「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2015 福島〜茨城(初日)

梅雨の合間のある晴れた日、やって来たのは謎の広大な荒れ地・・・・・・実はココ、GoogleMapで遊んでるうちに見つけたスポットです。
場所は「いつもの場所」として有名なスポットの近く。

荒れ地の真ん中に忽然と真新しい御社が出現します。
周囲は見渡す限りの荒涼たる荒れ地なのに、かなり立派な神社なことが分かります。

「いつもの場所」についてはまぁ、ネットで調べてください。
放置されたいろんな道具から、かつては採石場だった模様。
しかし今は殆ど何も残ってません。

広さは東京ドームが余裕で4〜5個は入るくらいといえばお分かり頂けるでしょうか。ムチャクチャに広いです。
後方には如何にもなホッパーやらコンベアが見えます。
後から調べて判明したのですが、元はココ、それなりの山だったのが削られてこんなんになっちゃったようです。

・・・・・・で、採石場としての役目を終えると共に、かつて頂上にあった神社を再建した、と。
ともあれ朝の光線の具合とロケーションが素晴らしく、ここでは一気に数百枚撮影してしまいました。

写真は朝夕、ってホントだと思います。
その後一気に白河近くまで北上し、東北本線の秘境駅と呼ばれる豊原駅に。
今は新幹線に旅客輸送の役目を譲り、巨大なローカル線と化してることが分かります。
う〜む、しっかしやっぱ痩せても枯れてもそこは幹線、どぉにも情緒がねぇな〜・・・・・・。
背景を白くトバしながらも被写体はシッカリ濃い目の発色っちゅう、奇跡的に巧く撮れた一枚。
その内、長大な貨物列車が通り過ぎて行きました。

前後にデッキの付いた茶色い旧型ELの宝庫だった時代も遥か過去のものとなりました。
ともあれ秘境駅と呼ぶにはムリありましたね。

だって、駅前には集落あるし、クルマで容易にアプローチできるし。
白河目指して走ってたら偶然見つけた地味な湿地。
木道の中を行ってみます。

ちょっと荒れ気味な風情がいい感じ。
そぉいや今日はカシュクールでヤル気満々ですね(笑)。
それほど広くもなく、アッと言う間に端っこまでやってきました。
こんな地味なトコなのに何故か昭和天皇は那須の御用邸での静養中、二度も足を運ばれたそうです。

たしかにあまり手の入ってない感じが好印象かも。
白河で昼になってしまいました。
白河に来たんならやっぱラーメンでしょ!?ってコトでやって来たのは、名店として名高い「あすなろ食堂」。
名店とはいえそんなに敷居が高くなく、近所の人に支えられる食堂、ってな雰囲気です。
大体、名物はラーメンよりもむしろこれだったりする(笑)。
カツ丼も名物のようですね(笑)。

しかし、日本最大を名乗るにしてはまぁまだ常識的な量かも。やっぱし日本一は千葉・船橋の「クレイン」でしょうな。
・・・・・・って、大盛り系の店に行くと必ず石塚英彦の写真とかサインがあるのがいささかウザい。
ラーメン到着。叉焼麺にしてみました。

白河系の王道を行くオーセンティックなヴィジュアル。
こっちはヨメの雲呑麺。
何てーか、フツーに美味いのが自分としてはとても気に入りました。

醤油ラーメンはフツーに美味いのが一番美味いと思います。
さて、あすなろ食堂を選んだのは、近くにあるここを一度訪ねたかったからです。
以前からその不思議な名前が気になってマークしてた豆柄不動湯鉱泉です。
古い方の建物の玄関を入ると、ナカナカにシブい佇まい。
・・・・・・達筆すぎて読めません(笑)。

それにしても館内は静まり返っています。
何度か大声で呼んでやっと出て来たお婆さんに、昼間からの日帰り入浴は受け付けてない、って断られてしまいました。残念!
裏手にある名前の由来となった豆柄不動を覗いてみます。
こうして見るとどんな山の中かと思われるでしょうが、実際はすぐ目の前まで団地が迫ってたりする。
小さいながらもお堂の横には滝が作られてあったりします。

恐らくこの湧水を鉱泉宿では沸かしてるのでしょう。
甲子高原に向かう途中、これも以前から気になってた雪割渓谷に立ち寄ってみることにしました。
渓谷から少し外れて奥に入った所にある「熊のすべり台」。
巨大な一枚岩が渓流に削られて、たしかにすべり台っぽく見えます。
ロケーションは上々なのに、ここで突然曇って来ました。
あ!晴れた!と思っても・・・・・・
一瞬でこんな感じ。
どうも私は渓谷運や滝運に恵まれませんな。
ちなみにここは、阿武隈川の源流に当たるそうです。
これは「おろちが滝」。

名前の由来は流れが大蛇のように曲がりくねってることからって・・・・・・フツー、渓流は曲がりくねっとるでしょ!?
でもってこっちは「みずの踊り場」だそーっす。
あ!ちょっと陽射しが出て来た!

まぁ、谷間で陽射しが強いと陰翳でまだらに写ったりしがちなんですけどね。
展望台、って書いてあるとついつい行ってしまいます。
谷は恐ろしく深い。

橋の欄干から100mくらいあるんぢゃないでしょうか。
林の中にも遊歩道が設けられてますが、あまり最近は訪ねる人もないのか、かなり荒れた雰囲気です。

・・・・・・な〜んて言いながら、ここでもかなり大量に撮影(笑)。
そっから白河高原スキー場跡も行ったんですが、どうも空模様がパッとせず、そのまま今夜の宿へ。

とても人懐こく大人しい犬が迎えてくれました。
部屋は昭和の香りがプンプンしますね。

この後、驚くほどの大雨になりました。
温泉にも入ったんですが、別浴で他のお客さんもいたので撮影してません。

そんなんでいきなり夕食。
鮎の塩焼き。
左はオクラを叩いてネバネバさせたもの、右は白和え。
山菜の炊き合わせ。
サーモンと甘海老の造り・・・・・・山の中ですけど(笑)。
茶碗蒸し。
山の宿では欠かせない蕎麦。
天麩羅盛り合わせ・・・・・・それにしてもこの時はなぜかストロボ焚きまくりで撮っちゃってますね。
料理はそれほど手の込んだモノではありませんでしたが、ちょっと甘目の味付けに如何にも田舎な風情が感じられて美味しかったです。
一日あちこち連れ回されておつかれさん・・・・・・っと。
実は食事までにすでにビール2本飲んでて、さらに2本飲んでかなり良い気分になっちゃってたりして。
この後は呆気なく寝込んでしまいました。

最近はこのパターンが多いですね。

明日はまずは通常ありえないコースで南下して行きます。
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