「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2014 信州(初日)

頭上に聳える巨大なループ橋・・・・・・
・・・・・・の下に残る細い旧道脇から延びる階段。
やって来たのは長野市の北の外れ、戸隠に上がる途中にある「ブランド薬師」です。
ブランド薬師とは奇妙な名前ですが、元々はブランブラン揺れることから付いた名前らしいです。

もちろん♪懸崖系っす。
ひたすら急な山道を登って行くと・・・・・・
木々の向こうに見えました。
強烈に張り出してますね。
明治の廃仏毀釈で今は八櫛神社などと名前を変えていますが、多くの懸崖造りが観音を祀るように、ここもまたかつては観音堂でした。
今は質素な祠が岩穴に収められてるだけです。
眼下にはループ橋がとぐろを巻いてるのが望まれます。

かつてここはスノーシェッドの連続する難所でした。
取り敢えずはまずはお参り。

ちなみにお賽銭は僅かでも必ずあげることにしてます。まぁ、いろいろお騒がせもしますので(笑)。
ここの怖い所はお堂のほぼ全体が宙に浮いたようになってることです。
高い所が苦手なヨメは若干引きつってたりします(笑)。
回廊部分が完全に宙に浮いてるのが分かりますね。
支える橋脚の少なさではかなりトリッキーな部類に入るのではないでしょうか。

ブランド薬師、小さいけど侮れない懸崖造りでした。
そのままやって来たのは戸隠。
混み合うスポットは避けて、鏡池に来ました。
標高が高いので山躑躅がまだ満開。
急に雲が切れて晴れ間がのぞきました。
奥に聳えるのが戸隠山です
やっと夏らしい雰囲気の光りなりましたね。
湖畔には遊歩道が続いており、回ってみることにします。
来る人もあまりないのかやや荒れた印象の木道。
意外に湖の眺望は開けません。
それよりも新緑の森の圧倒的な緑が美しい。
この流れがどうやら湖に流れ込んでるようです。
ヒッソリと咲くにしては派手な色・・・・・・何の花でしょうか?
そろそろ一周します。
戸隠山に日が当たってますね。
・・・・・・と思ったらこっちはイマイチ曇り。
こうして見ると誰もいないようですが、結構観光客は沢山いました。
続いてやって来たのはみどりが池。

ちなみにどっちも灌漑用の溜め池だったりします。ちょとトホホかも。
あちこちに散策路が張り巡らされてます。
こちらはとても静かで落ち着けました。
戸隠と言えばやはり蕎麦!

中社を下ったところにある蕎麦屋でお昼にします。
結構有名な店なのか、若干の行列ができてました。
突き出しに出て来たのは漬物。

信州らしく醤油漬けですね。
お!セットにしたヨメの方はなかなか豪華やん!
蕎麦の実のスープは洋風仕立て。
蕎麦の揚げ餅。
何となく嬉しそう。
私はこの「ジャンボ仁王様そば」。

ま、ラーメンで言うところの「大盛り・具全部入り」みたいなモンですな。
この店の一押しという蕎麦アイス。

一口貰いましたが確かに美味かったです。
外に出るとすっかり夏日。

これだけ有名なのに結局戸隠神社には入りませんでした・・・・・・っちゅうのももっと行きたい候補地が残ってるのです。
飯縄高原を巻くようにして到着したのはココ。
霊仙寺跡・・・・・・地味やなぁ〜!(笑)。
・・・・・・って、初めに申しあげますと、ここは本当に素晴らしい。

パワースポット、ってコトバは大嫌いですが、ここはたしかにサイキックな何かを感じました。
山道をテクテク登って行きます。
かつては数多くの堂宇の立ち並ぶ修験道系の寺院だったようです。
一番奥にその場所はありました。
この奥に広がる折り重なる苔生した巨岩のパワーは圧倒的でした。
さらに走ってやって来たのは戸隠と並ぶ修験場と言われた小菅神社。

その奥社に向かいます。
戸隠とは裏腹に今はスッカリ衰退してしまいましたが、その分、古い佇まいはこちらの方に残ってると言われます。
土産物屋なんて一軒もありません。
石段の参道をひたすら登って行きます。
遠いなぁ〜・・・・・・。
こぉゆうとき、普段の鍛え方の差がモロに出ますね。
巨石と呼ぶにはいささか?な「鐙石」。
弘法大師が座った「御座石」・・・・・・ホンマかいな〜?
これは船石・・・・・・説明ないと見過ごしてしまいそう。
愛染岩っちゅうくらいで恋愛成就に御利益が云々。
そして見上げる先に、信州でも第一級の懸崖造りのお堂が見えました。

1時間はたっぷり歩きました。
やはりここでもまずはお参り。
もっと急峻な崖にへばり付いてると思ってたのでやや意外だったかも。
相変わらずスポットライトのように日の光が注ぐ参道を下って行きます。
同じような写真ばかりですみません。
そう、今回はワリと気楽に一眼を昔のスナップショットの感覚で振り回せている気がします。
どうもやはり一眼レフ構えると重々しくなっちゃってたんですよね〜。
往復およそ2時間。

ここはかなりハードでしたが、霊仙寺と並んで訪ねるに値するところだと思いました。
あとは一路、今夜の宿泊地を目指します。
・・・・・・で、今夜の宿、野沢温泉「民宿あけびや」に到着。
早速有名な外湯に繰り出します。

宿のすぐ近所、坂道を上がったトコにある「新田の湯」。
質素な効能書き。

下の影はケラレではなく自分のアタマ。
もう、夕暮れは間近ですね。
旅館全景。

元々は1階が土産物屋になったスキー民宿のようです。
でも部屋はチャンと旅館してます。
夕陽の差し込む広間で早速夕飯。

余裕のない展開ですみません。昼かなりあちこちウロウロしたもんで。

まずは鮎の塩焼き。
玉コンニャクと山菜の煮物。
ウドのお浸し。
これが謎の一品。

大根のツマではありません。
信州らしく馬刺し。
野沢菜と味噌。
スキー民宿ではやり辛くなって来てるんでしょうね。

野沢温泉はクルマが入りにくく、近年は入込が減少気味とも言われますし。
天麩羅の山菜も謎の葉っぱでしたが実に美味。
野沢菜の炒め物。

ちょっと古くなってヒネたので作った方が美味い。
昼が遅かったんでちょと苦しい。
陶板焼き、って結構信州では定番の気がします。
ようやく吸い物まで到着。
おなかが苦しいので日の暮れた温泉街を散策してみることにします。
ここも共同浴場。
ボン焚きで撮りまくるのも楽しいモンですね〜。
有名な麻釜までやって来ました。
湯村温泉なんかと同じく温泉街のど真ん中にある源泉です。
しかし、そんなに遅い時間でもないのに外を歩く人は疎ら。
近頃は旅館の中でアメニティを完結させてしまう影響だと思います。
煌々と光る蛍光灯の看板が却って侘しい。
熊の手洗湯に入ってみました。

中は芋の子洗い状態。
やっぱ温泉街は土産物屋にお金落とさんとあきませんね。
銭湯っぽい雰囲気の十王堂の湯。
名前の由来となった十王堂の内部。
そうこうする内に戻って参りました。
旅館の内湯にも入ることにしました・・・・・・が、実はこれ、温泉でなかったりする(笑)。

今回の唯一の入浴シーンが非温泉とは、そろそろサイトのキャッチコピーを見直さんといかんかも。

明日もまた懸崖造りを中心に北信一帯をウロウロします。
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