「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2014 伊豆(初日)

桜も終わった4月のある日、伊豆方面に出掛けました・・・・・・ところが春とは思えないほど猛烈に寒い。
函南原生林、ってーのをナビで見付けて立ち寄ってみたんですが・・・・・・
これがもぉホンマに原生林、っちゅうか何もない所です。
ん!?温泉の櫓?

ポンプは動いていませんでした。かつて温泉付き別荘か何かで売り出そうとでもしたんでしょう。
ようやく案内図らしきものが見付かりました。

何と一周するとあと1時間以上かかるみたいなんで引き返すことにします。
シグマの18−35mmは空気感があるな〜。
単焦点とまったく同じように使えるのが凄い。
それにしても天気は悪いわ、寒いわ・・・・・・ブチブチ。
恐ろしく浅い被写界深度。
マクロは興味ありませんが、こうしたアップはけっこう好きです。
咲き残る山桜さえ曇天の下では何だかくすんだ感じに見えます。
山を下ってやって来たのは、何てことない路傍の神社。

実はここを以前から一度見てみたかったんです。
地学好きな人には有名なスポット。
どこか?っちゅうと田代盆地の火雷神社。
丹那地震で地表に現れた断層がそのまま残っているのです。
ちょうどヨメが立ってるあたりで、画面では左右方向に激しく地面がズレちゃってます。

背後に転がるのはその時に倒壊した鳥居の残骸。
・・・・・・ま、神社としては何もありません。
上の神社の場所を調べていて興味を惹かれた三宝大荒神に到着。

別荘地の中に忽然と現れます。
巨石の森系スポットですね。
磨崖仏がどぉたらこぉたら・・・・・・。
巨石が折り重なる奥に小さなお社。
その横の割れた巨石には大きな梵字。
磨崖仏、ちっちゃ〜!

実は割れて下になった部分にも何か彫られてるらしい。
こうして見ると山の中に見えますが、実際は住宅の立ち並ぶ一角でした。
そのまま伊豆半島の付け根を横切って大瀬崎に到着。

今にも降り出しそうな空で相変わらず寒い。
取り敢えず、ちょっと早いお昼にすることにしました。
昭和のドライブインの雰囲気な店内。
指の先くらいしかない小さな蜜柑みたいなものをもらいました。

これでもう成熟してるそうです。
如何にもこぉゆう店のカレーうどん、って感じですね。
如何にもこぉゆう店のトンカツ定食、って感じですね。

蜜柑の小ささがお分かりいただけるでしょうか?金柑よりも小さいくらいです。
小さな半島の砂浜には驚くほどの数のダイバーがワラワラいます。

どうやらここ、スキューバダイビングのメッカらしい。
並ぶボンベの数もハンパなく多い。
岬全体は神社の敷地になっており、入園料を払って入ります。
さらに行くとビャクシン樹林、ってーのがあります。
うわ〜!何ぢゃこりゃぁ〜!?のド迫力。
恐竜の骨みたいですね。
さらに岬の突端は池になってるのですが、海に囲まれながらなぜか淡水。
富士の伏流水が吹き出していると言われます。
妙にポップな鯉のエサ自動販売機。
騙されたツモリで買ってみましたらば・・・・・・
・・・・・・コ、コワい。怖すぎる。
ビャクシン、ってそもそも何なのか調べてみると、檜の親戚みたいです。
全てが御神木になってるようですね。
それにしてもこのグニュグニュ感は凄い。
もうちょっと暖かけりゃ良かったんですが、吹き寄せる海風はまるで冬。
1年を通じて風が強いみたいで曲がっちゃってます。
大瀬崎、余り注目してなかったんですけど、結構愉しめました。
アッと言う間に一周。

ちなみに伊豆の七不思議の一つだそうですが、後の六つは良く知りません(笑)。
折角なんで神社もお参りして、西伊豆の海岸線を南下して行きます。
そうして着いたのが松崎の室岩洞。
小さな入り江を見下ろす斜面を下って行きます。

どんより曇った海が何とも陰気。
最近の定番(笑)、石切場跡。
観光資源に乏しい松崎としてはここを名所にしようとしてる模様。
中はそれほど手を加えられておらず、結構荒々しさを残してますね。
戦後しばらくまで切り出されていた模様です。
こぉゆう悪趣味なの、何で置いてしまうんでしょうね〜。
洞を抜けると細い道がさらに海に向かって続いています。
かつてここから海に降ろして船で運び出してたんだそうです。
さすが75mm、見事にボケてくれました。
何とか名所にしたい意気込みは伝わってきましたが、まぁ、どこまで行ってもやっぱしマイナーですね、西伊豆は。
続いては雲見霊廟へ。

こっちの方が石切場としては遥かにダイナミックなんですが・・・・・・
・・・・・・要するに墓やんけ!(笑)

早々に退散しました。
ここで引き返して黄金崎へ。
夕陽がそろそろ沈む頃なんですが、太陽は一向に姿を見せません。
仕方ないんで今夜の宿へ。

宇久須の「東洋」って小さな宿です。魚に自信あるみたいでここに決めました。
まだシーズンオフで宿泊客は少ないんでしょう。
夕食の時間が迫ってるので、取るものも取り敢えずまずは風呂へ。
半露天のような小さな浴室が3つあり、どれでも適当に入ってください、とのこと。
超広角でこんなんですから、その狭さが御想像いただけるか・・・・・・と。
温泉そのものはこの辺に共通の弱食塩泉でしょう。
外を見てみますが漁村特有の狭い通りに家がひしめくのが見えるだけ。
これまで色んな温泉宿に泊まって来ましたが、この浴室の狭さはトップクラスだと思いました。
でも、こんな風にチマチマとまとめてあるのはけっこう好きかも。
隣の浴室が開いたみたいなので移動しました。
お!かなり広いやんか。
実はもうかなり暗くなって来てます。
最近のカメラの高感度耐性には舌を巻きますね。
さっきの浴室はちょうどこの壁の反対側。
背後に見える木の並んだあたりが海です。
のぼせたので今度は横になってポーズ。

どうも広角は綺麗なシンメトリーが出しにくいなぁ〜・・・・・・。
そろそろ上がることにします。

ともあれこちらの浴室はかなりフツーでした.
思えばこんな椅子が置いてある脱衣場って、必ず床が赤いような・・・・・・。
部屋に戻るとほぼ同時に料理到着。

それにしても今回は一つ一つのシーンの繋がりが唐突ですね。
金目鯛を中心に、アジ、エビ、ヨコワ等々がテンコ盛り!
こっちにも金目鯛。

煮魚では最も好物の一つかも。
春らしく筍の煮物。
こりゃまぁ冷凍っすね。
茶わん蒸し
酢の物
これは地味だけど美味かったひじき。
ほいでもって鍋。
漬物。
そして味噌汁。

・・・・・・と、オーソドックスな組み立てですけど、魚に自信があるってのが頷ける内容でした。
うわ!ニコン名物の黄色転びになってしまった。

ともあれ二人だとかなりハードな量です。
最近の傾向で、夕食で飲み過ぎてそのまま寝込むことが多いんですが、今回もそのパターン。この日の写真はここで終わってます。

まぁ、ワタシもヤワになったもんです。

明日は伊豆の山中に向かいますが、それにしてもちょっと寒すぎですね。
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