2010 栃木(初日午前中) |
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晴れ渡った空の下、そびえる男体山・・・・・・ |
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・・・・・・そして中禅寺湖。
これ以上ない!っちゅうくらいにここは日光。
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およそ12年ぶりくらいにやって来ました。「基本に立ち返る」ってことではやっぱこっちは外せんでしょう、と。 |
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しかしまだ朝早く、店も全部閉まっています。 |
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華厳の滝も竜頭の滝も見ないまま、山の中の細い道をひた走って到着したのは・・・・・・ |
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川俣温泉手前の林道入口。 |
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西沢金山跡です。
昭和の初め頃まで、ここには人口1千人を越える鉱山街が形成されてたと言われています。 |
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ここの沢に野湯があると聞いてやって来たのですが・・・・・・。 |
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お!いかにも温泉がありそうな水の色! |
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しかし、それらしい湯船は見つからず、林道をさらに上に上がってくと、道は荒れまくりで・・・・・・ |
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思いっきりガレた川原になっています。
ぶっちゃけ落石がありそうなのと、温泉は道入ってすぐの滝の所という情報を元に元の方に戻って・・・・・・ |
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そちらに向かいます。 |
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ガビ〜ン!
あるにはありましたが、何ということでしょう!かつてあったと言われる湯船は大水で流出してしまっていました。
斜面を硫黄分を含んだ温泉水が僅かに流れています。 |
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湧出口の部分の拡大。
おまけに冷たい。そりゃまぁ谷川の水よりは温かいでしょうが・・・・・・。 |
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早々に引き揚げて川俣温泉までやって来ました。
かつてここの国民宿舎に泊まったことがあります。 |
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しかし、寝不足と朝から空きっ腹でワインディングを走ったせいで、ヨメがクルマに酔ってしまいました。 |
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クルマで寝てるヨメはそっとそのままにして、有名な間欠泉を望む展望台に降りてみることにします。
足湯も朝早すぎて湯が入ってません。 |
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谷底に間欠泉の湯井が小さく見えます。
約40分に1回、上の橋あたりまで数十m噴き上がるみたいです。ただ、それをボーッと待つのもバカバカしくてパス。 |
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ちょっと早過ぎの感もありますが、女夫渕温泉から奥に歩き始めることにします。結局これが後で功を奏しました。
何せ空腹はいかんので駐車場横のレストハウスに。 |
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ガランとしたわりと殺風景な店内。
こんな朝早くから来てるのは私たちだけ。 |
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女夫渕温泉ホテルが経営してるので、露天風呂の案内が出ています。
窓の真下に望まれます。 |
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カレーうどんが食べたかったのですが、まだカレーが出来てないとのことでナメコ蕎麦にしました。 |
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やっと元気が出てきました。 |
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昔、八丁湯まで歩いたときには左岸の平坦なルートを辿ったんですが、路盤崩壊で通行止めになってました。
今は別に拓かれた道を行きます。背後に見えるのは女夫渕の建物。露天風呂もこっからだと丸見え。 |
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いきなり出だしから直登の鉄階段が続いて険しかったりする。 |
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もう、右岸ルートは廃道なのか、立派な吊り橋が架けられています。
カッタテの滝の野湯も行きたかったんですが・・・・・・。 |
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何だか昔に比べてかなりハードなコースになったような気がします。 |
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沢も荒れまくりだし。 |
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こうした水場があるところからも、ハイキングコースってよりは登山道に近いんですよね、ここ。 |
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道すがら何枚も見たひじょうに味わい深い看板。
吉田戦車みたい(笑)。 |
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あちこちに椎の実が落ちています。
そりゃ〜、熊も出るはずですわ。 |
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唐突に視界が開けて八丁湯温泉到着。
ここまでの道のりがアホらしくなるような開けたところです。 |
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取り敢えずは小休止。 |
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旧館は昔ながらの山小屋風ですが・・・・・・ |
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あとはみんなログハウス風の瀟洒でモダンな作り。秘湯感は正直あまりありません。
ここは昔入ったことがあるので、パス。 |
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秋空が高い。 |
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なんぼも歩かないうちに加仁湯温泉に到着。
タニマチでもやってるのか、春日野部屋とか看板の出た謎の建物を過ぎると・・・・・・ |
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正に忽然、っちゅう感じで山の中とは思えない巨大な建物が現れます。 |
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実は旅館のクルマや納品のトラックなどは、別に通ってる綺麗な林道でいくらでも上がって来ることが出来るのです。遠くに見えるのがその橋。
ちなみに手前は最近無闇に全国で流行中の足湯。 |
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ロビー周辺には山の宿の雰囲気が溢れています。 |
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500円という、このテの旅館にしては破格に良心的な料金を払って、さっそく風呂に入らせてもらうことにします。 |
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うわ!でっけぇ蛾! |
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外は檜皮葺きですが中はまぁフツーでした。 |
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元気もすっかり取り戻して準備完了。 |
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露天風呂は谷川に面して大きく2か所に分かれて並んでおり、手前の方に割と細々したのが並んでいます。 |
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まずはその手前側から入ることにします。
それにしても、目隠しの竹垣はぶっちゃけいささか野暮のような・・・・・・。 |
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えーっとこれは名前なんだったけかな?
とにかく巨岩をくりぬいて作った露天風呂。見ての通りの小ささ。 |
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通り道の脇にポンとあります。 |
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んでもって第2露天風呂、だったかな? |
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残念ながら、湯を入れ替えて溜めてる途中で猛烈に熱い湯で足漬けるのがやっとでした。
さらにこの奥に温水プールがありますが、湯は入っていません。 |
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脱衣場に戻って逆の方には厳重に竹垣で囲われた宿泊者専用の「蒼穹の湯」なる貸切露天。しっかり施錠されてました。
しっかしこんな穴蔵みたいな露天、町の健康ランドで十分かも。 |
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いったん服着て、奥の大きな露天風呂に向かいます。 |
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これが奥の方にある混浴の第3露天風呂。
一番奥に女性専用の第1露天風呂もあります。つまり、旅館奥から1−3−2の順になってるワケですね。 |
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お、やって来ました。 |
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こっちは泉質が違っていて、かなり白濁して硫黄の強い、まぁ温泉らしい温泉と言えます。 |
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さっきの露天風呂の方向を見たところ。 |
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結構廊下を歩いた気がしたのですが、例の蒼穹という貸切風呂がすぐ目の前に見えてます。 |
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混浴とはいえ、湯船の真ん中あたりはナニゲに巧く仕切られてるのが分かります。 |
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これは逆に上流側を見たところ。左奥の巨岩の裏が、どうやら第1の模様。
左隅で湯に沈んでるのは何だかよく分からない、丸太をくりぬいたものでした。 |
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まぁ、あざとくない程度に露天風呂らしい作りになってて好感が持てます。 |
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ちょうど境目辺りから男の出入口方向を望む。 |
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紅葉の季節とかだったら最高の景色でしょうね。 |
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何故か隅っこには小さな道祖神。 |
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少々のぼせました。 |
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奥側の全景。
大きな丸太が気になって上に登ってみたところ、単なる丸太でした。 |
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ちょうど反対側の全景。
背後のガレ場は先刻の石をくりぬいた風呂の対岸だったので、レイアウトの妙で実際よりも上手く広く見せてることが分かります。 |
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ここでまた服着て、さっきの方に戻ります。
入れ替わりでデカい一眼レフ持ったカップルが入って来ました。 |
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最初の露天風呂はこの手前に入口があります。
今度は奥が目的地。 |
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「ロマンの湯」と名付けられたのに入りそびれてたのです。
「金色の湯」「密会の湯」「離宮の湯」「夢殿の湯」と、ここって名前を付けたがるネンネン趣味なんでしょうか?
・・・・・・それにしても「密会」って土曜ワイド劇場かよ!?(笑)。 |
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要はそれぞれ違う源泉から引いた泉質の異なる小さな湯船が並んでるワケですな。
ただ、こっちは源泉の名で上と名称がちゃいますがな!(笑) |
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ここにもデッカイ蛾が! |
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何だかよく分からんけど一つづつ入ってみることにします。 |
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一番右端のみ湯がなみなみと入った樽風呂。
これのみ無色透明でした。 |
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これは左端の「奥鬼怒4号」・・・・・・湯井の名前なんでしょうけど、特急みたい(笑)。 |
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こんな、二人入ったら一杯いっぱいくらいの小さな石風呂が、喩えは悪いですがトイレみたいに4つ、板塀で仕切られて並んでいます。
ちなみに真下は湯を入替中だった第2露天風呂。 |
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意外にでも、このコッテコテにしつらえた感じは楽しかったりして・・・・・・。 |
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ワビサビ系もいいけど、こぉゆう入る人に飽きさせない工夫をしてるのもいい!とのこと。かなり気に入ったみたいです。
・・・・・・あ、画像は大修正。 |
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もう少し長居しても良かったのですが、ポロポロ人が来始めたので上がることにします。
早目に行動開始して大正解でした。 |
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冬の寒さはきっと半端ないんでしょう。 |
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いかにも温泉宿らしく、いくつもの建物がつながった長い廊下。
自分が何階にいるのか分かりません。 |
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社是を張りだしてあるって珍しいかも。 |
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全館の見取図の前で。
露天風呂の配置が分かります。 |
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剥製だらけの御休み処。
要はまぁ動物の死体なワケで、何だか落ち着きません。 |
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哀れ、開きになって鞣された熊さん。 |
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「ハラハラ風呂」、って一体どれだったんでしょう? |
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絵になる飼い犬・・・・・・と思って首輪を良く見たら、「僕は手白沢温泉のクロです」って書いてありました。よその犬やんか(笑)。
これから最奥の日光沢温泉に向かいます。 |
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