「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2014 福島(二日目)

翌朝。

あちゃ〜、何だかパッとしない天気。
半分寝ぼけてTV観てます。
こりゃまた朝からボリュームたっぷりな朝食。

左上から時計回りに、海苔、ハム、冷奴、温泉玉子、漬物、フルーツ、真ん中は左から葉唐辛子、ヤクルト、じゃこ卸し、きんぴら、お浸し、角皿は下でアップにします。
温泉玉子はレトロな包み紙が可愛い。
鮭の味噌漬と紫蘇巻
何だかんだでいつも旅館の朝食って完食してしまいます。
旅館名にちなんだ翁の面が旅館の随所、浴衣の柄にまで入ってますが、ちょと不気味。
擦上川にへばり付くようにして建つこの旅館、ナカナカ良い雰囲気でした。
福島っちゃやはりフルーツ王国。

随分原発の風評被害で苦しんだようですが、ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。
朝から開いてたので立ち寄ってみました。
元取れるほど桃なんて食えるんかいや!?
お兄さんが選別して箱詰めしてくれました。

普通のと黄色いのと20個くらい買ったらさらにオマケしてくれて、クルマの中は桃の匂いで一杯。。
そうこうする内に再び二本松まで下って、観世寺到着。

安達ヶ原の鬼婆伝説の舞台と言われる古刹です。
それにしても天気がパッとしませんなぁ・・・・・・。

「曇り日の写真に空は禁物」と俗に言われますが、私はあまり気にせずバンバン撮ります。

もちろん「冴えない天気だった」ってコトを記録するためですが(笑)。
ありました。

ここもまた巨石スポットなのです。
この巨石群についての私なりの推察は駄文の方を読んでください。
ロシアンブルーでしょうか?

けっこう大きいのに目は真っ青のまま。
これは胎内くぐり。

・・・・・・って何かもぉ伝説もヘチマもなく無節操に詰め込んだ感じ(笑)。
これは謎の「安堵石」。

触ると安心できる・・・・・・って、すぐ裏側には鬼婆おるんちゃうのん!?
これも名前なんか付いてたような・・・・・・。
「祈り石」に「甲羅石」、「夜泣き石」と思い付く限りにテキトーに名前を付けたとしか思えない石の向こうに鬼婆が小屋掛けして住んでたと言われる「笠石」。
まぁ、たしかに何とか住める程度の空間は確保できるかも。
あまりのコテコテぶりに流石のヨメもちょっとニガ笑い。

他には「芭蕉休み石」なる露骨にウソっぽいのもありました。
しっかし、絶妙なバランスで載ってますよね。

やはり何らかの古代祭祀の場ではなかったのかな?と思いました。
ここに秘仏が収められてるそうですが、そもそもがまぁムチャクチャな伝説ですし、かなり眉唾ですよね。
こちらは宝物資料館。

内部の撮影は厳禁なので、残念ながら数々のいささかキッチュで魅力的な寺宝の数々は紹介できません。
お土産売り場に黒塚人形が売られてたので買いました。

ちなみに製作者が亡くなってしまい、今の在庫分でもう終わりだそうです。
あ、随分天気が回復してきました。
そもそもこの辺って名所に乏しい一帯・・・・・・っちゅうか地元の売り出し方がヘタな気がします。

こんな観光看板に体育館とかカルチャーセンターとかナントカプラザとか、一体どぉしたいのかサッパリ分かりません。
こんな素晴らしい巨石スポットがあるのに勿体ない。

岩角山です。
何だか中国風の山門を潜って上がって行きます。
おお、いきなりスゴい。
ウワ〜ッ!

・・・・・・脅かすなや!ジジィ!
この寺は三内全てが巨石で埋め尽くされているのです。
え〜っと、これは金華水だったかな?
稚拙な仁王さんと並んで。
こっちは妙にリアルな牛。

アタマの上にちっこい大黒さんが乗っかってるのが可愛い。
岩窟弁天

いきなりド迫力の巨石が続きます。
ただ、ここの残念なトコは、昔の殿様が信心のあまりこうした磨崖仏を彫りまくったこと。
いささか人工的な印象の「天の岩戸」。
これは「舟石」だったかな?

やはり背後に見事な線刻の磨崖仏が見えます。
胎内くぐりももちろんあります。
お殿様の遥拝石。
やはり安達太良山を遥拝したんでしょう。
何と!二つ目の胎内くぐり。

しかし中にはでっかい丸太が置かれてあって、通れなくなってました。
これが出口部分。
バンガローを思わせる鞘堂が乗っかった奥ノ院。
それにしてもどの岩にもご丁寧に磨崖仏。
これらは東北を中心に隆盛を極めた三十三観音信仰によるものです。
ま、「タトゥーの入った巨石」(笑)とでも呼ぶしかありません。

個人的にはピアスの方が好きなんですが・・・・・・(笑)。
それにしても今度のカメラとレンズは使いやすい。

かなり暗い中でも手持ちでこんなにスッキリ、かついい感じの被写界深度に撮れます。歩留まりは私のような使い方の場合、大事なファクターです。
これはどこに彫られてるのか良く分かりませんでした。

杉の木が岩を跨いで成長しちゃってるのは分かります。
ともあれようやく下まで下りて来ました。
近くには別の巨石スポットもあるようで、今回は時間が押してるのであまりユックリできませんでしたが、いつか再訪したいと思います。

夜に別の用事があるのでちょっと早立ちで、あとは一路東京に戻りました。
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