「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2012 道南(初日後半)

 
本日第2の目的地である函館山に到着。

ちなみに20年前にもほぼ同じアングルで撮影してます。恥ずかしながら、前回は新婚旅行でした。
まぁ旅のスタイルも撮影スタイルもまったく何の進歩もない、っちゅうことで・・・・・・。
函館山と言えば夜景が有名ですが、今回はどうしても昼間に来てみたかったのです。
いや〜、それにしても上天気!

やはり天気がいと気分もいい。
なぜ昼間に来たかったのか?というと、これが見たかったから。
かつて函館山は、全体が軍の一大要塞でした。

頂上の展望台も要塞跡の上に築かれています。
つつじ山駐車場というトコにクルマを停めて、早速、探索開始
おお、いきなりこんなのが!
石積みに歴史を感じます。
砲台の下に降りて行く階段。
一大要塞、ってワリにはどの通路も細く作ってある印象。
片道約2kmの千畳敷コース、というのを行ってみることにしました。

昼間来てみて分かったのは、意外なまでに周囲が断崖絶壁に囲まれてること。
大きく伸びたシダの群生は何となくユーモラス。
毛細血管のように枝を伸ばした木々にも新芽が出てきています。
太平洋側をバックに。

函館は海に挟まれた細長い街で、巨大津波が来たら町を乗り越えちゃうんぢゃないかと思います。
最も狭まったところは1キロくらいしかないような・・・・・・。
最初に登った展望台からずいぶん歩きました。
一面の笹に覆われたなだらかな斜面を上がると・・・・・・
千畳敷戦闘指令所に到着。

座ってるのは砲台です。
奥に地下室となった指令所跡があります。
名称からは想像がつかないくらいせまっ苦しい。
しかし、産業遺跡同様の荘厳な感じがあります。
こんなチンケな設備で本気で連合国相手に勝てるって信じてたんでしょうか?
こうして見ると誰もいないような感じですが、実は休日とあってポツポツ人がやって来ます。

何か軍事ヲタみたいな人が多かった・・・・・・。
煉瓦造り、ってそれだけで何かいいなぁ。
差し込む光で撮ってみました。
他にも数えきれないくらいに砲台跡はあるようで、機会があればもっと丹念に踏破してみたいと思います。
さらにひた走って南下し、到着したのは知内温泉近くの山中。
有名な「営林署の湯」と「展望台の湯」に向かおうとしましたが、どちらも道路が決壊しており、断念。残念!
・・・・・・ってなワケで、今夜の宿泊地である知内温泉「ユートピア和楽園」に。
山中に忽然と現れる大きな一軒宿です。

北海道で一番歴史のある温泉として有名。ちなみに提灯宿でもあります。
「内」を「ない」ではなく、「うち」と読ませるのは北海道では少ないかも。
大変立派な部屋。

これでお値段は比較的リーズナブルだったりする。
何はともあれ、まずは温泉でしょう。

露天風呂は建物から少し離れてあり、一人がやっと通れるほどの廊下を通って行きます。
西日の当たる小さな脱衣場。
準備完了!
瀟洒に作り込まれた露天風呂の全景。

ちなみに混浴はここだけで、2ヶ所の内湯は別浴になってます。
いい感じに西日が当たるところを一枚。
青い網はおそらく目隠しのためのものだと思います。

少なくとも防虫ネットとしては全く役に立っていません。
実の所、ブユだかブヨだかの大群が飛び交っててタイヘン。
未だ残る紅葉をバックに。
ドカシーよりはマシかも知れませんが、いささかこの青いネットは無粋かも。
湯は僅かに褐色に濁り、独特のチクチク沁みるような感じが特徴的。

また、注意していないと件の虫が音もなく身体に吸い付きます。
自分的には構図的に上手く撮れた一枚。
析出物はそれほど多くありません。
太腿を刺されたので掻いてます(笑)。
低い位置から露天風呂全景を撮って、そろそろ上がることにします。
旅館にある露天風呂としては喧騒に包まれることもなく、いい感じだと思いました。
アンタ〜、落ちたらアホやで!と言ってます。
広角、斜め下からアオリ、ってパターンが最近多過ぎるなぁ〜・・・・・・。
露天風呂と建物の間の道にて。

長く伸びる影が印象的。
このように明るいですが、実はけっこういい時間だったりする。
ともあれ、いい風呂でした。
内湯にも行ってみることにします。
貯湯槽の背後に露天風呂の屋根が見えています。
内湯入口。
脱衣場の様子。

内部はものすごい湿気でレンズが曇り、撮影不能でした。
食事の時間が来ました。
最近スマホに替えたばかりで、イマイチ操作方法が分からんそうです。
右から反時計回りに、刺身五種盛り合わせ、こごみのマヨネーズ和え、ウドとカニ身の辛子味噌、鮭マリネ、その下が鰊の和え物、左がホタテと数の子珍味、奥に茶碗蒸しと鍋。
ま、取り敢えずは乾杯でしょう!
雲丹がムッチャクチャに美味かったです・・・・・・ただし、2切れだけ(笑)。
右下の鰊を何かで和えたのが印象的でした。
鍋の蓋を取ってみると味噌味のチャンチャン焼きでした。
泊まってるのは私たち以外には一組だけ。

駐車場に止まってたクルマはどれも日帰りの入浴客のようです。
休日でこれだとけっこう経営は厳しいような気がします。
天麩羅の盛り合わせ到着。天ツユではなく抹茶塩なのは自分好みで○。

左は北海道の春の味、行者ニンニク。
さらに焼き物三種盛りが到着。

肉巻きになってるのも行者ニンニク。強烈な味が病み付きになります。
ほいでもってアユの塩焼き到着。

・・・・・・って北海道でアユ、採れるんかいな?
いつの間にかヨメの座り位置が変わってるのはTV観たいから。
頑張って完食!止せばいいのに山盛り二杯ご飯食べたのが行けませんでした。

前夜が遅く、また朝も早かったので、このまま部屋に戻ってバタンキュー(←死語)で寝てしまいました。

明日は日本海側に向けて北上します。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved