「シズカナカクレガ」ヘヤフコソ
2007 長崎(七日目)

小浜温泉に着きました。

思えば、島原半島って温泉らしい温泉はここと雲仙だけで案外少ない。
町のあちこちに高温の湯井があって、玉子が茹でられてたりします。
こぉゆうのが一つ家にあるとベンリやろなぁ〜。
温泉街の外れにある、恐ろしく古風な脇浜共同浴場に入ることにします。
生い茂る蔦がいい感じ。
番台のバーサンも古色蒼然としてました(笑)。
昭和12年のクレジットのある効能書、これまた古風。
とにかく全ての調度が古風です。
浴槽は中央部に高温・低音に仕切られた湯船が一つだけあります。
繊細な表情を見せる天井の格子と空気抜きの様子。
崖っぷちに建っているために全体が見渡しにくいのですが、半切妻の屋根は昭和の初め頃に流行ったものなので、それくらいの年季が入ってるものと思われます。
この辺でやたらと見かける「湯煎餅」の店。

・・・・・・ツブれちゃってますね。
山側に入ったところにあった炭酸泉。

飲んでみると強烈な金気臭さがありました。
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島原同様、ここも湧水の町です。

上ノ川湧水では地元の老婆が野菜を洗ってました。
とても古風な体育館。

このような設備があるってコトは、昔はひじょうに賑わった温泉地なのでしょう。
重厚な建物が特徴の「春陽館」。

たまにはこぉゆうトコにも泊まってみたいもんですな。
長崎からのフェリーは廃止されてしまったようです。
とにかく湯量が豊富で、川からも湯気が上がっています。
鯵のアタマをバリバリ齧る猫。
小浜温泉はこのようにあちこちに古い景色が残っていてひじょうに好感が持てましたが、あまり景気はよくなさそうで、廃業する宿がけっこうあるみたいです。
再び雲仙に上がりました。

小地獄の共同浴場はウッディな日帰りクアハウスとしてリニューアルされちゃってました。

実は昨日の豪雨に懲りて、ここで旅館に泊まろうと何軒か当たってみたのですが、どこも満室で断られてしまいました。
今朝回らなかった月面(旧八幡)地獄に足を運んでみることにします。
ここは噴気活動がほとんど止まっていて、中心近くで静かに湯が湧いているだけです。
そのまま温泉寺である満明寺の裏山の八十八ヶ所巡りに。
ま、チープな仕掛けですよね。
そのまま温泉神社に。
ノンビリしている場合ではありません。

早く今夜のねぐらを確保しなくては・・・・・・。
・・・・・・とはいえお腹も空きますし、いかにも温泉地の食堂、といった佇まいの店でちゃんぽんを食べました。
原生沼、っちゅうのが温泉街を下ったところにあって、
行ってみるとその前が誰もいない広い公園になっていたので、ここにテントを張ることにしました。
今夜は雨は大丈夫そうです。

しかしテントがまだちょっと湿ってるのが憂鬱。
昨夜があまり眠れなかったので、ビール飲んで横になってると、いつの間にか寝込んでしまいました。

明日は東京に戻ります。

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