「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2010 栃木(二日目午前中)

翌日はいきなり朝食のシーンから。

キャプションつける必要のないくらいシンプルな内容。天気がイマイチみたいなので早く山を下りたいのです。
意外に登山客のみなさんは起きるのが遅い。
余裕で完食!

朝はこれくらいで丁度です。
登山道を少し上がったところにあった温泉神社。

とても古いものに見えますが、「昭和60年建立」となっていました。
そこから見下ろした時代離れした本館全景。
普段ならここで出発前の準備中の写真とかもバシバシ撮るところ。

いや、だから雨降ったらかなわんので・・・・・・。
次々と宿泊客たちが山に向けて出発して行くのを尻目に下り始めます。
昨日の加仁湯もサッサとパスして・・・・・・
アッちゅう間に取っ掛かりの直登階段のところまで戻って来ました。

・・・・・・晴れて来たやんか。
まだ時間があるのでカッタテノ滝の野湯に行こうかとも思いましたが、危ないかも知れないのでパス。
朝も早よから駐車場は満車。

みんなここにクルマを捨てて、徒歩で山に入っとるワケです。
・・・・・・白タクなんてホンマにおるんかいな?
もう歩きはないので、後は雨が降ろうと槍が降ろうと知ったこっちゃ無い!

・・・・・・と、急に強気になってまずは目の前の女夫渕温泉に入ることに。
実は12〜3年前に一度入ってます。

そのときの写真はAPSだったりするので未だにお蔵入りしたまま。ホントあれって迷惑な規格でした。
今はここに秘湯を求めちゃいけません。

「露天風呂」って名前のアトラクションだと捉えると良いのかも。
しかし、ロケーションとしては相変わらずひじょうに厳しい場所に位置しています。
券売機と自動改札があるのが何よりここがアトラクションである証拠(笑)。

少し時間は早めだったにもかかわらず、こころよく入れてくれました。
左から順に「大黒天」「寿老人・恵比寿」「毘沙門天・弁才天」「福禄寿」の七福神シリーズ、女性専用で「天女」「布袋」、脱衣場を挟んで反対側に「大天狗・小天狗」「白寿」「人魚」とそれぞれ名付けられた12ヶ所の露天風呂が点在しています。
何か、昔のスキー場の更衣室みたいなクラ〜い脱衣場。
まだ朝早いのでかなり寒い。

地下で冷え冷えしてる、ってのもありますが。
トンネルを潜ると、セメントで一面に固められた露天風呂が広がっています。
一番上流側、高い樋から源泉の落ちる「大黒天の湯」。

ここは広く、深さもあって、湯温もかなり高め。
横っちょには洞窟風呂がくっついてます。

昔もあったっけ?
中には石の金精様が鎮座。

「デカッ!太ッ!」・・・・・・ってアータ(笑)。
おそらくは川底等からも湧出しているのか、水の色が違います。
泳いでみたりして。

少し早めに入れたおかげで貸切状態なのが嬉しい。
橋の上からはまぁ、思いっきり見られてるんですけど(笑)。
そろそろ次の湯に移動しましょう。

移動にいちいちタオル巻いてるのは、恥ずかしいっちゅうよりは寒いからです。
てなわけで「寿老人・恵比寿の湯」

2つの湯船が2段になって並んでますが、川沿いの恵比寿はいくらなんでもぬる過ぎ!殆ど水やんか。
寿老人の方はまぁまぁ。

ここは東屋風の屋根があり、脱衣場にもなっていました。
こんな感じ。

しかし、あたり一面コンクリートで固められてるので、ぶっちゃけあまり情緒はありません。
川面はかなり下の方にあります。

そぉいや何年か前、不倫カップルの女が岩に渡って戻れなくなり、それを助けようとした別の学生が流されて死んで、でも男の方は保身のために弁護士立てて、遺族の連絡・面会・補償を拒絶した、なんてぇ事件が起きましたね。
今度は「弁才天の湯」に移動。
これはややぬるめながらも適温の範疇かも。

しっかし、こぉゆう看板って何で必ずゴテゴテした「勘亭流」で書かれてあるんでしょう?
泉質は大体どれもモラモラとした湯の花が漂う、僅かに白濁した硫黄泉です。
源泉のゴムホースにはチューインガムみたいに湯の花がベットリ。
エイヤッ!と上がってすぐに・・・・・・
「毘沙門天の湯」に移動。何せ寒いので、上がって迂闊にウロウロしてると風邪引きそう。

ここはかなり熱めで今の季節向き。
背後に見えるのが脱衣場。

右上の建物は内湯で、日帰り客は入れません。
そして「福禄寿の湯」
大分それでも暖まって来ました。

宿泊客は後ろの階段から出入りするようです。
名前の由来はおそらくこの、てっぺんから湯の落ちる岩の形からだと思われます。

真上に客室が並んでるので、どうにも背後が気になる(笑)。
オープンの時間を迎え、お手軽露天、お手軽混浴として有名なだけに、だんだんと人がやって来はじめました。
うしろの厳重に竹垣で囲われたのが女性専用露天風呂。ここはパス。

ま、見えるとか見えんとかピーピー騒ぐんなら、初めっからこんな山の中に来るな、って思います。
脱衣場のトンネルの反対側にある「白寿の湯」は同じような露天が並ぶ中では最も落ち着いた佇まい。

後ろに見える建物は受付です。
反対方向を望む。
さ!次のところだ〜!(笑)。
そうして「大天狗の湯」。

何だかウォークラリーみたいな状態になって来てます。
ちょっとこの時期には湯温が低いかも。

広々してるのはいいんですけどね。
そして端っこの「小天狗の湯」へ。

こっちはかなりこじんまりしてる分、熱そうな雰囲気。
意外にも、いい感じの熱さでした。
ここの露天風呂の勿体ない点は川縁に進入禁止用のワイヤーが引かれ、さらには電線が通ってることでしょう。
あと、勘亭流の看板も下品なので止めて欲しいと思います。
「人魚の湯」は温水プールらしく、湯が抜かれてしまってました。

広さはここまでの中でもダントツ。
まぁ、いろいろと課題はあるトコだとは思いますが、楽しめるか否か、というと割り切ればかなり楽しいと思います。
ただ、しみじみと落ち着ける温泉とはとても言いがたいのも事実です。

これらを撮ってる間にも、次々とお客さんがやって来てましたし。
そろそろ上がることにしましょう。
紅葉の本格シーズンともなればきっと、スゴい状態なんでしょうね。
「・・・・・・ま、こうなったんやからこれはこれでエエんちゃうのん」とのこってす。

言いえて妙かも。
この写真の10秒くらい前、すんげ〜イケてない不細工なネーチャンがクネクネと身体をよじってシナを作りながら・・・・・・結局男に手を引かれて入って行きました。

シレ〜ッと写真に撮っとけば良かった!(笑)。
今や手垢にまみれた感さえある「名湯」・女夫渕温泉をこれだけバカみたいに詳細に紹介してるサイトも少ないと思うので、単調とは分かりつつ敢えて画像豊富に紹介してみました。ご退屈さまでした。

後は平地まで下ります。

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