「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2010 初詣(初日)

混むとそれだけで疲れるので、今年の初詣は余り注目されていないスポットに行くことにしました。

・・・・・・で、最初にやって来たのが調布にある深大寺。蕎麦で有名な古刹ですね。
こぉゆうのはきっちりマメにやるのがうち流。

ちなみに今回、下の娘は正月早々家で猛勉強中。
そこそこ混んでますが、身動きできないほどではないです。
ミョーに嬉しそうに並ぶ。
いかにも新年らしい、スッキリと晴れ渡った天気です。
・・・・・・末吉やんか。
ちなみにこのお寺、関東にあっては意外なほど古く、その名前は深沙大将・・・・・・つまり沙悟浄から取られてるそうです。
たしかに湧水のあるハケの下にあって、河童の沙悟浄とは水を介して繋がってるような気がします。

また、どういう経緯で運ばれたのかは分かりませんが、関東地方にしては珍しく白鳳時代の金銅仏があることでも有名。
門前は何だか楽しそうな出店がズラッと並んでいます。
湧水を利用したと思われる小さな滝。

そういえば水といえばお不動さんが付き物なのですが、ここにはありません。
・・・・・・しっかし名物の蕎麦はムチャクチャに高かったりして。
周辺にもまだまだ多く緑が残っているようです。
唐突に表れるゲゲゲの鬼太郎のハリボテ。
そう、調布といえば晩年運最強系のマンガ界の怪人・水木しげるの住む町でもあります。

・・・・・・で、境港の盛り上がりにあやかろうとこんなんができたみたい。
左隅のワケの分からんのは何なんでしょう?

ちなみに水木のアシであったつげ義春も調布在住。「万力のある家」でもこしらえんですかねぇ〜(笑)。
こんな箱みたいなんも蕎麦屋。

何か有名な人プロデュースだそうですが、それがどないしてん?と言いたい。
東京都内からさほど離れてない場所であるにもかかわらず、あちこちで清冽な水が流れています。
そんなんで昭和30年代まではその水を利用した水車小屋があちこちにあったそうです。これはそれを伝える資料館。予約すれば石臼で粉を挽いてもらえるみたい。

深大寺、久々の訪問でしたが明るい雰囲気のいいお寺でした。
続いて調布から多摩川を渡って稲城に抜けやってきたのはここ、威光寺。辯天洞窟というのが地味に有名。

脱力観光のバイブルといえる「珍寺大道場」で見て以来、いつか行ってやろうと思ってたところです。
ちなみにここ、場所が分からなくて交番で道を尋ねたのですが、誰もその場所を知りませんでした。ホンマに「東京の新名所」なんでしょうか?
庫裏の隣にくっついた受付で入洞料300円也を払うと、蝋燭とマッチをくれます。
何てーかパッと見は単に田舎のお寺、ってな佇まいですな。
件の洞窟は境内のはずれ、裏山の麓にあります。
かなりワクワクしてます。
何だか廃鉱山の観光坑道の入り口みたい。

もともとは古墳の横穴だったのを、廃仏毀釈やいろんな流れの中でグリグリ掘り広げて胎内巡りにしたらしい。
これだけだとものすごい長い洞窟が続いているように見えますが、実は全長僅か65m。

大船の有名な「田谷の洞窟」と較べるとずいぶん小規模。
洞内はマジで真っ暗。

これは入ってすぐの宇賀神。
何が何だか分かりませんが弘法大師らしい。
宇賀神の裏側あたりにある大黒天。

階段を何段か上がった奥まったところにありました。
三ヶ月の池までやってきました。

ものすごく作り物臭い白蛇が顔を出しています。
コリャ何だったっけ?

内部は生温かく、湿気でムンムンしています。
どぉゆう意図でこれを拵えたのかは分かりませんが、一種のアトラクションであったことは間違いないと思われます。
これはどうやら十五童子のよう。
一番奥だったと思いますが自信なし。この辺が白眉なんでしょう。

しかし、こんな脆い土みたいなトンネルでよく崩れないもんだと思います。
上を裏に回りこんだところ。

右側は智拳印からすると大日如来、左側は薬師如来みたいですね。
マンガチックなもう一体の白蛇。デカッッ!

何か黒いメロンパンみたい。
賽銭は固まってしまってました。
多分、ここが金洗いの井戸だろうとアタリをつけてお金をジャブジャブ。

ゲンキンなヨメは1万円札洗ってました。
目が慣れてくると洞内が意外に広いことが分かります。
あれ、さっきここは見たような・・・・・・???。

これらの石仏は元々近所にある穴澤天神社の洞窟に安置されていたそうです。
通路以外にも繋がっている箇所があります。
最早何を撮ろうとしたのかも分からない(笑)。

圧倒的な漆黒の闇は人間を混乱させ、覚醒させるものだということが良く分かります。一晩籠ったら面白いかもしれません。
あ〜、面白かった〜、とか言ってます。

・・・・・・最初はビビッて腰が引けてたくせに(笑)。
外に出ると池のほとりの注意が目に付きました。
深い、って底見えてるんですけど・・・・・・。
う〜ん、やはり今度の新しいデジカメは広角が広すぎる気がする。

軒の線が湾曲してますやん。
この裏山にも珍物件があるらしいのですが、初詣で墓地の中を行くのも如何なものかって気がして止めました。
最後はこの近在の伝説的産婆さんとやらを称える銅像の前で。

深大寺の蕎麦がとても高くてパスしたので、帰りにラーメン食って帰りました。明日も洞窟関係を訪問予定です。

----Asylum in Silence----秘湯 露天 混浴から野宿 キャンプ プログレ パンク オルタナ ノイズまで
Copyright(C) REWSPROV All Rights Reserved