2012 道南(2日目前半)
 
朝になりました。

若干天気は曇り気味。
もうちょっと寝てたいというヨメを置いて、あたりを散歩してみることに。

最近高血圧で、目覚めが良すぎるくらい良いのです。
旅館全景。

右手の建物が元々の建物、左奥に見えるのは繋がってはいるものの明らかに別の建物で、元の姫ノ湯温泉を買い取ったものかも知れません。
旅館背後より。

手前も貯湯槽ですね。
八重桜が満開。

しまった!35−18部屋に置いてきてしまった!
昨日入った露天風呂への通路。
裏山にある湯倉神社。

部屋に置いてあった本によると、明治の廃仏毀釈までは温泉薬師だったそうです。
もう一つの浴室。

中は同じスタイルでした。
ウロウロしてるうちに朝食の時間。何と朝から豪勢な。

ちょっとダイナミックに撮ってみました・・・・・・。
・・・・・・がフツーの方がいいな(笑)。

右下から時計回りで、鮭、沢庵、筋子、納豆、梅干し、海苔、山芋、人参お浸し、真ん中は山菜お浸し・・・・・・と、いったいおれに何倍メシ食わせるんだ!?と訊きたくなる、好みの献立が勢揃い。
アンタ、夕べ食べ過ぎてしんどいゆうてたやん!と窘められました。

ちなみにもう一組の客は朝食パスらしく、用意されてるのは私たちの分だけです。
さらに玉子焼きと味噌汁到着。
それにしても知内温泉、伝統もあって料理も風呂も部屋も良いんだし、正直、もうちょっと流行ってもいいんぢゃないかと思いました。
さて、江差線沿いに道道5号を日本海側に抜けようとすると通行止めで、仕方なく国道227号越えで厚沢部回りでやって来たのはココ。
下って行くと源泉ポンプ小屋らしきものが見えます。
道南の熊は凶暴らしいので、この辺、真鍮のベルを鳴らしまくり。
実は見市温泉の上流にあるという野湯を目指してやってきたのです。
巨大な石灰華というか噴泉塔というか、赤褐色に盛り上がったところから湯気が上がっています。
左奥に見えるのも噴泉塔。

辺りのあちこちで温泉が湧いています。
早速脱ぎ方開始。

しっかしガードルはねぇだろ!?と言ったら「尻垂れるんとどっちがエエのん!?」と切り返されました(笑)。
奥に見えた方の噴泉塔。

千年くらいしたら二股ラヂウムみたいになれるかも知れません。
ともあれ入ってみましょう。
とは申せ、入るには浅過ぎたりぬる過ぎたり、熱過ぎたりでナカナカ良いポイントがありません。

オマケに噴泉塔ができるくらいですから、沈殿物がハンパない。
背後の湯だまりは殆ど水!
適温でもこの深さでは・・・・・・。
ここは沈殿物だらけだし・・・・・・。
わざわざハダカになって足湯状態。
水量が結構多く、ジャブジャブ入って行くのは躊躇われます。
それにしても朝の曇り空はどこへやら、今日もまた最高の上天気。
夏の日を照り返す渓谷って何かいいモンです。
本人は日焼けを気にしてますが。
ああ、これが全部適温の湯だったらなぁ〜。
この辺は火傷しそうなくらいに熱いです。
ここで先日買ったNDフィルターを試してみることにしました。

もう少しシットリした陽射しの方が似合いそうですね。
ワイルドさの割にアプローチは容易で、まぁ「行きやすい野湯」と申せましょう。
こんなのが国道から僅か数百メートルのところにあるというのが北海道の懐の深さかも知れません。
ヨメ曰く、「もちょっとマトモに浸かれたら良かった」とのこと。
続いては「あわびの里フェスティバル」でごった返す平田内を抜けてやってきた道路の突き当たり。
有名な熊ノ湯です。

20年前には入り損ねました。当時はもっと何もなかったようです。
背後に見えるのはブロック作りの源泉小屋
 準備OK。

すぐ右上が道路なのでソワソワしてます。
垂直に切り立ったコンクリートの道路の基礎がいささか味気ないかも。
湯舟は岩の縁を若干コンクリートで固めたもののようで、知床の薫別を想い出しました。
実際はこんなに高低差はありません。
メチャクチャに熱いので、谷川に垂れ流しになってたホースを突っ込んで加水。

ちなみに足許では蛇が茹だって死んでました。すぐに水で下に流しましたけど。
隣の谷川の水量は多く、落っこちたら流されそう。
大分適温になって参りました
それでもまだ身体浸けるとちょっと熱い!(笑)
道路の方がやはり気になります。
湧出口をバックに。

思うに、上のポンプ小屋の余り湯がここに来てるのではないでしょうか?
泉質としては先ほどの見市と似てる気がします。

距離的にも直線距離だと数キロしか離れてません。
・・・・・・とまぁ、タネが分かってくると興醒めな部分もあるのですが、このロケーションの素晴らしさは何物にも代えがたいと言えましょう。
自分では構図的にも発色的にも決まった!と思う一枚です。
これでのぼせた身体を谷川で冷やせたら最高でしょうね。
超広角は下半身がデカく写るのが最大の欠点かも。

ビル・ブラントにはなれそうもないな・・・・・・。
湯が温くなり過ぎたので、ホースは再び垂れ流しに。
あと、角度によっては身体が笑えるくらい平べったく写るのも超広角の難しいところ。
そろそろ上がることにしましょう。
多分、シーズン中はムチャクチャに混むんでしょうね。
脱衣場の広さが湯舟の大きさと釣り合ってませんし。
ともあれ見市に熊ノ湯、と、永年懸案の湯に入ることが出来ました。
水着で入ってないとお咎めを受ける、とか!?・・・・・・まさかそんな無粋はないですよね?
ともあれやっぱ温泉って、余りメジャーになっちゃいけませんね。
道路脇には立派な噴泉塔。
てっぺんでは熱湯が音を立てて噴き出しています。

玉子買ってくりゃ良かったかも。
ここも成長すれば二股ラジウムになれるかも知れません。
下って来ると、結構入れ替わりに人がゾロゾロ登って行きました。いいタイミングで入れました。
しっかし、こんな注意書きの看板が立ち並んでる「秘湯」なんて・・・・・・。
などといささか考えさせられるトコではありました。
いったん黒松内に出て、再び山越えして着いたのはここ、今は牡蠣で有名な寿都湾を望む高台。
背の低い今のクルマで行けるところまで行って、そこからおよそ500m少々・・・・・・
・・・・・・到着しました。
大金鉱山選鉱場跡です。
かつてはここは道内3位の産出量を誇る金山でしたが、昭和38年頃に閉山となっています。
木々が生い茂って分かりにくいですが、斜面に沿って雛壇状に4層になっています。
 
かつてはこんな大きいのが建ってたみたいです。
周囲は良く分からない穴倉みたいなのがいっぱい。
一段上に上がってみました。
鉱石を流下させた穴からも木が生えて伸びています。
古代祭祀の場のようなこの雰囲気がどこまで拙い画像でお伝えできるか・・・・・・。
ニコニコしてますが、あたりはものすごい数の蚊。

あちこちで蚊柱が立ってました。
少し訪問の季節が遅かったようで、新緑の中に埋もれようとしています。
いつかまた訪ねてみたいと思う場所でした。
それにしてもこういった産業遺跡、荒れるに任せず、積極的にPRすればいいのに。

これからさらに北上して行きます。
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