「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2012 道東(二日目後半)

厚岸に着きました。

もっとうら寂しいところを想像してたら、意外に活気のある町です。
ルパン三世のラッピングバスが通り過ぎて行きます。

原作者のモンキーパンチは地元・浜中町の出身。
取り敢えずは物産センターみたいなトコに入ってみます。

安っっ!
これは苫小牧の方が安いかな?
後ろの花咲ガニが激安ですね。

手前の毛ガニも大きさからすると値頃感あり。
驚いたのはこのピカピカのサンマ。

5匹で228円也!
こっちの切り身は158円。

写真では分かりにくいですが、丸々としてて物凄く新鮮そう。
手前のソイは158円。

値段云々もありますが、素人の私が見てもこりゃいいネタだ!って気がします。
あれ!?「島」ぢゃなくて「縞」ちゃいますのん!?
観光客だけでなく、地元っぽい人たちもいて賑わってます。
昆布にも種類があるって初めて知りました。

この辺の特産みたいですね。
・・・・・・って、こぉゆうトコには普通、新鮮な魚介類をウリにした食堂が併設されてると思って入ったんですが、これが、ない。
少し引き返して、オススメという店に入ることにしました。
やっぱこれっすよ!これ!

昔は2人ともどちらかというと苦手だったんですけど、山形で夏の岩ガキの美味さを知ってから大好きになりました。
午後の遅い時間で、店は空いてます。
朝食で未だにお腹が重いので、軽く一品で頼むことに。
生ガキ、4ヶ700円。
身はわりと小さめですね。
焼ガキも値段いっしょ。
チュリュッ、っと流し込むと海の味が広がります。
焼くとまた一段と旨味が複雑になって、どっちも甲乙付けがたい。
ヨメ曰く、「焼きの方がおいしいけど、これを食べ放題とかはちょとしんどいかも」とのことです。
これ以上食べると今度は夕食が食えなくなるので、サラッとこれくらいで済ませることにしました。
表通りに面したトコでは直売もやっています。

厚岸、もう少し時間に余裕があればあちこち探索してみたい気分になる町でした。
一気に西進し、釧路湿原にやって来ました。

何だか良く分からないので塘路という駅近くのサルボ展望台ってのにまずは立ち寄ってみることにします。
明るめに撮る方がむつかしいですね。

これはまぁまぁいい感じに撮れたかも・・・・・・と我田引水・自画自賛。
急な木の階段を登って行きます。
へぇ〜・・・・・・と言っても何だか良く分かりません。

アイヌは石垣等を作らなかったのか、遺跡と言っても判然としないものが多い。
そうこうするうちに展望台到着。
ナカナカの造形美を見せてますね。
廃墟っぽい二階部分の佇まいもいい感じ。

これで人がいなけりゃあんな撮影もこんな撮影もするんですが(笑)。
おお!これが湿原か!すげぇ!
・・・・・・と思ったら、これは塘路湖という湖でした。
素朴なタッチの案内板。

これ見て気付きました。ここってたぶん釧網本線のSLの撮影地としてかつては有名だったポイントです。
反対側のこちらがいわゆる釧路湿原に当たるようです。

しかし、上から見下ろしてもただもう茫漠と広がる原野にしか見えません。
湿原を横切るダート道で鶴居方面に向かいましたが印象は変わらず。

ここは何日も連泊してカヌー漕いだり、釣りしたり、野鳥を追っかけたりしてこそ面白味が分かる場所だと思います。
そのまま一気に白糠〜本別〜上士幌と120kmをひた走り、今夜の宿泊地である糠平温泉「糠平観光ホテル」に到着。

ぶっちゃけ移動距離が長すぎた一日でした。、
何はともあれまずは風呂ですよ、風呂!

しっかし「混浴露天仙人風呂」ってネーミングのセンスはどぉにも悪すぎますね(笑)。
旅館の裏側を川に向かって下って行きます。

右下に見えるのは用途不明のだだっ広いウッドテラス。
意外とこじんまりしてます。

脱衣場の浮世絵の暖簾のセンスもちょっと・・・・・・。
前方後円墳みたい(笑)。

源泉は脱衣場の下から流れ込むという不思議な構造。冬の床暖房を兼ねてるのかも知れません。
ほぼ一瞬で準備完了。
思えば糠平温泉も20年ぶりの再訪。

あの時はたしか元祖湯元館に入湯したような・・・・・・。
よくもまぁここまで変わり映えしない行動パターンを私たちもしぶとく続けてるもんだと思います。
渓谷をバックに。
入り口付近をバックに。

ちょっと薄暗くなってきたのでストロボ焚いてみました。
温泉自体は無色透明無味無臭の実にクセのないもの。
もうすぐこの辺りは一面の紅葉に包まれます。
温泉に入る予定が今回は少ないので、何だかちょっと新鮮な気持ちになりました。
大分のぼせて来たのでそろそろ上がることにします。 
内湯の方にも行ってみることにします。
どうやら露天風呂はかつて温水プールのあった場所のようです。

内湯は至極平凡な作り。昔のままの方が雰囲気あって良かったかも。
掛け流しを強調する看板。

どうも最近の世の中、知ったかな人が多くて、「源泉掛け流しに非ずんば温泉に非ず」みたいな風潮を作っちゃってるのが腹立たしい。
ガランとした湯上りのお休み処。
昭和40年代テイストが横溢するゲームコーナー。

この後パチンコやってちゃんとフィーバー掛けて景品取ったんですけど、出てきたのは思わず泣けるようなチンケなキーホルダーでした。
急速に日が翳って来た温泉街。
夕食は大食堂で。

北海道の宿では部屋出しが少ないのが実は大きな特徴です。
料理の全景。

料理の写真って実はいっちゃんむつかしいかも知れません。
真ん中の小鉢の中身がどうしても思い出せません。
合鴨のナントカと海老の塩焼き。
手前、沢庵。奥は焼き茄子と蕎麦。
造り盛り合わせ。
ザンギ。
ホタテの陶板焼。
具沢山な鍋。

何てーかすごく頑張ってんだけど、どこかキッチュな感じがあるのがこのテの観光旅館の魅力だと思います。
二昔前くらいまでは団体旅行でギッシリだったんでしょうね。
そうこうする内に完食。

宿泊料金からするとけっこうバラエティに富んだ内容で楽しめました。
夜も更けて人の姿の消えたロビー。
奥のガラス張りの中2階が大食堂です。
セルフサービスのコーヒー。

人件費、必死で抑えてるんでしょうね。
いい感じに二人とも酔っぱらいました。
赤提灯の並ぶ大広間。

こぉゆうダサダサのセンス、好きだなぁ〜。
・・・・・・ってなワケで、長かった一日が終わります。

明日は長年懸案の温泉に向かいます。
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