2010 那須・塩原(初日前半) |
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入梅前の最後の晴れと思われる休日、久しぶりの温泉行に出かけました。
行き先は基本に立ち返って那須・塩原方面です。 |
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早朝の林道の空き地にクルマを停めて歩き始めます。
以前の車ならヨユーで入っていけたんですけどね〜。 |
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道は大きくS字に下っていきます。 |
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おわ〜っ!ヘビや〜っ! |
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沢に下り切ったところで小さな橋を渡ります。 |
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あとは新緑の美しい沢沿いにダラダラと歩いて行くと、幹に巻かれたビニールテープ。 |
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適当に斜面を下って行った所に・・・・・・ |
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今はスッカリ有名になった野湯、通称・「甘湯新湯」が見えました。
早朝で気温がまだ低く、僅かに湯気が上がるのも見えます。 |
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手を突っ込んでみるとこれがナカナカの適温。
涼しいせいか虻も飛んでいません。 |
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行動迅速! |
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準備完了! |
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しかし入った途端、落ち葉等の沈殿物がモラァ〜ッと上がって来て苦笑い。 |
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天然の湯溜まりですが、大きさといい深さといい、ちょうどいい感じの風呂になっています。 |
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すぐ背後には甘湯沢が流れています。
風呂入りながら渓流釣りができそう。 |
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下流側を望む。
一回り小さい湯溜りもありました。源泉はけっこうあちこちから湧出しているようです。 |
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このように岩の隙間からも泡が出ています。 |
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おっかなびっくり斜面を少し上がると・・・・・・ |
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鉄分で赤く染まった源泉の湧出口がありました。
温度は5〜60℃ってトコでしょうか? |
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写真ばっか撮ってても仕方ないので私も入湯。
温度はいいんですが、底は藻でかなりヌルヌルだったりするんですわ、これが(笑)。 |
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朝から素晴らしい温泉に入れて上機嫌。
こぉゆうポーズはよっぽど大当たりでないとしません。 |
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ちなみに今回の旅行からデジカメを新調してます。GEの激安モデルです。
光が足りない時の発色には課題ありですが、個人的にはこれまでのCANONのパワーショットより扱いやすい印象。 |
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ともあれ苔の絨毯に覆われた沢にひっそりと佇む甘湯新湯、素晴らしいロケーションの温泉でした。
無粋なドカシーなんぞ持ち込まずに楽しみたいもんです。 |
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一旦、温泉街に下ってから再び山に分け入って到着したのは、有名な塩原元湯。
正面奥に見える「大出館」は以前訪問したことがあります。 |
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今回訪ねるのは老舗の「ゑびすや」。
3軒の旅館の中では最も鄙びた佇まいです。 |
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・・・・・・って、少々時間が早過ぎました(笑)。 |
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しばらく待たせていただくことにします。 |
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ワザとらしい民芸調になっていないとこが逆に老舗の風格を感じさせてくれますね。 |
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昭和天皇の乳母だった足立たかへの手紙、だそうです。差出人はなんと吉田茂、この旅館と一体どんな繋がりがあるのでしょう?。 |
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本来のオープン時間よりも随分早くに開けていただけました。
浴室は階下に降りた地下室状になっています。 |
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入り口付近には飲泉所。
ここは胃腸の名湯としてその名を知られています。 |
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エラく沢山張られた効能書き。 |
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混浴の内湯全景。
左右で源泉が違っており、右が弘法ノ湯、左が梶原ノ湯と呼ばれています。 |
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弘法ノ湯の源泉口付近。
析出した石灰分がコテコテに盛り上がっています。 |
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お、やって来ました。 |
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浴室左奥方向を望む。 |
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早速、梶原ノ湯の方に入ります。
ぬるめですが酸が強く、けっこう肌にピリピリ来ます。 |
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男性入り口をバックに。
「何か洞窟の中みたいやねぇ〜」とか言ってます。ストロボ焚いてるので分かりにくいですが、実際はかなり薄暗いのです。 |
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ちなみに弘法ノ湯は間歇泉。
数分おきにダバダバと湯が噴き出しており、これがもう激熱。 |
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「こっちは何があるん?」
・・・・・・って、単に裏山の斜面があるだけでした(笑)。 |
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天井もこのようにいろんなものがこびり付いて岩肌のようになっています。 |
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さて、こちらは女湯の方。誰も他にお客さんがいないので見せてもらいました。
混浴の方の異様なまでの濃い雰囲気からすると、古風ではありますがまぁ普通と申せましょう。 |
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お湯は入れ替えたばかりなのもあってチョー熱い。 |
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かといって水でうめるのも後から来る人に申し訳ないので、パパッと入って・・・・・・ |
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・・・・・・パパッと出ることにします。 |
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特に何か景色が見えるということはありません。
ここの浴室の素晴らしさは浴室そのものにあります。 |
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結局、入りやすい温度の梶原ノ湯にまた入ることにします。 |
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グズグズしてるとお客さんが多数来そうなので、そろそろ上がることにします。何だか3枚上と同じような写真になっちゃいましたね。
ちなみに画像はちょと修正。 |
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出たところには簡素な神棚。
出たところで入れ替わりのようにお客さんが3人ほどやって来ました。 |
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有名人の訪問も多く、サインがズラッと掲げられています。 |
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ただの簡素な内湯があるだけなのに、ここまで重厚な雰囲気を持った風呂の温泉宿は少ないでしょう。 |
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世評に違わぬ素晴らしい佇まいの温泉でした。
早くに訪れた私たちに、早目に開けてくださってありがとうございました。 |
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塩原を離れ高原を北上して那須に向かう途中、別荘地の迷路のような道を抜けた先に、忽然と一軒の鉱泉宿が現れます。 |
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一軒宿の柳沢鉱泉「清水屋旅館」です。土曜日というのに他に客は誰もいません。
道の分かりにくさで山梨の鶴鉱泉を想い出しました。 |
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料金は何と350円!燃料代に足りるんでしょうか!? |
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この辺はもう手慣れたモンっちゅうか、フォーメーションができてるっちゅうか・・・・・・。 |
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メチャクチャ速いです。 |
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ほい!一丁上がり!みたいな感じですね。 |
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ここの湯の凄い所は、なによりその成分が濃く、凝固して湯の表面を覆っていることでしょう。
女将さんにも「湯の上に浮いてるのはゴミとかぢゃありませんから」とあらかじめレクチャーされました。 |
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タイルの上にも析出物が固まっています。 |
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しかし、ここも鉱泉の例に洩れず、半端なく熱い!(笑)
とても入れる温度ではないのでジャンジャンうめます。 |
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適温になるまでの間にハイ、チーズ♪・・・・・・って古すぎますね(笑)。 |
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ようやく入れる温度になりました。何だかすごく嬉しそう。
今回はわりと無防備に写ってるのが多いのも、久しぶりに温泉に入れて気分がノッてるからです。これまた画像はちょと修正。
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いかにも冷鉱泉な赤褐色の湯です。 |
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ちなみに浴室はここ一つしかありません。
鉱泉宿の原初の形を今に残してるケースだと申せましょう。 |
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窓際には鉱泉のマストアイテムである銀マットで拵えたフタ。 |
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一軒宿と書きましたが、窓の外には廃屋となった旅館らしき建物が望まれます。
昔は数軒あったのかも知れません。 |
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斜面の上に源泉槽が見えます。
青いトタンで囲われた隣はボイラーでしょうか。 |
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浴室入口付近を望む。 |
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入って右奥を望む。
やはり少しでも暗いと青味が強調されますね、このデジカメ画像エンジンは。 |
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成分で身体がガビガビになったので流しています。
それくらい濃厚です。 |
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これまた珍しくノリノリでポーズ取ってます。
ともあれそろそろ上がることにしましょう。 |
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ガラスの格子戸の脱衣場って珍しいかも。 |
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「やっぱしあれ昔の旅館とちゃうん!?」とか言ってます。 |
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こぉゆうトコには必ず隙間を埋めるように椅子が置いてありますよね。 |
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どうやらガラス越しの間接光だと途端に色調が青くなるようです。 |
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温泉マークが可愛い効能書き。 |
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建物自体はそんなに古いものではありません。
宿の娘さんが来られてるようで、居間で女将さんと二人、TV観てます。 |
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際立った特徴がある訳ではありませんが、素晴らしい佇まいの鉱泉でした。 |
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流石にお腹が空きました。
どこでもいいから入ろう!と最初に見つかった釣り堀兼蕎麦屋に入ることにしました。 |
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池ではニジマスがうようよ泳いでいます。 |
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池の横にはオープンテラスがあって釣った魚はそこで食べることができ、さらにその横が店となっています。
実はものすごく沢山お客さんがいます。 |
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これから宿の夕食もあるのでカンタンに蕎麦で済ますことにしました。 |
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店内は意外にもガラ空き。
何故か布施明の「霧の摩周湖」の歌詞を大書した意味不明の額が掲げられてましたが、うっかり撮り忘れてしまいました。残念! |
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見ての通りの天ザル到着。 |
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ハラ減ってるので貪り食います!(笑)
お味の方はまぁ、フツーに美味しかった、ってコトで・・・・・・。 |
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ともあれ、完食! |
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那須の上り口の交差点から逆戻りするように板室温泉に向かい、数年前に訪ねた「山晃館」に来ました。
こじんまりとした混浴の露天風呂があるのを想い出したのです。 |
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・・・・・・が、何だか雰囲気が違います。
昔はもっとボロかったんですが(失礼!)。 |
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露天風呂に向かうあたりは変わりませんが・・・・・・ |
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見事、建物のリニューアルに伴い風呂の方も別浴化されていました。
夫婦やカップルで来て一緒に入れなくちゃ意味が無い、と思うのは少数派なんでしょうかねぇ? |
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男湯は今は女湯となった元の風呂の一段下になった部分に新設されています。 |
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一見、ガラス張りの内湯に見えます。
板室温泉の素晴らしい所は、どちらかといえば火山性の荒々しい泉質の多い那須・塩原にあって、このやわらかで清澄な湯です。 |
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風呂からは深いエメラルドグリーンの那珂川が望まれます。
いやホント、景色はいいんですよ、凄く! |
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女湯の方もバーサン7人組が占拠してて、気圧されて早々に退散したそうです。 |
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フロント付近の様子。
新装開店の花が多数飾られてるトコからすると、つい最近リニューアルした模様。 |
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・・・・・・でも、昔の素朴な山の宿の感じの方が個人的には好きでした。 |
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内湯は全く昔のままの様子。
ちょっとスベり気味で今夜の宿泊地、那須湯本を目指します。 |
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