「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2014 福島(初日前半)

夏の終わり、誰もいない駐車場。オマケに通せんぼまでしてあったりする。

道は正しいハズなんだけどなぁ〜・・・・・・。
松茸がジャカジャカ生えそうな松林の中を登って行きます。
ホントもぉ、最近は歩かされてばっかしやな〜・・・・・・と。
お!見えてきました!
良かった良かった!

チャンとありました。
ここは福島は二本松市の外れ、浄土松公園というところです。
巨石系奇勝があると知って、朝も早よからワザワザやって来たのでした。
その名も「きのこ岩」!
う〜む、何だかチ○コみたいだなぁ・・・・・・。
ちなみに残念なことに東日本大震災で一部崩壊してしまったとのことです。

ヨメの背後に見える写真が以前の様子。
この辺は「小人の家」みたいですね。
ま、阿波の土柱とか有馬の蓬莱峡みたいなモンです。
こうして見るとかなり大きく見えますが、実際はそれほどでもありません。
脆い砂岩でできてるので倒壊するとボロボロに崩れてしまうみたいで、これ以上無くならないことを祈るばかりです。
祭祀系巨石とは違いますが、かなり楽しめました。
猪苗代湖を巻くようにして次の目的地へ。

蕎麦と向日葵が咲き乱れてます。
でも、実はこの向日葵っちゅうのが私はあまり好きではありません。
何かニュゥ〜ッとしてて不気味な感じがするんですよ。
以前、何かで読んだのに「向日葵は笑顔の遺影のようだ」ってあって、言い得て妙な気がしたことを想い出しました。
最近は、冷涼な地方では蕎麦を植えまくってますけど、これって減反政策の反動ですよね!?
何だかんだで秋が近い。

コスモスも咲いてます。
コスモスって儚げなようで意外に風に強かったりします。
そうそう、今回がD810デビューだったんだ!
F4レンズで5.6まで絞っても綺麗にボケてくれますね。

ボケ量では同じ絞りでAPS−Cの1段以上違うそうです。
そうこうする内に飯盛山に到着。言うまでもなく白虎隊自刃の地として有名。

去年は大河ドラマで盛り上がったハズです。
あまりに暑く、また機材一式が重いので低きに流れてしまいました(笑)。
お〜!やっぱしラクぢゃのぉ〜!
1段目、終わり。
さらに2段目に乗り継いでてっぺんへ。
会津白虎隊の墓。

何てーか、精神論だけでタクティクスのない大人の戦いに巻き込まれて可哀想ですよね。
大河ドラマ一発で地元は10年は潤うと言われます(笑)。
白虎隊の面々もここから燃え上がる会津若松の町を見たのでしょう。
しかし、私は歴史マニアではありません。
ここまでやって来たのは別のワケがあります。
宇賀神堂の中には・・・・・・
・・・・・・白虎隊の面々が祀られてました。

写真にあるのは唯一の生き残りである飯沼貞吉。
・・・・・・ってちゃうちゃう。ここに来たのはこれ、この「さざえ堂」ためです。

同様のものは全国にいくつか現存しますが、その最高傑作と言われています。
「奇想の建築」とでも呼ぶしかないマニエリスティックな外観。
もう一枚、別の角度から。

二重螺旋構造になった通路を上がって行くと、頂上からそのまま一方通行で下って行けるという特異な構造です。

押し寄せる参詣客を混雑を避けて合理的にサバくために考案された仕組みと言われます。
能書きはともかく入ってみましょう。
いきなり入口から登ってますね。
勾配は一定で、階段ではなくスロープになってます。
グルグルとひたすら上を目指します。
当然ながら、何階、ってーのが良く分かりません。
塔の中心部分。

驚くべきことに中心部分を貫く心柱はありません。とぐろ巻いた回廊そのものが構造体になってるようです。
最上部に到着。

こうして見ると六角堂を上に伸ばしたような形になってることが分かります。
同じようにして下って行きます。
ヨメもこれにはかなり驚いたようです。
元の入口のやや右側辺りに出てきました。
人がぶつからないように通路を二重螺旋としたものには、イタリアの「サンパトリツィオの井戸」等が知られますが、同じことを木造建築でやらかしちゃったのには本当に感心します。
さらに奥に続く境内を歩いてみます。
見上げたさざえ堂。
奥に見える灌漑用水のトンネルを潜って白虎隊士が逃げて来たとか。
気合いの手持ちSS1/6秒!
ロケンロールな弁天さんとか・・・・・・
会津らしい重厚な屋根の民家とか・・・・・・
枯れた紫陽花見ながらぶらぶら行くと・・・・・・
山の下まで戻ってきました。
ちょっと小腹が減ったので饅頭購入。
地元はかなり押してたみたいですが、「八重の桜」は綾瀬はるかをもってしても見事にスベりましたよね〜。
そうそう、土産物屋に木刀を置くのはここ飯盛山が嚆矢だそうです。

午後はさらに距離を稼いで山越えし、飯坂方面を目指します。
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