外人ももちろん多数。
やっぱ偏光フィルター買うべきかなぁ〜・・・・・・?
でも、どうにもイチイチ三脚据えるのがめんどくさいんですよね。

目一杯絞って長時間露光で・・・・・・ってあまりに手垢の付いたテクニックだし。
ここまで上がって来るとかなり寒いです。
ちょっと離れたところに「お鬢水」なる看板がありました。
源頼朝が乱れた髪を湧き出る水で撫でつけた云々・・・・・・その真偽はともかく、富士講の重要な霊場の一つだそうです。
ひっそりと・・・・・・と言いたいところですが、実際は滝の落ちる水音が響いてます。
深さはかなりあるように見えました。

要は白糸の滝同様、地層の隙間を通った水が湧き出してるのです。
隆盛を極めた富士講によって祀られた石碑が周囲にはギッシリ。
溢れた水はそのまま滝の一部となって下に落ちています。

ここだけ隔絶されたような、何とも不思議な空気に満ちた場所でした。
この後は富士の中腹をかなり上に上がって十里木高原を抜けいろいろ撮影スポットを探しましたが、すっかり冬支度の済んだ山はいささか寒すぎました。

最後は裾野ICから相変わらず混雑する東名を東京に戻りました。
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