2015 身延(二日目・前半) |
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さて翌朝、恒例の50mm単焦点お散歩に出掛けることにします。 |
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造作はレトロですが、それほど古くはなさそう。 |
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ロールケーキみたいです。 |
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そうそう、地下にあった浴室は素晴らしく古い様式を残しており写真に撮りたかったんですが、浴客多数で断念せざるを得ませんでした。 |
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フロントの様子。 |
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黒川金山と共に栄えた下部温泉は、山梨では有数の歴史を誇る温泉地ですが、今はいささか衰退して寂れた風情があちこちにあります。 |
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極めて簡素な半鐘は町のあちこちに見られます。
まずはダラダラと坂を上がって行きます。 |
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かつてはモダンな車寄せだったと思われますが、今は半分物置になってました。 |
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結局、安易にリニューアルせず古い形を残した宿が堅実に生き残ってる印象。 |
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谷沿いに細長く伸びる温泉街。 |
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湯治場の雰囲気も僅かに残っています。
奥に見えるのは一番の老舗である「古湯坊源泉館」 |
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湯元ホテル全景。
正面奥の旧館は今はもう使ってないようでした。 |
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まるで鉱山跡のような無残な姿を見せるのは「梅乃家」「登冨屋」「昭寿館」の焼け跡。
一昨年の夏に丸焼けになってしまったそうです。 |
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山本周五郎の歌碑だそうです。
「裸子をひっさげあるくゆの廊下」・・・・・・う〜ん、上手いんだか下手なんだか良く分かりません。 |
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川を渡る橋に掛けられたド派手なテントが印象的。 |
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今度は下って行きます。
小さな飲み屋やスナックが並んでますが、その多くが絶賛廃業中。 |
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もうこうしたモッチャリした雰囲気が一般ウケない時代になって来てるんでしょうね。 |
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迫る岩壁の所々には石仏。 |
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川からはうっすら湯気が上がっています。
ひょっとしたら川の中からも温泉が湧いてるのかも知れません。 |
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聞いて判断できる人、いるのかな? |
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湯元ホテルに戻って来ました。
これは一番端の特別室。 |
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真ん中の旧館。
どちらも今はもう使ってない雰囲気でした。 |
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南天が色付き始めています。 |
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泊まったのはこちらの新館。
登山客の拠点として利用されることが多いみたいで、他の部屋にはカラフルなリュック持った人が沢山泊まってました。 |
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谷川に面した方はしかし、何だか雑然としてますね〜。 |
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思うに下部温泉、本来は山峡の湯治場くらいが良い立ち位置だったのが、団体旅行にシフトしてムリしたのが裏目に出たような気がします。 |
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そろそろ朝食の時間です。 |
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すごく珍しい形の体重計。 |
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ひじょうにオーソドックスな朝食ですね。
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普段の生活よりこうして旅館に泊まった時の方がユックリ寝れるんで、表情がスッキリしてます。 |
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この玉子焼は甘くて美味かった。
個人的に甘みの無い出汁巻き系はあまり好きではありません。 |
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小鉢は金時豆と浅利佃煮、切干大根、左上は塩鮭、その下はサラダ。 |
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ま、楽勝でいっちょ上がり。 |
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ではそろそろ出発しましょう。
ホントこの旅館、浴室に特徴があって面白かったのに、撮影できなかったのが残念。 |
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ちょっと北上してやって来たのは手打沢鉱泉「康栄閣」
山峡の静かな一軒宿です・・・・・・と言いたい所ですが犬がワンワン吠えまくっててちょと怖い。
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・・・・・・って、朝早過ぎてまだ湯が沸いてませんでした。残念!
ちなみにこの鉱泉、一度は廃れたのが再興されたようです。 |
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続いてやって来たのは長年行きそびれていた塩之沢鉱泉。
まるで民家に見えるここも一軒宿。 |
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温泉マークの湯気を長く伸ばして温泉名を書いたデザインが可愛い。
随分長いこと声張り上げてようやくバーサンが出て来ました・・・・・・留守かと思った。 |
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何はともあれ風呂っすよ、風呂。 |
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効能書き。
泉質はこの一帯に共通する若干の硫黄分を含んだ柔らかなアルカリ泉。 |
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早速脱ぎ方開始。 |
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もっとオンボロを想像をしてたらひじょうに清潔な浴室。 |
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ちなみに別浴ですが、片方しか湯は入っていませんでした。
ホント、冷鉱泉なんかでも一律に男女別浴を強要する保険所は何も分かってないと思います。 |
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良く考えると、こうしてシブい温泉ハシゴするのって随分久しぶりかも。 |
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典型的なポリバス系、っちゅうヤツっすね。 |
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湯はほんの僅かに黄色みがかっています。 |
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最近、極力ストロボを使わないようにしてるのでその時の雰囲気は忠実に写せますが、明快性は乏しくなったような気がします。
両立は実にむつかしい。 |
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そろそろ上がることにしましょう。
湯温低下を防ぐフタもシッカリしたものです。 |
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ちなみにドアを開けると思いっ切り道路(笑)。 |
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う〜ん、やはりライティングはもっと使うべきかなぁ〜・・・・・・。
温めでクセの無い弱アルカリのお湯はいつまでも入っていたいものでした。 |
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何となく嬉しそう(笑)。 |
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それにしても我ながら垂直がメチャクチャですなぁ〜・・・・・・。 |
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こうした、「人ん家の風呂を借りたような」シチュエーションってケッコー好きかも知れません。 |
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お茶を出しますんでユックリしてって下さい、と招き入れられました。 |
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ハーブティーが出て来てちょとビックリ。 |
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良い雰囲気を醸し出す異様にゴタゴタした床の間。 |
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ちなみにこの塩之沢鉱泉、見た目は日帰りしかやってなさそうなんですが、1泊2食で7,500円と格安で泊まれたりします。 |
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向かいにある公民館はレトロな雰囲気。 |
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すぐ近くには駅もあります。
だだっ広い空き地はかつて駅本屋や貨物ホームがあった証でしょう。 |
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今は味も素っ気もない差掛け屋根と小さな待合室があるだけの寂しい小駅・・・・・・否、むしろ「停留所」とでも呼んだ方が相応しいような佇まい。 |
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それでもダイヤは思ったよりも密でした。
どれだけ利用客がいるのかは分かりませんが。 |
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そうこうする内に自動の案内放送が流れて、特急「ふじかわ」が通過して行きました。
後半はさらに南下しながら東京に戻ります。 |
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