「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2015 身延(初日・後半)

さらに下って韮崎まで戻って来ました。

韮崎は七里岩という巨大な堆積岩の上に出来た街です。
そこを刳り抜いて作られたのがここ、崖観音。
地味ですけど一応懸崖造り。

っちゅうか、駅前すぐのトコにあって、ひじょうに意外なロケーションです。
中には無数の地蔵。
御堂の上には落石除けの巨大な金属の屋根。

たしかに岩はひじょうに脆く、ボロボロです。
たしかに崖にあるんで懸崖造りっちゃ懸崖造りなんですが、堂々と呼ぶのはちょと苦しいかも。
ちなみにお寺自体は雲岸寺と言います。
しっかしわざわざトンネルを掘る必要があったのか?っちゅうとこれが見事に無かったりする(笑)。
上にはドベーンと巨大な韮崎平和観音が屹立。

ノーベル賞を受けた大村智の故郷ってコトで、街のあちこちには幟が立っていました。
ここから南に下ってやって来たのは四尾連湖。

「しびれこ」と読みます・・・・・・しびれるんかい?(笑)
想像してたよりも拓けた観光地ですね。
傾きかけた西日に輝く湖面が美しい。
かなり標高が高く、夜は冷え込むはずなのにキャンパー一杯。
あまりピンと来ないんですが、富士の側火山のカルデラ湖らしいです。
Wikipediaによれば「あまり俗化は進んでない」とのこと・・・・・・ホンマかいな?
逆光写真をこれからはちょっと研究してみたいなぁ〜。
これで人物を明るく写せたら・・・・・・と、朝と同じことを考えたりして。
ホント、逆光はお手軽に印象深く撮れる分、チャンとしたものにするにはテクが必要かも。
湖畔は一周できるようになってます。
折角なんで回ってみることにしました。
う〜む、これで人がいなければ・・・・・・残念(笑)。
手持ちでここまで撮れれば御の字ですよね。
奥のキャンプ地はMSRやNEMOといったちょっと小粋なテントがいろいろ張られてました。
スワンボートって何故か昔から相性が悪く、不思議なことに乗るとロクでもないことが起きます。
西日に輝く紅葉。
透過光の紅葉、っちゅうのも手垢にまみれた技術ですな〜。
・・・・・・ってユックリし過ぎました。

宿への到着が大幅に遅れていきなり夕食タイム。
ま、どんな旅館に泊まったかは後ででレポートしますね。
サーモン・甘海老・烏賊の刺身。
左から煮凝り・栗の煮物・シメジお浸し。
豚の角煮も生麩添え。
甲州と言えばほうとう。
鮎の塩焼き、豆羹と枝豆添え。
天麩羅盛り合わせ
茶碗蒸し
漬物、奥のグラスは食前酒でしたが何の酒か忘れました。

以上、旅館の夕食としてはツボを押さえた手堅い組み立て。
今夜の宿は下部温泉「湯元ホテル」です。
下部ではかなり歴史のある宿のようです。
山本周五郎が定宿にしてたそうですが、山本周五郎自身が今やちょっと忘れかけられた作家だったりして(笑)。
今は右側の別館は使ってないみたいです。

下部温泉は金山と信玄の隠し湯として有名なんですが、何とも温泉街自体が寂れた印象のトコだったりします。
ほろ酔い気分で部屋に。
いやいや、四尾連湖で予想以上に時間を取られてしまいました。
シブいデコラのテーブルがレトロで可愛い。
ちゃんと部屋の鍵は閉めたかな?と・・・・・・う〜む、妙に短足に写ってしまいました。

超広角で上から撮るのってむつかしいです。
スッカリ外は夜になりました。
おそらくは本年最後の泊まり掛けの旅行の夜が更けて行きます。

明日は富士川沿いに南下して行きます。
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