「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2012 道東(初日前半)

文法ムチャクチャな注意書きから今回の旅は始まります。

「コンピユー」って何か可愛い(笑)。
真夜中の漆黒の道東道を走り詰めに走り、辿り着いた足寄で取り敢えず飛び込んだのがこのモーテル。重要文化財指定してもいいんぢゃないかと思うくらいに古色蒼然としたところでした。

思わず「ホテルカリフォルニア」の歌詞を思い出してしまいましたな。
さらに東に向かって走りまくり、蕗で有名な螺湾を越えて着いたのが阿寒湖。

ここも20年ぶりの訪問です。
湖畔の地熱地帯のせいか、沢山の花が咲くみたいです。
だんだんと硫黄臭が鼻を衝いてきました。
湖畔に到着。

周囲は「ボッケ」と呼ばれる噴気地帯になっています。
まぁ、ボコボコと鉱泥が出てるだけで規模的にはそんなに大したことないですね。
えっ!?マリモって浮かぶのん!?
もうちょっとマトモに湯が湧いてれば入っちゃうんですけど・・・・・・。
晴れ渡る阿寒湖。

ここもまた巨大なカルデラの一部です。
森の中の遊歩道を抜けると・・・・・・
温泉街に着きました。
阿寒湖と言えば今はやっぱこの「まりもっこり」でしょう。
最近はその♀版「マリモンロー」も鋭意売出中!
この辺りの原生林の保護に尽力した前田正名の流れを汲む「前田一歩財団」の前で。

さてここからさらにドンドン走ります。
そうして到着したのが、裏摩周のスポットとして最近人気急上昇中の「神の子池」。
摩周湖の伏流水が滔々と湧き出すところです。
何と言っても有名なのはこの神秘的で清冽な青い水。

オンネトーの湯の滝同様、何らかの鉱物成分が溶け込んでこんな色になってるんでしょうけど。
水深は5mあるのですが、とてもそんな風には見えません。
久しぶりにセルフタイマーでツーショット。
水温が低いため倒木も腐らず、そのまま沈んでいました。

PLフィルターが欲しくなりました。
湧き出した水は小川となって流れています。
手を入れてみたらすごく冷たい。
泉の湧き出す光景はとても好きなものの一つです。
少し戻って裏摩周展望台へ。
ここは屈斜路カルデラの寄生火山のそのまたカルデラに当たります。

摩周湖は実は日本で最も成立の新しいカルデラだったりする、結構危険な火山です。
今のこの長閑な景色からは想像もつきませんけれど。
とにかく東に向かわんといけませんのでさらに東進ハイスクール。

養老牛温泉はかつての雰囲気が失われており、悲しくなってパス。
到着したのは、往年のバイク野郎の聖地である開陽台。
単に平野の外れの小高い丘、と言ってしまえばそれまでなんですけどもね・・・・・・。
こぉゆう悪趣味なモノを置いて何をしたいんでしょう?

まりもっこりなんかもそうですけど、観光地を貶め台無しにする最大の元凶は、実は地元民だと思います。
てっぺんには立派な展望台。
ホンマに地球が丸く見えるのか!?
確かに見えます。

彼方に望むのは知床の山々。
平地が多く温泉も少ない道東方面なので、自然と向かうのはこぉいった展望台系が増えちゃいますね。
広大なキャンプ場にはテントが一張り。

夏の間はごった返してたんでしょう。
コロシアムみたいなスリ鉢型の展望台になってます。
お腹も空いたので、ここで簡単にお昼にします。

別に甘くはありませんでした。
色とりどりの小さな紙が置かれてあって、みんなそれに何か書きつけてボードに貼って残していくという趣向。
あ!これ、ドゥカティのマイクヘイルウッドレプリカが埋まってる、ってマコトしやかな伝説で有名な「こころの碑」ぢゃあ〜りまおんせん。
さらに東進して中標津近くの珍湯として有名な「鉄の湯」へ。
鉄工所の片隅に作られたのでこの名前だそうです。
エエ〜ッ!?こんな道東の果てまで走ってきて「温泉ポンプ故障のため休業」ってアータ!
それにしても、休業っちゅうには既に解体途中のように見えるんですけど・・・・・・。
うーむ、これではまるで廃墟物件です。

仕方なくウロウロしてるとこの家の人と思われるバーサンが遠くの方から歩いてきて、「儲からんからもう止めたっ!」とぶっきら棒な調子で伝えられました。
アテが外れてトホホなまま、後はそのまま野付半島に向かうことにします。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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