「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2011 初詣(初日)

平成23年も穏やかに明けた元旦、スッカリ地味な存在になってしまった東京タワーを目指して歩いて行くと・・・・・・。
唐突に表れる巨大な門。
今年は徳川の菩提寺として有名な芝の増上寺に来ました。

もっと混んでるかと思ったら案外人の姿はありません。
やっぱ、高い塔は裾広がりのカテナリーカーブを描いてる方が安心感がありますね。
何かこんな東京土産の置物を、昔、見たような気がします。
境内はひじょうにだだっ広い。
実はそれなりに参拝客は来てるのですが、あまりに広々してるので閑散とした印象を与えるようです。
線香が焚かれてるのって何だか好き。
線香のチャッカマンは初めて見たかも。
・・・・・・ボーボー燃えてやがんの(笑)。
横には何か地味なお堂が。
そぉいや本堂には鰐口の叩くヤツがぶら下がってなかったような。
石仏はけっこう好きなものの一つ。

ルインズの吉田達也かいっ!?(笑)。
さらに裏手に回ると徳川家の霊廟、っちゅうのがありました。
戦争で焼けるまでは凄かったみたいですね。
この紋所が目に入らぬかぁ〜!な鋳物で出来た異様に物々しい門。
東京タワーまで歩こうかとも思いましたが、見た目より遠そうなので引き返すことに。
ちょっと離れると境内はガラガラ。
あんまり人がいないのも寂しいので元のところに戻ると、猿回しをやってます。
キュウリ食うんだ!?
最近、猿使いには女性が多いような気がします。
「鴻巣コロッケ」って屋台が出てたので購入。

ちょっとタマネギが生っぽかったかも。
見事な築地塀の残る通りを駅に戻ります。
浜松町の駅まで戻ってきました。

まだ時間も早いので別のところに行ってみることにします。
それでやって来たのが下総中山・・・・・・って、あまり初詣客らしい人の姿がみえない。
まぁ、看板も出てるんで安心でしょう。
国道を渡ったあたりから急に人が増えます。
予想以上にレトロ、っちゅうかキテる町並みです。
京成電車の踏切を渡り・・・・・・
門をくぐると・・・・・・
遠くに山門が見えてきました。
どうもこの髯文字みたいなのは好きぢゃないな〜。
清荒神や石切神社のディープさには及ぶべくもありませんが、かなり愉しめる門前町でした。
境内には多数の堂宇が点在してることが分かりますね。
この寺のヘンなところは、入ってきた動線上に本堂がないことです。
祖師堂っちゅう本堂代わりの建物の由来書。
好ましい風情の小ぶりの五重塔。
参拝客の数は予想を遥かに超えていました。

「南無妙法蓮華経」だけにやっぱ創★学会関係者が多いのかな?(笑)。
価格設定が律儀すぎる気がします。
何とここにも猿回しが!

「猿回しギルド」でも存在するのでしょうか?
雨ざらしの御本尊。

お堂に入れたれや、って思いました。
何だかちょっと離れた方に向かう人が多い。
すると気になる看板がありました。
ビックリするほど大きなお堂がこんなところにもあります。
お御籤引いたら大吉で喜ぶ。
どっからこんなに人が集まったんや!?と言いたくなるくらいに人が行列を作っています。

通路の向こうには別のお堂があって、そこが鬼子母神のようでした。
それよっかもっと気になるのは「宇賀神」の看板。

最近、よくその名を目にする日本固有の謎の神さんです。
そしてこれが「宇賀神堂」。

中には坊主が座ってました。
お御籤はくくり付けないとアカンもんなんでしょうかねぇ?
このような中二階の廊下があるのはいかにも大寺院の雰囲気。

・・・・・・・ま、古い温泉宿みたいでもありますが(笑)。
さらにトコトコと奥まで行くと、謎のストゥーパみたいな塔がありました。
要は宝物殿ですね。

どぉも日蓮宗は後発の引け目なのか、しょうむないもんまで神格化したがる傾向が強い。
それはともかく、この法華経寺のいかにも江戸的な庶民信仰の篤さはかなりいい感じです。
意外なほどにこの周辺が寺町であることが分かります。
日向には猫の姿。

寺社仏閣の町の路地に猫は良く似合います。
泣き銀杏、だったっけ。

ともあれ住宅街を抜けて奥の院に向かいます。
日本中探しても、奥之院が住宅街の奥にある寺なんて他にないでしょう。
向かう町並みにはどこか懐かしい風景が広がっています。
小さい画像では分かりにくいでしょうが、この食料品店のレトロさには息を呑みました。

こういういつの間にか消える風景こそが愛おしい。
・・・・・・と、余人に理解不能な感慨はさておき、奥之院に到着。
忽然と表れる閑静な境内。
立派過ぎるくらいの本堂。

東南アジアのタクシーもたまげるドハデな外観。
隣にはヒッソリと弁財天の碑。

最近、水神関係に萌えな私としては見逃せません。
奥にはいかにも人工的な滝がありました。

露天風呂だったら楽しいのに(笑)。
・・・・・・水は落ちてませんでしたが(笑)。
日蓮はどぉもファナティックな印象が強いなぁ〜。
参道に戻るとシブいうどん屋があったので遅いお昼にします。
メニューがこれまたシブい!

下の方の「かつ煮」とか「牛皿」とかで呑んでるおっさん達がいい雰囲気でした。
こんなトコでまで写真写真撮るんかいな・・・・・・といささか呆れ顔。
頼んだのはカレーうどん。

ネギが別添えになってるのがナカナカ気が利いてます。
こぉゆうフツーの美味さって、最近は案外貴重なものになりました。
後はダラダラと坂を下って駅に向かうだけです。

土着の香りがプンプンする荒れたお堂・・・・・・。
・・・・・・イラストがレトロプリティな肉屋、
・・・・・・「懐かしい味」を謳う昔風な中華料理屋等々のくすんだ風景を眺めながら帰途に着きました。
----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
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